変更した点は、以下のとおりです。
① フラット処理 ステライメージ→RAP2
② スタック処理 DSS→CCDStack
③ スタック画像を、ステライメージのカブリ補正で複数回処理
④ PSでの処理を少しまじめにやる。
⑤ Dark側を、思い切ってカット。
まずは②のスタック処理ですが、DSSの彗星モードでなくCCDStackでの星基準で処理しています。
DSSの彗星・星の合成モードは、長時間にわたる画像でもきちんと処理してくれるので便利なのですが、これらを分離する処理の影響なのか、背景がまだら模様になってしまいます。尾が淡くて強い処理をすると、この模様が浮かび上がってしまい汚くなってしまいました。 ※ 前回の画像
今回の画像は、16枚撮影した内の最初の8枚のみを使用しました。12分間の露出に相当しますが、彗星のディテールはなんとか維持できました。ただ、元画像はそこそこ荒れていましたので、Pixinsightのノイズ処理のお世話になりました。前回のまだら模様は無理でしたが、細かいノイズが主な今回の様な画像であれば、ある程度後処理で消すことができます。
次に③が有効でした。とにかくあらゆる方向のカブリと思われる勾配を、複数回に分けて処理しました。やはり、画像が平坦になると、後処理が楽になります。
あと前回と異なるのは⑤です。このエリアには分子雲の領域があり、尾の淡い部分を出そうとするとこの部分も見えてきます。ただ、露出不足な上、彗星主体の画像にこれらが重なると色むらのようにも見えてしまいます。
※ 光害カブリと分子雲の区別がよくわからない・・・
今回は彗星を目立たすため、カットしてしまいました。
分子雲の中を突き進んでいるような画像になればそれはそれでかっこいいのですが、今の私の技術では無理なので、今回は、ここまでとさせて頂きます。
ではでは