2012年9月18日火曜日

天王星(Uranus)


天王星の模様を写すぞ! と意気込んで撮影してみました。
撮影方法は海外のパクリで、近赤外に絞った波長で撮影しています。
日周運動から東西を決めて、画像を回転した結果、WinJUPOSの
シュミレーション画像とほぼ一致しました。
しかし、淡いですね。0.5secの露出でも十分ではありません。この日は
透明度も良くなかったので、なおさらでした。
撮影時間が40分の結果、うっすらそれらしき帯が見えます。(中央やや右)
天王星は、自転軸が約90°横倒しなので、南北方向に縞や帯が延びて
います。海外の画像でも、この位置と左上の極?付近に明るい帯が写って
いました。私の画像では、この付近が明るく写るものの、リング状の模様
までは無理でした。




2012年9月8日土曜日

コペルニク周辺

昨日は、比較的シーイングが良かったので、木星の撮影を5時に終了して
から月を撮影しました。コペルニクス周辺です。
  中央やや下:コペルニクス
  中央やや右:エラトステネス
  エトラステネスから延びる崖のような地形:アペニン山脈
  右上端:アルキメデス
  中央左端:ケプラー
  左上の角付近:アリスタルコス
こんな画像ですが、20枚をモザイク合成しています。
元画像が、5000×3500pixです。A4に400dpiで印刷するように設定したら、
縮小画像になりました。
巨大すぎるので、幅を2000pixに縮めています。
暗部から、アリスタルコスのように輝度が飽和してしまうほどの階調範囲
をモザイク合成するのは結構むずかしいです。
画像処理の過程でFIT形式で保存したのですが、階調を自動的に伸長
してしまし、各画像の輝度バランスが合わないなど、今回はなぜか苦労
しました。疲れたので、細かい処理無しで画像をアップします。

DK125 (318mm, F20)
DMK51AU02 + R-Filter
30sec×20pics


2012年9月6日木曜日

フンボルト海を望む

2012年6月26日に撮影した、フンボルト海(画面奥の暗い場所)とその
周辺の画像です。10月号の天ガに入選しました。
この日のシーイングは特異でした。最初に撮影したのは土星でしたが
リング自体は比較的シャープに見えるのですが、そのリングがまるで鳥が
羽ばたくがごとく上下に変形します。やや諦め気味で月に向けてみると、
やはりもにゃもにゃしているものの、小クレータなどが明瞭に確認できた
ので頑張ってみました。
解像度はやや不足気味ですが、雰囲気は出ていると思います。
22枚の画像をモザイク合成しているので、実際の画像はこの倍以上の
サイズです。
フンボルト海周辺は秤動エリアなので、タイミングが合わないと見ることが
できません。結局、この画像を得るのに2年以上がかかりました。
次の目標は、オリエンタルベイスンです。この海の反対側にある、やはり
秤動エリアの超巨大クレータ跡です。
ここも何度かトライしていますが、シーイングや天候に阻まれてなかなか
満足できる画像は得られていません。
秋の夜長にはシーイングの良いもあるので、狙ってみる予定です。