2015年5月31日日曜日

5/31(JST)の太陽


久々に、Daystarで撮影しました。15cmを彗星撮影用にいじくっていたのですが、部品が間に合わなかったのでとりあえず元に戻しました。
太陽面は小さな黒点しかありませんが、プロミネンスは目立つものがあり、輝度もあったので見ても撮っても楽しめました。

AP155EDF 155mm,F7 (ERF=150mm, Powermate 4x, f=4,350mm,  F29)
Daystar-ION (0.5Å), ASI174MM(B/W)
プロミネンス 33msec-20sec(150frames to stack)
黒点      15msec-20sec(100frames to stack)

2015年5月30日土曜日

Lovejoy彗星と北極星 5/26

既に終わった感があるLovejoy彗星(C2014 Q2)ですが、現在でも8等級の明るさを維持しています。今週前半から後半にかけて、北極星の近傍を通過していきました。つまりは、一晩中ほぼ同じ位置に見えます。ただそれだけの事なのですが、せっかくの機会なので平日に原村まで撮影しに行きました。ほぼ快晴の空でしたが、さすがに誰もいません。月が明るいうちに望遠鏡を組み立てて、準備は完了。彗星自体は5cmの双眼鏡でも見えるので、北極星のほぼ真横に向ければ視野にはすぐに入ってきます。ただし、構図は一苦労でした。赤経軸を動かしても視野回転するのみで、XYのようには動いてくれません。回転・赤緯移動をちまちまと繰り返して、どうにか撮影を開始できました。
元々尾が淡い彗星だったので双眼鏡ではまったく見えませんでしたが、画像では扇状に拡がったかすかな姿を確認できました。ただ、これ以上画像を持ち上げると、北天の分子雲が中途半端に浮き出てきて尾と絡み、とっても汚い画像になってしまいます。フラットもしていないので、ここら辺りで切り上げました。
ちなみに今回の機材は、太陽撮影で使用しているBORG125SDです。フラットナーとかレデューサとか持っていないので、フルサイズの周辺星像はかなり酷いものでした。 ※ かなり切り取りました。
てなわけで機材が車の中なので、太陽撮影できません。

撮影地 原村
BORG125SD(F6)、SONYα7S ISO3200, 30sec x 40pics
DSS(Comet/Star Stacking)+Pixinsght+Photoshopで処理

2015年5月25日月曜日

5月25日(JST)の太陽


   ※ やや強調してみた
太陽面は小さな黒点が点在していますが、全般的に低調のようです。でも、ダークフィラメントの連なりや、やや大きめのプロミネンスがくっきりと見えていたのが印象的でした。
昨日、光学系の配置をあれこれいじくった結果、天頂プリズムを使用した構成でも双眼装置でピントがでるようになりました。ただ、まだいくつか問題があります。まずは、1.6xエクステンダーを使用しないとピントが出ない点。全体的に倍率が高めです。あと弱めですが、CCDで干渉リングが発生してしまう件。上の画像も干渉リングによるムラが視認できます。
Fが大きいDaystarであれば、CCDを傾けてもさほど影響がありませんが、今回の光学系はどうなんでしょうね? 31.7mm径に合わせたチルト機構は無いので、またなんか工夫をせねば・・・

2015年5月23日土曜日

5/23(JST)の太陽


   ※ 5/23 全球画像に入れ換えました


今日は、新兵器を試してみました。WO製の双眼装置です。前から欲しかったのですが、Double Stackの記念?でポチしてしまいました。
で、さっそく望遠鏡にセットしてみました。でも、問題発生。天頂プリズム式のブロッキングフィルターではピントが出ません。x1.6のエクステンダーレンズが付いてはいるのですが、やっぱりダメ。とりあえず、手持ちのストレートタイプに変更したら、ピントが出ました。

まず最初にシングルスタックで試しましたが、とにかく「凄い!」の一言です。解像度が倍に上がったように見え、片目で見える画像とは明らかな違いがありました。表面の微細な構造が非常によく見え、なおかつ鮮明度が高いので、望遠鏡を見ているというより、宇宙船の窓から太陽を見ているような感覚になります。やはり双眼の効果は凄いですね。ではと思いダブルスタックにしてみたのですが、逆に暗くなって見にくくなりました、もちろん活動域は目立つのですが、衰え気味の私の眼には光量不足は問題です。でも、2本対で持っているのは、見ていた25mmと付属の20mm。25mmで約50倍なので、30mm以下の接眼レンズで倍率を下げるか、エクステンダーレンズ無しでピントを出せるようにしなければならないですね。アイピース2本買い・・・双望会の影響大ですね。

ちなみに太陽面は小さい黒点しかないので、やや寂しい感じがします。その分、ダークフィラメントの連なりが目立っていました。このような時こそ、Daystarでの拡大撮影が威力を発揮するのですが、現在15cm屈折を改造中なので出撃できません。残念・・・

2015年5月17日日曜日

5/17(JST)の太陽

あれこれ調整しているのですが、かえってムラが酷くなりました。局所的に干渉模様が発生したりと、よくわかんなくなっています。とりあえず、赤道付近を1枚。
彩層面は、東西にプラージュが連なっています。ダークフィラメントもあちこちに見えて一見賑やかなのですが、大きな黒点が見えません。フレアーを頻発さえていた2339群も、西に沈もうとしています。
Daystarでも撮影をしたいのですが、現状は機材を交換するのが大変なので、だらだらと60mmで撮影しています。今朝も、でかいプロミネンスが見えていたんですがね~。

西表島の星空

            Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 30sec x 3枚モザイク合成

いきなりトロピカルネタですが、週末にかけて西表島に行ってきました。初社員旅行です。場所選定は任せたのですが、なぜか南の島に決定しました。
出発前に台風がぎりぎり通過して、なんとか悪天候は避けられたのですが、沖縄方面は梅雨入りするかもと言っていたので、持っていたのは三脚とEos60Daのみ。ところがどっこい、連日の好天気で大失敗でした。
星空は驚きの連続です。まず最初に驚いたのが金星。ホテルのプールサイドから見上げると最初に飛び込んできたのですが、サーチライト?と思えるような強烈な明るさです。おもわず声を上げてしまいました。ホテルの明かりがあるものの、背景はほぼ真っ暗です。ビーチに出ると、金星の周囲がぼんやり輝き、その光芒が木星方向にまで伸びています。黄道光でしょうか? 木星も、東京で見る金星ぐらいに見えます。ゴージャスな輝きです。
                        Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 30sec

夏の星座が見やすくなるのは夜半過ぎなので、AM3:00まで仮眠をして2回戦目を開始しました。再度プールサイドに立って、南の方角に目を向けると、いて座の天の川がいきなり、目に飛び込んできました。凄いですね!! プールの明かりがあるのにですよ。急いでビーチに出てみると、天空をまさに横切って南から北まで横切っています。水平線方向には光害がまったくありません。すげーなー。

重くてもポタ赤とレンズを複数持ってくるべきでした。唯一のレンズは、トキナー12~24mmF4一本のみ。いくら空が良いとはいえ、さすがに固定撮影ではしんどい。気温が高いので、ISO3200だとノイズが大きいのですが、15秒程度の露光で複数回に分けたりして撮影しました。双眼鏡で天の川沿いを流せば、つぎつぎとメシエ天体が入ります。北アメリカ星雲もなんの問題も無し。双眼鏡もでかいの持って来れば・・・無理か。また、特筆すべきは、シーイングがものすごく良かったことです。明るい星を使って、ライブビュー+ループでピントを会わせるのですが、いくら広角レンズとはいえ、星の瞬きがまったくありません。肉眼でも見ても、瞬きを感じることはありませんでした。望遠鏡を持ってきていれば・・・かなり無理か。後半はけっこう雲が流れてきましたが、こんな星空を見たのは25年ぶりぐらいでしょうか。良い思い出になりました。
          Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 15sec x 5枚 (総露出75sec)

南十字星もぎりぎり見えますが、一番下の星は高度で3°以下。光害が無いので南中時には十分見えます。この画像では、残念ながら撮影中に雲が到来して隠れてしまいました。肉眼では、島影ぎりぎりに見えていました。
 ※ 画像追加

西表島のトロピカルなビーチも1枚。星の砂海岸です。
看板には、海岸からは持ち出さないでね!と書いてあったのですが、近くのお土産屋さんには星の砂入り小瓶のほかに、なんと空瓶を販売していました。いいの?

島のメイン道路は1本だけです。海岸沿いを走るだけで、内陸に向かうルートはありません。しかも、島を半周しているのみです。道路標識は、速度表示以外ほとんど猫(イリオモテヤマネコ)の安全対策用です。人の死亡事故は7年ちかくないようですが、ヤマネコは55日前に輪禍にあったようです。そのため、車のマナーはとてもよく、33kmの区間で信号機が2本しかない道を、大半の方が時速40km/h+α程度のペースで走っていました。

水牛車に揺られて対岸まで行きます。時間がゆっくり流れています。

また行きたいな~

2015年5月13日水曜日

5/13(JST)の太陽

今朝は、気持ち良い青空が広がっていました。まさに台風一過ですね。ただし、シーイングは予想どおりで良くありません。ディスク外縁の彩層は陽炎のようにメラメラと揺れていて、拡大撮影をする気はまったく起きませんでした。 
さて、気がつくと太陽は黒点だらけのようです。先ほどチェックした範囲では、8つの群が登録されていました。最新は2347群です。西に傾き始めた2339群ですが、最近はおとなしめで活動のピークは過ぎたのかもしれません。まともに撮影できないまま、いなくなりそうです。
ちなみに、今朝は東側に大きなプロミネンスが見えました。4/23頃に現れたものとそっくりだそうです。 ※ 私は見ていない
明日以降も見えれば撮影したいのですが、これまた用事があるので無理そうです。皆さんの画像を楽しみにしています。

2015年5月11日月曜日

5/11(JST)の太陽


 ※ 5/11 画像入れ替えました

5/13の太陽面です。今朝は、撮影中に2339群の一部が輝き出しました。たぶん小規模なフレアーが発生したものと思われます。でも、シーイングはあまり良くなく、なおかつ会社に行かなければなりません。60mmの小径でパッと撮影しておしまいにしました。
Double Stackでは、撮影面でもいくつかメリットがあります。まずは、派手さを狙わなければ、Wavlet
処理などの強調処理が不要になりました。アップした最初の画像は、スタック後にコントラスト調整をしただけです。Registaxでの処理もしてみましたが、細かいエッジがたくさん生じ、かえって見栄えが悪くなりました。これで十分な出来です。また、光球面に露出を合わせて撮影しても、外縁部の明るいプロミネンスがそこそこ写ります。
 ※ 暗部の強調は処理は必要ですが
私の苦手な、合成処理をしなくても、それっぽく仕上がるようになりました。全球画像にこだわらなければ楽ちんです。
問題点は、相変わらずのムラでしょうか? 今回の画像も、東西で表面の様子が異なるのが分かると思います。エタロンの性能上、通過波長を視野内で均一するのは困難なので、あっちがよければこっちがダメになり、いたちごっこになります。分割撮影していいとこ取りという方法もあるのですが、輝度ムラも大きいので繋ぎ目がそこそこ目立ちます。あと、ASI120MMだと、干渉リングが酷いです。
全球面の撮影にはもう一工夫必要ですが、この光学系に関しては見てる方が楽しいです。
明日ぐらいには、もう一個ブツが来ます。楽しみです・・・

5/8(JST)の太陽



シーイングが今ひとつでした。
とりあえず、アップします。


2015年5月10日日曜日

SolarMax60 Double Stack化 その2


 ※ 5/11の画像を追加しました。
軽いWavlet処理とコントラスト調整のみ実施しています。

今朝はあまりシーイングが良くなかったので、今回、色々と変更した機材の性能確認を行いました。
まずは、SolarMax60です。先日もちらっと感想を書きましたが、Filterの違いによるイメージの違いを再度確認しました。新型のSolarMaxⅡを基準に見た感を記載します。
 ※ あくまで私の機材の評価です。誤解の無いように・・・

SolarMaxⅡ60
 太陽面は、明るいオレンジ色に見える。黒点周囲の活動域はすぐにわかるが、細かい構造は少し見にくい。ダークフィラメントの判別は容易だが、コントラストはやや低く、Filterの微妙な調整が必要。プロミネンスはよく見える。
 画像 上) ASI120MM、Gain9, 3msec

SolarMax60T
 見た目の感じは上記Filterと同じ。黒点周囲の活動域がさらによく見える。大きな違いは、活動域のフィラメント状の構造が見やすくなったこと。ダークフィラメントのコントラストもよくなり、全般的に口径が一つ上がった感じで、明らかに、SolarMaxⅡよりも見やすい。プロミネンスの見え方はほぼ同じ。カメラ感度で比較すると、上記よりやや暗くなっていた。
 画像 中) ASI120MM、Gain11, 3msec

Double Stack
 太陽面は、暗めの赤色に見える。SingleとDoubleの最大の違いは、恒球面の明るさ。私の場合は、カメラ感度で約1/6程度まで暗くなる。背景が暗くなった分、相対的に活動域が明るく目立ち、逆にダークフィラメントは暗くなる。結果、全体的にメリハリのある見え方となった。プロミネンスも暗くはなっているが、見にくくなるほどではない。
 画像 下) ASI120MM、Gain10, 18msec

太陽望遠鏡の見え方は機差が大きいと言われますが、まさにそのとおりの結果になりました。この差がなにからくるのかは、経験の浅い私にはわかりませんが、要因の一つとして半値幅の差があると思います。仕様では<0.7Å以下と記載されているので、0.70Åでも0.65Åでも製品としてはOKなわけなんですよね。それ以外にも、Filterのムラ・中心波長の誤差などが加わって、相対的に見える見えないの状況が生まれるのでは?と思っています。
なんにしろ、Filterの片方を改善することで、性能を上げられる余地があることが分かりました。余計なことでした。観測台も建てなければいけないのに・・・


2015年5月7日木曜日

Hα画像のTone Mapping処理

以前から気になっていた、Tone Mapping処理を試してみました。
彩層面を、露出オーバ、適正、アンダーの3パターンで撮影します。
 ・ 露出オーバ画像:露光時間が適正露出の2倍
 ・ 露出アンダー画像:ヒストグラムが半分になるまでゲインを下げる 

これらの画像をHDR用のアプリ、Photomatrix Proで処理すると、様々なコントラスト画像の見本が表示されるので、その中から自分のイメージと合う画像を選択します。パラメータは調整可能なので、微調整して出力をすると上記の様な画像が得られました。PSにもHDR機能はありますが、今回の画像ではあまり良い結果が得られませんでした。また、PSで色々工夫してコントラスト調整しても、近い感じには仕上がりますが、なかなかこのような躍動感は得られません。
その点、Photomatrix Proは簡単操作の割に、バリエーションが豊富で扱いやすいです。今回は派手めの画像にしてみましたが、コントラストの調整範囲はかなり広いので、もっとおとなしめに仕上げることもできます。
好みが分かれるとは思いますが、ダイナミックに躍動する彩層面を表現するのには、けっこういいんではと思っています。みなさん、いかがですか?

2015年5月6日水曜日

SolarMax60 Double Stack化


    5月4日(JST)

   先端:SolaMax(旧型)、次段:SolarMaxⅡ
昨年から、太陽撮影システムの構成を色々と手を入れています。Daystarの半値幅を変更したことについては、前回ブログに書きました。今日は、もう一機所有するCoronadoのSolarMax60側の半値幅を変更した光学系をテストしました。
昨年海外から入手したのは、初期型のSoloarMax60フィルターです。
現在販売している筒先に取り付けるタイプのFilterは、SolorMaxⅡと呼ばれていて、Filterをチルトさせる機構と、リッチビューと呼ばれる回転機構がついています。これに対し、旧型はチルト機構のみです。どちらも、調整することで太陽面のコントラストなどが調整できます。特に新型のリッチビュー機構は、Hαの中心波長を簡易にシフトできるので、ドップラーシフトで波長がHαからやや外れているプロミネンスなどのを見やすくする効果があります。
では、なぜ旧型を買ったのかですが、これには私なりの理由があります。 ※ 根拠はありませんのでご注意を!
新型は、Lunt社の台頭で低価格化を余儀なくされたCoronado社が、コスト削減目的で開発したものです。リッチビュー機構についても、これを使用することで中心波長からズレたFilterを使用することが可能になり、製品の歩留まり向上につながります。これに対し、旧型のフィルターは太陽望遠鏡が現在の価格の倍ぐらいの頃に生産されてものですから、コストについては今ほど厳しくはなかったと思います。結果、品質面での安定性についても、良いのではないかと考えました。
さて前置きが長くなりましたが、実際の差はどうでしょうか。
同時には見ることができないので、とっかえひっかえでの確認ですが、それでも両者には差がありました。やはり、旧型の方がコントラストが良いです。極端な違いではありませんが、特にダークフィラメントがより濃く見えます。
Double Stackの見え味は抜群です。太陽面の雰囲気は、Singleは明るいオレンジの印象でしたが、doubleは暗い赤という感じになり、全体的に暗くなります。ただ、活動期が明るく輝いているように見え、ダークフィラメントは逆に暗く沈んだイメージになります。メリハリのある太陽面はとても見やすく、DS化したメリットを十分感じることができました。
じろーさんの太陽望遠鏡ほどの凄みはありませんが、撮影も楽になりました。AutoStakkert+PSでの簡単な処理で、ここまで写ります。見てよし、撮ってよしですね。

SolarMax60T+SoloaMaxⅡ60 (0.5Å ), Pentax75SDHF fl=500mm
ASI120MM(B/W), 10msec-30sec(350frames to stack)×2フレーム


5/6(JST)の太陽面

    


最初の画像は、2335黒点群。下の画像は、2339黒点群です。この2339群は非常に活動的で、M・Xクラスフレアを頻発させています。今後が楽しみですね。
2335群は5/3も撮影していますが、黒点が成長していて、複雑なガスの流れがうまく写りました。さほどシーイングが良いとは思わなかったのですが、予想より良い写りでした。これに対し、2339群はやや半ボケです。これは、シーイングの影響ではありません。庭の梅の木の影響です。やけにコントラストが無いな~と思っていたのですが、梅の木の枝越しに見ていました。10時過ぎると、望遠鏡を覆う庭木の影響で撮影できなくなります。

AP155EDF 155mm,F7 (ERF=150mm, Powermate 4x, f=4,350mm,  F29)
Daystar-ION (0.5Å), ASI174MM(B/W)
10msec-15sec(150frames to stack)

2015年5月3日日曜日

湿りの海

久々の月面画像です。久々すぎて、処理手順をすっかり忘れてしまいました。
今回のエリアは、「湿りの海」です。左上の大きなクレータがガッセンディです。また、湿り海の外周には、いくつもの谷がリング状に取り巻いている様子を見ることができます。
この日にシーイングは4/10~5/10.ぐらいで、小刻みな揺れがありましたが、細部までそこそこ見えていました。高解像度の画像を得るには、シーイングが6/10ぐらいはほしいのですがね・・・ なお、使用したカメラはASI174MMです。
Stack用のソフトには、AviStack2.0を使用しました。最近は月・太陽でもAutoStakkert2を使用しているのですが、今回、ASI174MMでなにげに撮影した動画が4Gbyteを超えてしまい、AutoStakkertではうまく読み込めませんでした。

DK125 (318mm, F20) + Kasai 1.5x Barlow 合成F30
ASI174MM + IR-Filter、15msec 30sec×9pics

5/3(JST)の太陽面 



太陽面は、小粒の黒点2335群が見える程度で、やや寂しい状況です。ただ、複数のダークフィラメントが東西方向に連なって、太陽面を横断していてるのが見えていて、このままの状態で西に沈み始めれば、4/25頃に見えていた、大きめのプロミネンスが再び拝めるかもしれません。

AP155EDF 155mm,F7 (ERF=150mm, Powermate 4x, f=4,350mm,  F29)
Daystar-ION (0.5Å), ASI174MM(B/W)
10msec-15sec(500frames to stack)×3フレーム

5/2(JST)のプロミネンス

※ 2015/05/05 再処理した画像に入れ替えました

今朝は、新しいカメラ(ASI174MM)で撮影してみました。
チップサイズが大きいので、撮影範囲が広くとれて快適です。太陽撮影においてこのカメラの特筆すべきは点は、干渉リングの発生が無かったことです。過去に使用したカメラは、撮影画像に干渉リングが発生しました。私の場合、この現象を軽減するためにカメラを少し傾けてセットしていました。
これらに対し、ASI174MMは干渉リングがまったく発生しませんでした。したがって、カメラのSettingも簡単で快適です。USB3.0接続による高速転送も強力です。フルサイズで撮影しても90FPS以上のレートで撮影できるので、短時間で大量のフレームが撮影できます。これは、プロミネンスのように短時間で形状が変化してしまう対象には、とても有効です。反面、100FPSでは、17秒の露出でAVIの動画サイズが4Gを超えてしまいました。SSDの残が40Gbyteしかなかったので、10本撮影したら終わりです。撮影・Fileの移動の繰り返しで、1日の撮影データが100Gbyteを超えるのには参りました。でも、基本的に良いカメラです。おすすめです。

AP155EDF 155mm,F7 (ERF=150mm, Powermate 4x, f=4,350mm,  F29)
Daystar-ION (0.5Å), ASI174MM(B/W)
10msec-15sec(500frames to stack)