2016年8月26日金曜日

流星の撮影について

ちょっとしつこいのですが、ペルセ群の合成画像を使ってのプチ情報を書いておきます。
今回は天気もよかったので、そこそこの流星を捕捉することができました。使用した機材はD810A(フルサイズ)+TAMRON SP15-30mm (15mm)です。この画像を元に、焦点距離を変えた場合とAPS-Cサイズで撮影した場合の画角を書き込んでみました。
まずフルサイズ+35mmの場合ですが、流星数が激減するのがわかると思います。面積比で1/4になるわけですから、当然と言えば当然ですね。ペルセでこの程度ですから、出現数の少ないオリオン群や平年のしし群だと、1~2個しか写らない可能性があります。デジイチの感度がよくなったので写りやすくはなりましたが、やはり数を稼ぐのであれば広角で20mm以下は必要なのが、よく分かると思います。APS-Cの場合は、チップサイズが小さいのでなおさらです。例えばCanonのKissのセット品レンズが18-55mmですが、18mm側に寄せて撮影しても、輻射点を入れた構図だと、かなりの流星がフレームアウトしてしまいました。APS-Cサイズで流星が降り注ぐようなイメージに仕上げたい場合は、15mm以下は必要そうですね。
流星写真は多分に運頼みなところはあるのですが、確率を少しでも上げるには、できるだけ広角側で写すことが必要なことが理解できたと思います。流星自体は小さくなってしまうのですが、2,000万画素を越える最近のカメラであれば、元画像をトリミングするだけで、十分見栄えのある画像が得られますよ。 ご参考までに・・・


2016年8月21日日曜日

前回の火球を解析してくれました


前回撮影した流星の画像以降のフレームには、お約束の流星痕が写っていました。なので、流星付近をトリミングして、痕の移動が分かりやすいようにアニメーションにしてみました。後半は淡くなるので、単発の画像を見てもほとんど分からないのですが、動画にすると大きく広がっていく様子がはっきりと分かります。途中の形状がハートに見えるので、Facebookでは、萌え流星として賑わいました。(^_^;)

さてさて本題ですが、日本流星研究会の関口様が、私の画像を含む複数の観測地点の画像を元に、この流星の軌道計算をしてくれました。発光点は福島市上空付近で、消滅点は猪苗代湖付近のようです。※かなり大雑把ですが  私の撮影地点からだと、ちょうど真横の位置でした。そのおかげで経路長も長くなり、広角レンズでも見応えのある画像になりました。「星の村」に感謝です。
また、同時に観測された流星痕の高度も計算されていて、100km->70km付近で発光しているようです。私も、学生の頃に電卓片手に計算したことがあるのですが、現在は撮影情報と画像から、瞬時に計算してくれるのでしょうね!?
関口様、情報の提供ありがとうございました。


最後に、ゴージャス感たっぷりのペルセの寄せ集めでシメです。

2016年8月16日火曜日

8/12-13 ペルセウス座流星群の火球

久々の天文活動です。ぺルセ群を見に、福島県の星の村まで遠征しました。多少の雲がウロウロとはしていましたがほぼ一晩観測でき、薄明前には写真のような火球もゲットできました。

8/12 26:36:01~26:36:16 (JST) 15sec露光
D810A, TAMRON SP15-30mm, 15mm F2.8(開放), ISO3200
 ※ トリミングしています