2015年1月31日土曜日

1/17の画像を再処理しました。

1/17の画像を再処理しました。
変更した点は、以下のとおりです。

 ① フラット処理 ステライメージ→RAP2
 ② スタック処理 DSS→CCDStack
 ③ スタック画像を、ステライメージのカブリ補正で複数回処理
 ④ PSでの処理を少しまじめにやる。
 ⑤ Dark側を、思い切ってカット。

まずは②のスタック処理ですが、DSSの彗星モードでなくCCDStackでの星基準で処理しています。
DSSの彗星・星の合成モードは、長時間にわたる画像でもきちんと処理してくれるので便利なのですが、これらを分離する処理の影響なのか、背景がまだら模様になってしまいます。尾が淡くて強い処理をすると、この模様が浮かび上がってしまい汚くなってしまいました。 ※ 前回の画像
今回の画像は、16枚撮影した内の最初の8枚のみを使用しました。12分間の露出に相当しますが、彗星のディテールはなんとか維持できました。ただ、元画像はそこそこ荒れていましたので、Pixinsightのノイズ処理のお世話になりました。前回のまだら模様は無理でしたが、細かいノイズが主な今回の様な画像であれば、ある程度後処理で消すことができます。
次に③が有効でした。とにかくあらゆる方向のカブリと思われる勾配を、複数回に分けて処理しました。やはり、画像が平坦になると、後処理が楽になります。
あと前回と異なるのは⑤です。このエリアには分子雲の領域があり、尾の淡い部分を出そうとするとこの部分も見えてきます。ただ、露出不足な上、彗星主体の画像にこれらが重なると色むらのようにも見えてしまいます。
 ※ 光害カブリと分子雲の区別がよくわからない・・・
今回は彗星を目立たすため、カットしてしまいました。
分子雲の中を突き進んでいるような画像になればそれはそれでかっこいいのですが、今の私の技術では無理なので、今回は、ここまでとさせて頂きます。

ではでは

2015年1月24日土曜日

1/23のLovejoy彗星

週末天候が好転したので、ガリバーまで撮影に行きました。今回は、初!背広で参戦です。
この日は賀詞交換会があり、20:00まで横浜のホテルでフランス料理を堪能です。皆さん、ビールだのワインだのをグビグビ飲んでいますが、私はひたすらオレンジシュースとウーロン茶で我慢です。会は、予定どおり20:00ぴったりにお開きとなり、挨拶もそこそこランドマークタワーを飛び出すと、一路ガリバーを目指しました。高速はすこぶる順調で、2時間後の22:15到着。GPVの予報どおり空は快晴で、気にしていた透明度も悪くありません。まずは双眼鏡で見たのですが、これが結構びっくりで、過去見た中でもっとも尾がよく見えました。今までは背景が少し変?程度で、見えてんだか無いんだかよくわからなかたのですが、今回は明らかにコマからうっすら伸びる尾が見えます。角度で1°ぐらいでしょうか。
ただ、残念なことに彗星はすでに、西の空にけっこう傾いています。やばい! というわけで、背広・革靴のままダウンジャケットだけを羽織って、氷点下4度の寒空の中、望遠鏡を組み立てて・構図を決めて撮影準備完了まで約30分。やればできるじゃん。でも、無茶苦茶に寒い。
今回は、イオンテイルの描写をできるだけ鮮明にしたかったので、60sec露出まで切り詰めました。やはり空が良かったのか、前回の天城高原の画像よりもよく写りました。
もっと南中付近で撮影できていれば・・・と贅沢なことを思っています。
 ※ 今晩は、木星を撮影する予定

日時  :2015年1月23日 22:52(JST)
場所  :ガリバー
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出60sec×26枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             DSSで彗星モードでコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理


2015年1月18日日曜日

1/17のLovejoy彗星2

※ 1/21 前回画像がちょっと酷かったので入れ換えました。しかも縦構図に変更・・・

昨晩のLovejoy彗星、Part2です。
FLAT補正が決まらないですね。結果、色ムラ・輝度ムラが消せません。まぁ、背景は汚いですが、イオンテイルの様子は
よくわかるようになりました。

日時  :2015年1月17日 19:34(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理

1/17のLovejoy彗星

     
※ 1/27画像入れ替えました。
金曜日、土曜日と連チャンで天城高原に行ってきました。さすがに、金曜日は私ともう一組だけでしたが、土曜日は快晴が予想されていたこともあり、かなりのにぎわいでした。天城高原名物の強風も、金曜日こそそこそこ吹いていましたが、土曜日はさほどではなく、夜半前にはほぼ無風となりました。
この日の透明度はかなり良く、Lovejoy彗星の尾っぽも5cm双眼鏡でうっすら見えます。前日にテスト撮影をしていたこともあり、ほぼ予定どおりのスケジュールをこなせました。
画像は、135mmで撮影したM45と彗星です。M45との距離は8°ぐらいなので、淡いながらも10°以上の尾が伸びているようです。

日時  :2015年1月17日 22:00(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :Zeiss Apo Sonnar T* 2/135 F2.0→F2.8
Filter  :Kenko製 LPR Type2
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 1,600、露出3min×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       フラットエイドV2.51で周辺減光補正 ※ 素晴らしい!!
       PSでの色調・強調処理

2015年1月13日火曜日

2015/1/11 Lovejoy彗星 


 ※ 1/31 画像入れ換えました
強風が吹き荒れる中、天城高原まで撮影に行きました。
車は揺れるは、眼鏡は飛ばされるは、双眼鏡で彗星を見ていると体ごと揺すられるはで、とにかく大変でした。それでも根性出してセッティングしていると、雲もまで流れてきてホント涙目。それでも、ダメもとで撮影をしてみると、2枚に1枚ぐらいはなんとか星像が丸くなります。 ※ ぶれて肥大はしていますが
条件を色々と変えた中で、90sec-ISO3,200で撮影した画像が一番良かったです。
彗星本体は十分肉眼で見えますが、尾はかなり淡くて、双眼鏡で見てもなんとなく尾があるようなないような・・・? 
撮影画像でもかなり淡く、強引に強調してみたら、真っ青になってしまいました。DarkもFlatもしていないJPEG画像のコンポジットなので、画面のムラも酷く今日はここまでです。いずれ再処理してみます。

日時  :2015年1月11日 21:01(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×6枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
     Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
     PSでの色調・強調処理

今週、また行く予定。

2015年1月6日火曜日

2015年 初木星

新年明けまして、おめでとうございます。 

今年最初の観測は、木星でした。実は、1月1日にも観測していましたがそれは酷いシーイングで、近赤外だけ撮影してやめちゃいました。 ※ 右の画像

1/4は、撮影開始当初こそ酷い状態でしたが、夜半過ぎにかけて徐々にですが安定してきました。結果、一番良かったのが、最後に撮影した近赤外画像です。
処理後に分かったのですが、これならばもう1シーケンス撮影していれば、もっと良かったのではと、ちょびっと残念な結果でした。

太陽撮影は、あと2ヶ月ぐらいは無理かな。
シーイングが良くならないかな。
寒いな・・・
でも、来週はLovjoyを撮影しに行きます。冬は、やっぱり遠征だな!