2012年8月28日火曜日

8月24日(JST)の金星

夏の好シーイングが続き、連日観測していますが寝不足でやや
ダウン気味です。処理も追いつかず、ここも久々の更新です。
 ※ 少し曇ってくれても・・・ と、不謹慎なことを思ったりもしています。

この日も、シーイングに恵まれて、従来よりも弱めの画像処理でも
模様が良く見えます。自然な感じとまでは言いませんが、今までより
かは、違和感なく見えます。
スーパーローテーションは、金星の高層大気が4日で金星を一周する
現象のことですが、実際は3~5日程度の変動があるようで、実際、
4日間隔で撮影したものを比較しても、現時点ではあまり一致した模様
は確認できません。
平均風速105m/secで計算すると4.25日で一周することになり、安定した
風速と仮定しても、約6時間のズレが生じるため、同じ位相面を見るのは
かなりむずかしいことになります。
これから秋にかけて、輝面比が徐々に大きくなり模様の確認はやり易く
なるので、粘って撮影したいと思います。

318mm、 f=6,250mm 直焦点
カメラ PGR製 Chameleon 180sec
Astrodon UVenus Filter使用
処理   Autostakkert2, RegiStax6, PhotoshopCS


2012年8月19日日曜日

8月19日(JST)の木星


ちょうど大赤斑が正面を向いている時に、良いシーイングに恵まれました。
ただ、色合いはだいぶ薄味です。BAのオレンジのリングの方が目立っています。
NEBsから吹き出すフェストーンのが連続して発生していて、EZはオレンジ色に
染まっています。ちなみに、右上の真っ黒模様は、衛星イオの影です。本体は、
この時間帯では視野外です。
撮影当初は、PGR社のChameleonカメラを使用していましたが、条件が良い時は、
拡大率を上げた方が良いみたいで、最近はDMK21AU618.AS+Nikon製の1.6x
コンバータで撮影しています。
焦点距離は11m。ピクセル当たりの分解能は、0.1"/pix程度です。
また、RGB、LRGB処理のどちらも行なっていますが、シーイングに恵まれた日は、
ほとんど同じ画像です。 ※ L画像が甘いのかもしれませんが
ちなみに、今回の画像はRGB合成画像を、ハイいコントラスに処理したものです。
雑誌応募時はもう少し抑えていますが、本来は、「模様出すぞ!」という画像が好
みです。

RGB合成
RGB 各120sec
318mm、f=6,250mm , Nikon 1.6xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理 Winjupos De-rotation of video
       AutoStakkert2
       Registax6 + PhotoshopCS4

8月18日(JST)の太陽

久々の太陽撮影ですが、なぜか撮影した画像の半分が行方不明にです。
キャプチャーソフトのVERを上げたのが原因ですが・・・(涙)
写っているのは、1543黒点群です。

2012年8月13日月曜日

8月12日の木星

オリンピックの熱気とは裏腹に、雲の多い日が続いていました。
この日も、3時過ぎに快晴になり、急いでセッティングしたのですが、
RGBの連続撮影中、G当たりから雲の影響が出始め、Bは30秒程度で
画像が見えなくなりました。Rの開始から、2分半。せめて10分程度は
晴れていてくれれば・・・

ただし、たった1セットのRGBですが、そこそこ写ってくれました。
シーイングが良かったのでしょう。

RGB合成
RGB 各60sec
318mm、f=6,250mm , Kasai 1.5xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理 Winjupos De-rotation of video
       AutoStakkert2
       Registax6 + PhotoshopCS


2012年8月7日火曜日

8月7日(JST)の木星


大赤斑がなんとか見える位置で撮影できました。NEB~NTBにかけて
一つのベルトのように見えますが、近赤外で見ると、間に明瞭な明るい
帯が見えます。
月曜の早朝からの撮影は、やはり辛いものがあります。
コメントが薄くて申し訳ありませんが、早めに寝ることにします。

2012年8月7日 04:13(JST)
LRGB合成
L 300sec、RGB 各60sec
318mm、f=6,250mm , Kasai 1.5xBarlow lens
カメラ DMK21AU618
処理 Winjupos De-rotation of video
      AutoStakkert2
      Registax6 + PhotoshopCS



2012年8月3日金曜日

8月3日(JST) 金星のスーパー・ローテーション?



金星の1時間の動きをアニメーションにしてみました。
なんとなく、左から右にわずかに動いているように見えます。
この微妙な動きは、金星表面の雲の動きが見えている可能性があります。
金星には、自信を4日で一周してしまうスーパー・ローテーションと呼ばれている
風が、東から西へと吹いています。
この風は、金星の最大のなぞの一つです。なぜか言えば、金星の自転周期は
非常に遅く、1自転に243日もかかります。こんなにゆっくり回転しているのにも
かかわらず、雲の上層部は風速が100mを越えるモーレツな風が吹いている
ことになります。その原因が、未だに解明されていません。
金星探査機の「あかつき」は、このなぞを解くのを一つの目的としていました。
ただ、残念なことに起動投入に失敗し、現在は再度金星軌道の入るための
方法を模索しています。

※ 画像は、南を上にしています。したがって、画像の左が東になります。

2012年8月2日木曜日

8月2日(JST)の金星


金星を撮影してみました。
庭木を剪定したので、地平線高度30°弱でも撮影できるようになり、
金星が狙えるようになりました。
UVで撮影しているので、模様(雲)が写っています。
 ※ 無理やり画像処理の結果ですが・・・

2012年8月1日 19:46(UT)
318mm、 f=6,250mm 直焦点
カメラ DMK21AU618、120sec
Astrodon UVenus Filter使用
処理   Registax6 + PhotoshopCS