2016年12月24日土曜日

12月24日(JST) 東縁に見えていたプロミネンス


相変わらずシーイングが良くなく、悶々と撮影しています。太陽は無黒点となり活動は低調ですが、今朝は東縁にやや大きめのプロミネンスを見ることができました。ただし、大きさの割に淡い領域が広めで、PSTでは輝度の明るい箇所しか認識できませんでした。でも、150mmで見ると予想以上に広がっているのが確認でき、しばし鑑賞。今朝は休みということもあり、解像度は良くないのですが、52分間分のデータを動画にしてみます。ただし、思ったより変化がなく、苦労した割に動きが寂しいのが、ちょっと残念です。
(*^^)v

2016/12/24 AM10:42 (JST) + 10sec x 52pics (at 50sec interval)
ISTAR Optical 150mm(F10) H-Alpha
PST Etalon (<1Å) + 150mm Yellow Filter + BF15
ASI290MM(B/W), Kasai 1.5x

 ※ 12/14 画像追加 動画用で撮影した中で、もっとも画質が良いものを処理しました 
   AM11:31撮影 10sec


2016年12月19日月曜日

ImPPG(Image Post-Processor)のご紹介

ピコ太郎のPPAPみたいなネーミングのアプリをご紹介いたします。
 ImPPG  http://greatattractor.github.io/imppg/index.html
 Tutorial  http://greatattractor.github.io/imppg/tutorial/tutorial_en.html

 Filip Szczerekさんが製作したImPPGと呼ばれるアプリはフリーのツールで、下記の機能があります。
 ・ Deconvolution処理(Lucy-Rechardosn)
 ・ Unsharp Masking処理
 ・ レベル調整、ガンマ設定
 ・ 上記パラメータを複数の画像に適応させる、バッチ処理

基本はこれだけですが、使い勝手が良く、ROIで範囲を絞ればパラメータの変更に画像がダイレクト反応するので、微調整がし易い点が評価できます。開発のコンセプトは太陽のHα画像を処理するためのようで、チュートリアルもHα画像で説明しています。とにかく操作が簡単なので、最近の月・太陽・惑星の一部はこのアプリで処理することが多いです。
 ・ フリーのアプリでDeconvolutionができる点がよい。
 ・ パラメータ用のスライダーが3つあるだけなので、使い方にさほど悩まない
 ・ スライダーの動きにレスポンスよく画像が反応する。 ※ROIで範囲を絞っている場合
 ・ シーイングの悪い日の惑星については、模様の抽出がRegistaxより簡単?
 ・ シーイングの良い日の惑星については、Registaxの方が効果がある?   

ただし、RegistaxのWavlet処理より性能が良いわけではありません。昨年のシーイングが良い日の木星画像を試してみましたが、Registaxで処理した画像の方が解像度はよかったです。処理して気になったのは、鮮鋭化の過程でなんらかのノイズ低減処理が行われている感触があります。Registaxと比較するとノイズにより荒れが少なく、これが良くも悪くも結果に影響しているのかもしれません。

なお、どのタイミングでこのアプリを使用するかですが、私はスタック後の画像をこのアプリで処理しています。その場合、Registaxは使用しません。また処理後に、ステライメージで画像復元処理を追加する時もあります。 ※ 月・太陽の場合は、そのままPS行きですが・・・

ご参考までに( ^ω^)・・・