2015年11月27日金曜日

11/27(JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

久々に更新します。今朝撮影した、カタリナ彗星です。近日点を通過してようやく北半球から見えるようになりました。双眼鏡で見る分には、5~6等で明るい球状星団のように見えます。近日点通過前に増光が止まってしまい、6等台で見えるのではないかと言われていましたが、それよりかは明るそうです。
上の画像は薄明の中での撮影だったのでそのままでは背景カブリが酷いのですが、けっこう強引な画像強調を行うと、ダストとイオンの尾がスッと伸びているのが確認できました。上に伸びたイオンテイルは2度弱。まだ高度も低く、月齢も満月過ぎなので撮影するのには厳しい状況ですが、地球への接近はこれからなので、しばらくは明るい状態を維持します。12月の新月期が楽しみですね。

2015/11/27(JST) 05:27:48~ (8sec x 25pics)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0, SONY-A7S ISO800
AXD赤道儀, 田貫湖


2015年11月3日火曜日

Drrizzleの効果

Drizzle 2xの画像です
M33-x2-2
DSS(Deep Sky Stacker)にはDrizzlle機能があり、CCDピクセル数以上の解像度を得ることができませす。試しにM33の画像を使って、Drizzle なし, 2x, 3xの画像を作成してみました。切り出した範囲は、M33のHⅡ領域(NGC604)です。見てのとおり、なしとありではかなり違いがあることが分かります。効果を得やすいのが、Fの小さい明るい光学系でCCDサイズが大きい撮像素子を使用した画像です。惑星撮影している方はご存知かもしれませんが、AutoStakkert2にもDrizzle 1.5x,3xの設定があります。でも、惑星で使用している方はほとんど見かけません。Drizzleはアンダーサンプリング画像の解像度を上げる技術です。惑星撮影のような強拡大撮影の場合は、オーバーサンプリング画像になるので効果は期待できません。オーバーサンプリング画像の解像度を上げる技術は、Deconvolutionが一般的です。
DSSのDrizzleで注意したいのは、元画像のサイズが大きいと処理途中でメモリエラーで止まってしまいます。その場合は、DSSのCrop機能で事前に処理エリアを決め、範囲を絞って処理を実施すれば回避できる場合があります。α7Sはだいたいうまくいきますが、D810Aは範囲を絞らないとダメでした。ちなみにPCのメモリを増やしても改善できません。アプリが32bitなので、使用できるメモリが2Gないし3Gで制限されてしまうためです。銀河の撮影をしている方は、効果が高いのでお勧めです。
                  なし                      2x                        3x

2015年11月2日月曜日

300mm F3.0で撮影した永続痕

10月12日に撮影したM31の画像に永続痕が写っていました。20分間の画像をアニメーションにしてみました。永続痕は、15分間分の画像で確認できました。ISO3200の単発画像をハイコントラストにして作成しているので、背景はモヤモヤですが・・・

2015/10/12(JST) 19:46~20: 06 流星出現時間 19:50
VSD300(F3.0), α7S(改造), ISO3200, 30sec x 36Frames
AXD赤道儀による自動ガイド

追加画像  ※ 流星画像と2コマ先(60秒後)の流星痕画像を合成
流星痕画像ですが、流星の軌跡がなかなかどうして興味を引く内容だったので、載せておきます。
よく見ると軌跡が多重に見えます。画像上部から下にかけて黒い線が伸びていますが、その右側に並行してうっすらと線が見えます。その線は、画像の下側にいくと徐々に明瞭になり、黒い線が消えた後も伸びています。流星の移動方向は不明なので、発光点なのか消失点なのかは不明ですが、なんなんでしょうね? 対で飛んだのか、発光直後の痕の画像なのか?
分かる人がいたら教えてください。<(_ _)>


2015年11月1日日曜日

10/31(UT)の金星

久々にブログタイトルらしい画像を撮影しました。金星のUV画像です。3年ぶりですね。
今朝はすっかり寝坊してしまい、起きた時はすでに薄明が始まっていました。結局木星はあきらめ、金星のみの撮影になりました。最近徹夜は多いのですが、早起きが苦手になっていますね。
残念ながらシーイングはよくなく、かなり強引な処理を試みましたしましたが細かい模様は出てきませんでした。

2015/10/31(UT) 20:38:56~ (180sec), Seeing=2/5
318mm(F20) Dall-Kirkham, fl=6,350mm
Flea3 FL3-U3-32S2M, 100msec, 600frames, UVenus Filter