2013年1月7日月曜日

ライナーγ ~ マリウス丘 ~ アリスタルコス


2013年2月号の星ナビに入選した作品です。
嵐の大洋と呼ばれる、月面でもっとも大きな海の一部を撮影しています。

 左上:ライナーγ(ガンマ)と呼ばれる不思議な地形。
     彗星の衝突跡? 天体衝突時の衝撃痕跡? とか言われています。
 中央やや上:マリウス丘 火山ドーム群です。
 右:アリスタルコス台地と呼ばれる台形状の地形です。明るいクレータがアリスタルコスです。
 左下:ケプラーです。

当初の予定は、ライナーγからマリウス丘まででした。10月7日にアップした画像が、まさにそれです。アリスタルコス台地にあるクレータはとても明るいので、階調処理が難しくなること。全景に映る個々の対象が小粒になることから最初は敬遠していたのですが、ずるずると追加していき、結局この画像になりました。不思議地形のオンパレードという意味では、適切かもしれませんが。
ケプラーは正直不要でした。でも、消すわけにも行かないので、星ナビのタイトルでは無視した表現にしています。嵐の大洋というほどの広範囲の画像でもないので・・・
シーイングがベストではなく、CCDもピクセルサイズがやや大きめのDMK51AU02を使用したので、解像度という点では、あと一歩です。
ライナーγ単独で鑑賞に耐えられる画像も、今後のテーマの一つです。

2013年1月6日日曜日

2013年 初惑星


明けまして、おめでとうございます。
今年も、ゆるいペースになるとは思いますが、写真をアップしていきたいと思います。

2013年の惑星撮り始めは、やはり木星でした。でもシーイングはやっぱりダメ。少し期待したのですが、今年の冬はなかなか良い日に当たりません。
大赤斑のすぐ近くを、イオが通過しています。木星面を通過している衛生は、メタンバンドでははっきり写りますが、可視光では小さな白点でしか写りません。
そろそろ、明け方の土星が撮影できる高さになってきました。



2012年12月26日水曜日

月と木星の接近


接近?した、月と木星を撮影したみました。200mm望遠レンズで撮影しています。
でも、そこそこ離れているので、画面の対角にかろうじて配置できました。
木星は模様がまったくだめですが、ガリレオ衛星は写ります。月は、基本的な模様が写りましたが、PC画面のサイズまで解像度を下げるとボケボケになってしまいます。ちなみに、木星と月は別々の露出時間の画像を合成しています。


上の画像は、EOS60daで撮影した月の元画像です。彩度上げてメリハリをつけています。 
まぁ、こんなもんでしょう・・・

共通データ EOS60Da  EF200mm F2.8(絞りF5.6) ISO200
月     1/400 sec×10枚スタック処理
木星  1/4 sec

2012年12月15日土曜日

ふたご座流星群




素晴らしい星空の中、ふたご座流星群を観測することができました。
観測地は栃木県にある旧校舎の敷地で、友人がここでニコ動の「ふたご座流星群の生中継」を行うと聞き、参加しました。
東京から200kmあるのが難点ですが、元校庭なのでスペースは十分広く、東以外は光害も少ないので暗い流星まで見ることができました。
さすがふたご座流星群で、どこを見てもほどなく流星が見えます。個人的な感想ですが、明け方にかけて増加するというより、輻射点が南中するAM2~3時頃が、一番流れた印象を受けます。
ただ、マイナス等級がガンガン流れるような派手さはありませんでした。
ニコ動も盛り上がっているので、スタッフさんも頑張り、結局、明け方の6時まで観測しました。800枚近い画像が撮影でき、約50コマに流星が写っていました。写真は、その内の10コマを比較明で合成しています。 ※ 眠くて・・・10枚で打ち切り
 ※ その後、画像を入れ替えました。 20コマの画像を合成しています。
残念ながら、-4等を超えるような火球は写りませんでした。
帰りは、首都高の渋滞のもろにハマり、4時間半もかかりました。会社は途中出社。眠くて眠くて、業務はボロボロでした。


EOS60Da、Samyang 14mm, F2.8(開放)
ISO6400、20秒露光×10枚(比較明合成)
SKYMEMO-R(改造)で自動追尾


EOS40D、TAMRON 17~35mm(17mm), F2.8(開放)
ISO1600、20秒露光、固定撮影

2012年12月12日水曜日

オリオン座


最近、EOS60Daを購入しました。「庭先?」との謳い文句から外れてしまいますが、月・惑星以外の撮影にもトライしてみたいと思います。

で、先週末に伊豆に撮影に行きました。強風+雲の襲来で、まともな画像は数枚程度でしたが、とりあえず撮影できることだけは確認できました。
流星撮影以外の目的で星座を撮影するは、20年以上なかったように思います。細い星がたくさん写っているので、明るめに処理すると星だらけで、星座の形が判らなくなってしまいます。Hα域も簡単に写ります。 進歩ですね・・・
でも、それなりのレベルに仕上げるのは大変そうですね。ムラもあるし、4隅で収差も異なっています。ピントもやや甘い。緑カブリあり・・・
また一から、勉強になりそうです。

12月9日 伊豆達磨山
EOS60Da、Samyang35mm(F2.8)+CLSフィルター
ISO 800、露出180sec
SKYMEMO-Rによる自動追尾

2012年11月29日木曜日

ビクセン天体カレンダー 2013年 


以下、宣伝?なので・・・

2013年 ビクセン天体カレンダーが発売されました。
表紙を飾っているのは、私が撮影した今シーズンの「金星・火星・木星・土星」です。
  ※ 著作権はビクセン様に帰属しています

カレンダー用の写真で応募したのですが、結果は表紙に採用されました。2013年の始まりとともにめくられてしまうのが難点ですが、カレンダーの各販売サイトさんが、この画像で宣伝してくれるものと信じています。役不足だったらビクセンさん! ごめんなさい。

さて、今回は天体の配置に悩みました。惑星サイズの違いもあり、タテヨコの2個2個ではまったく面白みの無い画像になってしまいました。あれこれ悩んだ結果、斜めに配置してまとめることにしました。欠点は空きスペースが目立ち過ぎること。惑星名と記号などを入れて、多少なりとも穴埋めしてみました。失敗したのは、ガニメデに表記を入れなかったことです。衛星を消すのもなんなのでと思い残したのですが、名称を入れなかったので、中途半端になってしまいました。

最近は撮影数がめっきり減っているので、小ネタでしのいでいます。


2012年11月26日月曜日

ロンキーテスト その1


R.F.Royce製?と思われる、12.5"のダールカーカム望遠鏡鏡ですが、以前から、鏡の精度について、ずっと?に思っていたので、ロンキーテスターを使用してチェックしてみました。
テスターはドイツ製で、10本/mmのスリットが刻まれています。直輸入も検討したのですが、単価が安いので送料がばかにならないのと、初期トラブルを避けるためにTELESCOPPER.JPさんから購入しました。

テスト日はシーイングが悪かったのですが、カペラを視野に導入するとたくさんの縞模様が見えます。これが5本程度になるまでピント位置をずらしていくのですが、なぜか7本ぐらい見えた位置から先は、縞の判別が難しくなってきました。まぁそれなりに見えるので、この位置での画像をコンパクトカメラで撮影してみました。
F値が20なので、明暗対に対する曲がりの許容度は1/3ぐらい?ですが、鏡の外周部付近がかなりダレています。全体的に1/4程度の曲がりだと思います。

正直、この画像を見る限りあまり良い印象はないのですが・・・
結局、テストしても?は?のままです。


2012年11月16日金曜日

CMOSカメラについて


この画像は、木星をメタンバンド(889nm/半値幅18nm)と呼ばれる波長で撮影したものです。

 上:UI-3240CP-NIR(IDS社製)
 下:DMK-21AU618(IMAGINGSOURCE社製)

今回、IDS社の近赤外の特性を改善したCMOSカメラをお借りできたので、試してみました。比較用のDMKは、私が通常使用しているものです。

結論は見ての通りで、DMKの方に軍配が上がりました。
デジ一眼は、既にCMOSの撮像素子が主流ですが、惑星の動画撮影は今だにCCDの撮像素子が主流です。今回使用したUI-3240CP-NIRは、近赤外線域の感度を向上させた製品で、可視光域での量子効率が70%。メタンバンド付近でも30%近くあるので期待したのですが、残念な結果になってしまいました。
UI-3240CP-NIR
http://www.prolinx.co.jp/products/IDS/USB3.0_uEye_CP_datasheet/UI-3240CP-NIR.pdf

最大の問題点は、ノイズが大きいことです。ゲイン自体はまだ上げられましたが、ノイズだらけになるので、このぐらいが実用範囲内と思います。ノイズはCMOSカメラの宿命で、過去CMOSの撮像素子が主流になれなかったのでは、CCDと比較してノイズが大きいことが原因でした。それでも性能は日々向上し、一般撮影ではまったく問題のないレベルに達しています。低照度下での撮影は、まだCCDの方が有利そうですが、そう遠くないうちに、CMOSカメラが逆転する可能性もありそうです。

最後に、テストにご協力してくれた「株式会社 プロリンクス」様、ありがとうございました。



2012年11月9日金曜日

金星の撮影について


天文ガイドの12月号に、金星の写真が入選しました。入選した画像自体はサーバーのどこかに埋もれてしまい行方不明なので、片割れの元画像を載せておきます。

金星は、可視光で撮影するとほとんど模様は写りませんが、近紫外域で撮影すると、模様が写ります。金星のスーパーローテーションと呼ばれている4日で金星を1周する大気の循環も、近紫外画像の雲の動きから発見されました。この波長で写るのは金星大気の雲の表面で、そこに含まれる紫外線を吸収する物質の濃度差を表していると言われています。その物質が多いと、紫外線が吸収され、その場所は暗くなります。ただし、その物質の正体は確認できていないそうです。

今回撮影した画像は、下記のような方法で撮影しています。参考になればと思い、個人的な感想を含めて、メモ代わりに掲載しておきます。
ちなみに、もっとも基本となるUV域のフィルターには、Astrodon製のUVenusファイルターを使用しています。

① 光学系
  今回使用した光学系は、ダールカーカム式の30cm反射望遠鏡です。F20なので、今回の画像
  は、直焦点で撮影しました。近紫外線での撮影において、純反射系のみで撮影できるのは、
  メリットがあると考えています。今回撮影した波長は、中心波長で355nm(半値幅60nm)。
  この波長域は、レンズで構成する光学系においては、ほぼ設計外と思われます。
  バーローレンスの色収差の評価は、下記のリンク先でRB星さんが詳細に検証しています。
   http://homepage2.nifty.com/rb_star/barlow-01.htm

  個人的には、色収差の影響を受けにくい反射光学のみで撮影できたのが、解像度を高く
  できた要因と考えています。

② CCDカメラ


  当初はDMKで撮影したいましたが、上の画像を見てのとおり、画像処理を強めにすると欠け側
  にリング状の模様が発生しました。これを防ぐのに効果があったのが、PGR社のChameleonと
  呼ばれるCCDカメラです。このカメラで撮影するメリットは、A/D変換が12bitという点です。
  撮影時に"Ser"という形式を指定すると、16bitで保存することができます。4bit分は無駄で、
  フレームレートも下がりますが、擬似リングを抑えることができました。この方法は、木星や火星
  でも有効と思います。
   ※ 12bitA/Dに関係なく、カメラ自体の性能かもしれませんが・・・

 ③ ウエッジプリズムの使用
  大気補正で使用されているウエッジプリズムを使用しました。
  近紫外域においては、半値幅が60nm程度のフィルター使用でも大気差の影響は大きいです。
  計算上、6000mmの焦点距離において、高度35°の場合は、330nm-380nmの波長間のズレ
  は38μmとのことです。画素に換算すると、ほぼ10ピクセル。画素分解能が0.12秒/ピクセル
  なので、角度にして1秒近くずれることになります。この影響は大きいと思います。
  使用しているプリズムは、Edmound Optics製の偏角2°の製品です。BK7なので、350nm以下
  の波長は厳しいのですが、使用したほうが良い結果が得られると考えています。

個々の項目について、使用の有無による効果の比較をすれば、説得力があるコメントになったとの
ですが、そこは適当おじさんなので、思いつきをまとめて実行したらこうなりました・・・で終わって
います。


2012年11月7日水曜日

双望会の後始末 その1


撮影画像が細り気味なので、前々回の双望会レポート?で書き込んだもろもろの不具合につて、その後を書いてみたいと思います。

問題点の一つ、LosmadyのGM8の電源が入らない件は、電源SWの接触不良でした。半年ほど使用していなかったので、接点部分が酸化してしまったのかもしれません。安いSWを使っているのかもしれませんが、海外製品の電気回路は本当に脆いです。ちなみにLosmandy製品は、G11も使用していますが、モータドライブ関連は3回も壊れています。まず、購入後3ヶ月で起動時にエラー。その後、エンコーダが不良で交換。現在は、ギヤBOX保持するカバーが脱落。このカバーはプラスチック製で、なんと細いピンを融着処理で止めているだけでした。モータのねじれトルクの影響で、この部分が割れてしまい外れたようです。普通はネジで固定するでしょう! しかたがないので接着剤で固定しましたが、数ヶ月に一度はとれてしまいます。Losmady 残念。

SWは、代替えが見つかるまで、外したものを180°向きを変えて再ハンダしました。両接点だったので問題のない反対側を使用しました。反対側の接点部分にも、なにがしかのパターンが伸びていてましたが、よく分かりません(コンデンサの放電路?)。結果オーライ、SWをONにしたら無事にLEDが点灯しました。赤道儀でのテストは週末行う予定です。

次回は、あの望遠鏡についてです・・・多分。


2012年10月31日水曜日

10月30日の木星











シーイングの悪い日が多く、体調も万全で無いので撮影ペースが落ちています。
この日のシーイングは、まぁまぁ。LやRフィルターでは表面の模様がそこそこ見えていました。私のシーイングの判断は、最近10段階から5段階に下げました。正直、シーイングを10段階で表現するのはむずかしいと判断したからです。私はRGB分解で撮影しているので、波長別の画像から下記のようなルールでシーイングを判断しています。

(シーイング判定:5段階)
 0/5: 撮影対象の変形が酷く撮影が困難。
 1/5: 主な模様以外は見えない。
 2/5: 近赤外、R画像で細かい模様が見えてくる。
 3/5: G/B画像で細かい模様が見えてくる。
 4/5: 揺れは確認できるものの、細かい模様が安定して見える。
 5/5: 揺れはほとんど確認できない。模様は常に安定して見える。

(こんな感じ)
 0/5: 地平線近くや、台風通過直後のアメーバ状の惑星。
 1/5: 一般的な言い方で、「シーイングの悪い日」。
 2/5: 日本の平均的なシーイングだと思う。R画像はOK。GB画像は☓。
 3/5: RGBまで、それなりの画質で撮れる。
 4/5: LRGBよりRGB合成の方が細かい模様まで表現できる。 ←私の場合
 5/5: 日本では無理と思っている。 揺れがほとんど無い画像。

この定義に当てはめると、昨日は3/5です。R画像は細かい模様まで写りました。G/B画像はボケ気味ですが、細かい模様の確認はできます。

LRGB 各120sec
318mm、f=6,250mm , Kasai 1.5xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理  AutoStakkert2
        Registax6 + PhotoshopCS4


2012年10月27日土曜日

双望会(そうぼうえ)2012に初参加!



10月19~20日の3日間。会社を休んで、スターパーティー「双望会 in 御園」に参加してきました。
知り合いがこの御園の天文台で働いていて、以前から誘われていました。手土産に、イタリア製の望遠鏡を持って来いというお達しがあったので、購入してから一度も見たことがない、CF250という望遠鏡を持っていくことにしました。 ※ 写真の望遠鏡
このド派手なデザインの望遠鏡はイタリア製です。Lazzarotti Optics社製の口径250mm(F25)。月・惑星・2重星専用と言ってもいいスペックです。2年前に購入したのはいいのですが、その繊細?な作りにビビッてしまい、まさにお蔵入り状態でした。今回がまさにファーストライトになります。


金星の日面通過以来、久々の遠征です。星を見る目的では、何年ぶりでしょうか? 最近はまさにブログのタイトルどおり、自宅の庭でしか撮影していませんでした。
新東名が開通したおかげで、御園までのアクセスは格段に良くなりました。夕方の16:00前には到着したのですが、会場には既に大量の望遠鏡が並んでいました。その光景たるや、もーーーびっくりです。傾向としては、観望に特化したシステムが多いのですが、実際に見せてもらった各種天体のイメージは、私が過去40年に見て記憶しているものとまったくの別ものでした。
デジタル時代において、画像処理による天体写真の劇的な変化をここ何年かで体験しましたが、光学性能をとことん追求したシステムで星を見ると、ここまで凄いものが見えるのに驚きです。
特に印象深かったのは、114mm双眼システムで見た「M42」と、じろーさんという方が所有しているる、口径60mmの太陽望遠鏡です。
両目で見る「M42」は、まさに眼前に浮かんで見えます。見渡すが限り宇宙で、M42の淡いところの微妙な濃淡まで見えるので、見ていて飽きることがありませんでした。
太陽望遠鏡はダブルスタックでしたが、私も同口径のHα望遠鏡を持っているので、その差が気になりましたが、それはもう素晴らしいイメージです。目の前に見える太陽は、非常にコントラストが高くしかも抜けが良い画像を結んでいます。通常は、太陽表面の模様を見るのに多少のなれが必要で、さらにダブルスタックにすると、プロミネンスがやや見難くなるという意見が多いのですが、この望遠鏡はそんな意見をまったく無意味にするイメージです。プロミネンスも太陽表面もはっきり、くっきり見えていました。正直これを見てしまうと、自分の所有するHα望遠鏡を見るのが悲しくなりました。決して悪い印象は無かったのですが、ここまで違うとやはりショックです。太陽望遠鏡の当たり外れは大きいとは聞いていましたが、ここまでとは・・・ コロナド恐るべし


他人の望遠鏡の話ばかりですが、今回、私の愛機達はぼろぼろでした。
まず、赤道儀が故障していました。スイッチを入れるともの凄い速度で駆動し始めでしまい、導入した天体があっという間に見えなくなってしまいました。 ※ 電源を切った方がまし
次の日、御園にある赤道儀をお借りして鏡筒を載せ替えました。追尾の件は解決したのですが、
なにせファーストライトなので、光軸はまったくダメ。早い時間から調整を開始して、回折像がかなり良くなってきたところで期待して月を見たのですが、これがイマイチ。なぜ?だろうとアイピースを外してみると、なんと口径食でミラーの半分も見えていない状態。
構造的に調整する部分がほとんどないので、結局お手上げ。多分、副鏡とバッフルの中心が位置が合っていないことが原因とだと思います。やっぱり海外製品って、一発では動きませんね。
結局、機材に関しては恥をかきに行っただけでしたが、星を楽しむという点では本当に参加してよかったです。やっぱり、きれいな星空を見るのは楽しいですね。この道に入る原点に戻れたような気がしました。来年も多分参加かな・・・

最後に御園の60cmで撮影した木星を載せておきます。シーイングのせいであまり出来はよくありませんが、今回の唯一の天体写真です。


2012/10/20(UT)
60cm(アスコ製) 焦点距離 7,200mm 直焦点
DMK21AU618で撮影 RGB合成
 

2012年10月7日日曜日

マリウス丘からライナ-ガンマ

仕事がやや忙しくなり、体調もあまり良くないので10月は
未だに撮影ゼロです。 ※ 現在もお仕事中
載せるものが無いので、9月に撮影した月面をアップしました。
マリウス丘からライナーガンマまでの様子がわかります。
この辺りの地形は独特ですね。感触的にあまり良くないプツプツ感
を感じる丘と、怪しげな模様のライナーガンマ。
月面でもっとも不思議な地形を紹介しました。
 ※ 左右が南北方向です。ライナーガンマが見やすくなるので
    この向きでアップしました。

2012/09/10 
DMK 51AU02.AS + R-Filter
300フレームをスタック処理、5枚の画像をモザイク合成

2012年9月18日火曜日

天王星(Uranus)


天王星の模様を写すぞ! と意気込んで撮影してみました。
撮影方法は海外のパクリで、近赤外に絞った波長で撮影しています。
日周運動から東西を決めて、画像を回転した結果、WinJUPOSの
シュミレーション画像とほぼ一致しました。
しかし、淡いですね。0.5secの露出でも十分ではありません。この日は
透明度も良くなかったので、なおさらでした。
撮影時間が40分の結果、うっすらそれらしき帯が見えます。(中央やや右)
天王星は、自転軸が約90°横倒しなので、南北方向に縞や帯が延びて
います。海外の画像でも、この位置と左上の極?付近に明るい帯が写って
いました。私の画像では、この付近が明るく写るものの、リング状の模様
までは無理でした。




2012年9月8日土曜日

コペルニク周辺

昨日は、比較的シーイングが良かったので、木星の撮影を5時に終了して
から月を撮影しました。コペルニクス周辺です。
  中央やや下:コペルニクス
  中央やや右:エラトステネス
  エトラステネスから延びる崖のような地形:アペニン山脈
  右上端:アルキメデス
  中央左端:ケプラー
  左上の角付近:アリスタルコス
こんな画像ですが、20枚をモザイク合成しています。
元画像が、5000×3500pixです。A4に400dpiで印刷するように設定したら、
縮小画像になりました。
巨大すぎるので、幅を2000pixに縮めています。
暗部から、アリスタルコスのように輝度が飽和してしまうほどの階調範囲
をモザイク合成するのは結構むずかしいです。
画像処理の過程でFIT形式で保存したのですが、階調を自動的に伸長
してしまし、各画像の輝度バランスが合わないなど、今回はなぜか苦労
しました。疲れたので、細かい処理無しで画像をアップします。

DK125 (318mm, F20)
DMK51AU02 + R-Filter
30sec×20pics


2012年9月6日木曜日

フンボルト海を望む

2012年6月26日に撮影した、フンボルト海(画面奥の暗い場所)とその
周辺の画像です。10月号の天ガに入選しました。
この日のシーイングは特異でした。最初に撮影したのは土星でしたが
リング自体は比較的シャープに見えるのですが、そのリングがまるで鳥が
羽ばたくがごとく上下に変形します。やや諦め気味で月に向けてみると、
やはりもにゃもにゃしているものの、小クレータなどが明瞭に確認できた
ので頑張ってみました。
解像度はやや不足気味ですが、雰囲気は出ていると思います。
22枚の画像をモザイク合成しているので、実際の画像はこの倍以上の
サイズです。
フンボルト海周辺は秤動エリアなので、タイミングが合わないと見ることが
できません。結局、この画像を得るのに2年以上がかかりました。
次の目標は、オリエンタルベイスンです。この海の反対側にある、やはり
秤動エリアの超巨大クレータ跡です。
ここも何度かトライしていますが、シーイングや天候に阻まれてなかなか
満足できる画像は得られていません。
秋の夜長にはシーイングの良いもあるので、狙ってみる予定です。



2012年8月28日火曜日

8月24日(JST)の金星

夏の好シーイングが続き、連日観測していますが寝不足でやや
ダウン気味です。処理も追いつかず、ここも久々の更新です。
 ※ 少し曇ってくれても・・・ と、不謹慎なことを思ったりもしています。

この日も、シーイングに恵まれて、従来よりも弱めの画像処理でも
模様が良く見えます。自然な感じとまでは言いませんが、今までより
かは、違和感なく見えます。
スーパーローテーションは、金星の高層大気が4日で金星を一周する
現象のことですが、実際は3~5日程度の変動があるようで、実際、
4日間隔で撮影したものを比較しても、現時点ではあまり一致した模様
は確認できません。
平均風速105m/secで計算すると4.25日で一周することになり、安定した
風速と仮定しても、約6時間のズレが生じるため、同じ位相面を見るのは
かなりむずかしいことになります。
これから秋にかけて、輝面比が徐々に大きくなり模様の確認はやり易く
なるので、粘って撮影したいと思います。

318mm、 f=6,250mm 直焦点
カメラ PGR製 Chameleon 180sec
Astrodon UVenus Filter使用
処理   Autostakkert2, RegiStax6, PhotoshopCS


2012年8月19日日曜日

8月19日(JST)の木星


ちょうど大赤斑が正面を向いている時に、良いシーイングに恵まれました。
ただ、色合いはだいぶ薄味です。BAのオレンジのリングの方が目立っています。
NEBsから吹き出すフェストーンのが連続して発生していて、EZはオレンジ色に
染まっています。ちなみに、右上の真っ黒模様は、衛星イオの影です。本体は、
この時間帯では視野外です。
撮影当初は、PGR社のChameleonカメラを使用していましたが、条件が良い時は、
拡大率を上げた方が良いみたいで、最近はDMK21AU618.AS+Nikon製の1.6x
コンバータで撮影しています。
焦点距離は11m。ピクセル当たりの分解能は、0.1"/pix程度です。
また、RGB、LRGB処理のどちらも行なっていますが、シーイングに恵まれた日は、
ほとんど同じ画像です。 ※ L画像が甘いのかもしれませんが
ちなみに、今回の画像はRGB合成画像を、ハイいコントラスに処理したものです。
雑誌応募時はもう少し抑えていますが、本来は、「模様出すぞ!」という画像が好
みです。

RGB合成
RGB 各120sec
318mm、f=6,250mm , Nikon 1.6xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理 Winjupos De-rotation of video
       AutoStakkert2
       Registax6 + PhotoshopCS4

8月18日(JST)の太陽

久々の太陽撮影ですが、なぜか撮影した画像の半分が行方不明にです。
キャプチャーソフトのVERを上げたのが原因ですが・・・(涙)
写っているのは、1543黒点群です。

2012年8月13日月曜日

8月12日の木星

オリンピックの熱気とは裏腹に、雲の多い日が続いていました。
この日も、3時過ぎに快晴になり、急いでセッティングしたのですが、
RGBの連続撮影中、G当たりから雲の影響が出始め、Bは30秒程度で
画像が見えなくなりました。Rの開始から、2分半。せめて10分程度は
晴れていてくれれば・・・

ただし、たった1セットのRGBですが、そこそこ写ってくれました。
シーイングが良かったのでしょう。

RGB合成
RGB 各60sec
318mm、f=6,250mm , Kasai 1.5xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理 Winjupos De-rotation of video
       AutoStakkert2
       Registax6 + PhotoshopCS