12月22日のカタリナ彗星です。撮影地のガリバーですが、背景が明るいのか背景にイオンテイルが埋もれてしまいます。またフラットもうまく決まらず、同心円状のムラが・・・ しばらくボツ扱いだったのですが、モザイク用で撮影した2フレーム目のイオンテイルが面白かったので、ダメ元で処理しました。が、オーバーラップ量もミスしていたようで、ほんとど重なる部分がありませんでした。結局、手動でてきとうに合わせたというおまけまで付き、画質はなんともですが、カタリナ彗星の活動の一端が見れたので、ヨシです。
2015/12/22(JST) 4:13:38~ (60sec x 30pics x 2frames)
VSD100(F3.8) f = 380mm
D810A ISO3200, AXD赤道儀, ガリバーにて
2015年12月27日日曜日
2015年12月23日水曜日
カタリナ彗星のイオンテイルの動き
4分単位で区切って処理した画像を、5枚程度つないでみました。わずか20分間ですが、それでもイオンテイルの形状が変化しているのでが分かります。この画像をもとに単純計算してみると、イオンテイルの見た目の後退速度は、秒速100km程度となりました。この値には、彗星の固有運動速度、地球の公転速度、イオンテイルの後退速度などがMixされています。そのため、そのままでは正確ではありませんが、太陽風の速度が400km/秒、今年の初めにフィーバーしたLovejoy彗星のイオンテイルの後退速度が、遅めで40km/secとのことなので、まったくでたらめな値でもなさそうです。 ちょっと、天文してみました。
2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 8pics×5frames)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
2015年12月21日月曜日
12/20 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
時間が無いので、AXD赤道儀の自動導入に頼ったのですが、これがうまくいきません。木星でアライメントをとるところまではOKだったのですが、次にピント合わせの目的でレグルスの導入を実行すると、なんと、望遠鏡が下向きに方向に移動。え~! 慌てて停止させるも頭の中は???。再度電源を入れなおし、まずは木星・・・OK。も~時間がないから、カタリナだ! と実行させると、またも変な方向に動き出す。なんだ???。こんな事をしている間に、すでに5:00を過ぎてしまいました。仕方が無いので、ファインダーの無い15cm-800mmをカタリナ彗星の方向に向けて手動で導入を試みることに。こんな時に凄いのがα7S。電子ビューファインダーの中は、8~9等級の星がわんさか見えます。そして、導入開始から1分もしないうちに彗星状天体を確認。試し撮りしてみると、ビンゴでした。でも、なんだかんだで撮影開始は5:11から。5:30には薄明が始まるので、実質の露光時間は25分となりました。この日の現地の気温は-6℃。 ちょー寒かったです {{ (>_<) }}。
ちなみに、見た感じではバーストしたような様子は確認できませんでした。彗星の活動は逆に衰え気味かもしれません。F5.3の光学系ではやや露出不足の感があり、イオンテイルも全般的に薄味になってきたように思えます。今回の画像は、核周辺の輝度を意図的に抑えてイオンテイルが吹き出す様子を見やすくしてみました。
2015/12/20(JST) 5:11:12~ (30sec x 50pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400, AXD赤道儀, 原村にて
2015年12月17日木曜日
2015年 ふたご座流星群
結果だけ・・・
ふたご座流星群は、ちょびっとだけですが見ることができました。観測地は清里でしたが、日付が変わる頃から40分程度。またAM3:30頃から薄雲の行き交う中、薄明が始まるまでの1時間半程度でしたが・・・
今年のふたごは条件が最高とのことでしたが、天候が秋空のようにめまぐるしく変わり、いっこうに冬型になりません。12月の清里なのに、夜半過ぎの気温が4℃。いつもと違う雰囲気の中での観望となりました。では実際の出現ですが、先の0時台は、かなりの流星が流れました。雲が行き交う中、1分に1~2個の流星を見ることが出来ました。たぶん条件が良ければ、HR100をかるく越えていたと思われます。でも、あんまり明るいのは飛びませんでした。3:30以降は、流星数はややピークアウトした感があります。雲が多かったので、暗い流星が見にくかったことも影響しているとは思いますが。ただ明るい流星が多くなり、この日一番明るかったのも4時過ぎに出現した-4等級の流星でした。
画像は、0時台に撮影したものです。40分で10個程度写っていますが、どれも暗いので、最初の3コマだけ合成しました。まぁ~、見えないよりかは見られて良かったのですが、ちょっと消化不良のふたご群でした。
NIKON D810A ISO6400, 20sec x 3pics + Tamron SP15-30 (15mm, F2.8)
ふたご座流星群は、ちょびっとだけですが見ることができました。観測地は清里でしたが、日付が変わる頃から40分程度。またAM3:30頃から薄雲の行き交う中、薄明が始まるまでの1時間半程度でしたが・・・
今年のふたごは条件が最高とのことでしたが、天候が秋空のようにめまぐるしく変わり、いっこうに冬型になりません。12月の清里なのに、夜半過ぎの気温が4℃。いつもと違う雰囲気の中での観望となりました。では実際の出現ですが、先の0時台は、かなりの流星が流れました。雲が行き交う中、1分に1~2個の流星を見ることが出来ました。たぶん条件が良ければ、HR100をかるく越えていたと思われます。でも、あんまり明るいのは飛びませんでした。3:30以降は、流星数はややピークアウトした感があります。雲が多かったので、暗い流星が見にくかったことも影響しているとは思いますが。ただ明るい流星が多くなり、この日一番明るかったのも4時過ぎに出現した-4等級の流星でした。
画像は、0時台に撮影したものです。40分で10個程度写っていますが、どれも暗いので、最初の3コマだけ合成しました。まぁ~、見えないよりかは見られて良かったのですが、ちょっと消化不良のふたご群でした。
NIKON D810A ISO6400, 20sec x 3pics + Tamron SP15-30 (15mm, F2.8)
2015年12月12日土曜日
12/9 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星 その他
12/9に撮影した色々なものです。
まずは、カタリナ彗星です。月の影響はほとんどなくなりましたが、金星の近くだったので、その光芒が映り込んでいました。低空からの撮影だったので、グラデーション状の光害も加わり、複雑怪奇な画像を無理やり処理しました。結果、彗星の淡い部分は消し飛んでしまいましたが、雰囲気だけは伝わったかなと思います。相変わらず本体はちっちゃくて、双眼鏡で見るとかろうじてダストの尾が見えたような?気がしました。
上の画像は、C/2014 S2パンスターズ彗星です。現在、パンスターズ彗星は、C/2013 X1とこの彗星の2個が見えます。両者とも9等星ぐらいで、X1の方が高度も高く撮影しやすいのですが、この日はS2を撮影しました。F5.3 30分ではやや露出不足だったようですが、極端な処理をしてみると尾が2本あるように見えます。ダストとイオンテイルの両方が見えていると思うのですが、この画像ではまだ怪しいですね。次回は、ちっちゃく写りますがVSDで撮影してみようかと思っています。
おまけは、しし座のトリオの銀河です。M65,M66,NGC3628です。彗星待ちの間に、暇つぶしで撮影しました。55分程度の露光なので、淡いところはさっぱりですがそこそこ写ってくれました。
2015/12/09(JST)
C/2013 US10 : カタリナ彗星 4:14:40~ (30sec x 60pics x 2mosaic)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて
まずは、カタリナ彗星です。月の影響はほとんどなくなりましたが、金星の近くだったので、その光芒が映り込んでいました。低空からの撮影だったので、グラデーション状の光害も加わり、複雑怪奇な画像を無理やり処理しました。結果、彗星の淡い部分は消し飛んでしまいましたが、雰囲気だけは伝わったかなと思います。相変わらず本体はちっちゃくて、双眼鏡で見るとかろうじてダストの尾が見えたような?気がしました。
上の画像は、C/2014 S2パンスターズ彗星です。現在、パンスターズ彗星は、C/2013 X1とこの彗星の2個が見えます。両者とも9等星ぐらいで、X1の方が高度も高く撮影しやすいのですが、この日はS2を撮影しました。F5.3 30分ではやや露出不足だったようですが、極端な処理をしてみると尾が2本あるように見えます。ダストとイオンテイルの両方が見えていると思うのですが、この画像ではまだ怪しいですね。次回は、ちっちゃく写りますがVSDで撮影してみようかと思っています。
おまけは、しし座のトリオの銀河です。M65,M66,NGC3628です。彗星待ちの間に、暇つぶしで撮影しました。55分程度の露光なので、淡いところはさっぱりですがそこそこ写ってくれました。
2015/12/09(JST)
C/2013 US10 : カタリナ彗星 4:14:40~ (30sec x 60pics x 2mosaic)
C/2014 S2 : パンスターズ彗星 3:37:40~ (30sec x 60pics)
M65,M66,NGC3628 : 2:23:42~ (30sec x 115pics)
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて
2015年12月5日土曜日
12/5 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
12/5早朝に撮影した、C/2013 US10 Catalina カタリナ彗星です。山間部は雪の可能性があったので、GPVで晴れの可能性のあるガリバーに遠征しました。この日は終始快晴でしたがなぜか透明度がいまいちで、星があんまり見えません。シーイングも酷いもので、明るい星がギラギラ輝いていました。ガリバーでは富士山裾野からの出現なので、ある程度の高度にならないと撮影できません。結局はAM5:00からの撮影になり、なんとか20分程度露出ができました。ただ、やはり月の影響は大きく、背景かぶりは酷かったです。処理後の彗星のイメージはイオンテイルがねじねじで、前回の撮影した画像とは大きく異なっていました。断続的に放出されているのか、複雑な紋様を見せてくれます。今後がますます楽しみですね。5cm双眼鏡では、やっぱり尾は見えませんでした。
2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 36pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
コメット基準で合成
2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 36pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
コメット基準で合成
2015年12月2日水曜日
12/1 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
現時点での光度は5~6等と、直前の予報光度よりもやや明るい印象です。5cm双眼鏡で楽に見えますが、見た目は球状星団のようで、薄明も始まる時刻ですから尾は見えませんでした。その姿ですが、ダストとイオンの尾っぽが大きく開いた、アンチテイルに近いフォルムで、見ても撮っても楽しそうな彗星になりました。特にイオンテイルは現時点で2°はあり、今後地球に接近することを考えるともっと長くなりそうですね。
薄明の中での撮影なので粗は多いですが、直近の彗星のイメージを得ることができました。ふたご群の時は、こいつも忘れないでね・・・
2015/12/01(JST) 05:08:00~ (20sec x 30pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて
2015年11月27日金曜日
11/27(JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
久々に更新します。今朝撮影した、カタリナ彗星です。近日点を通過してようやく北半球から見えるようになりました。双眼鏡で見る分には、5~6等で明るい球状星団のように見えます。近日点通過前に増光が止まってしまい、6等台で見えるのではないかと言われていましたが、それよりかは明るそうです。
上の画像は薄明の中での撮影だったのでそのままでは背景カブリが酷いのですが、けっこう強引な画像強調を行うと、ダストとイオンの尾がスッと伸びているのが確認できました。上に伸びたイオンテイルは2度弱。まだ高度も低く、月齢も満月過ぎなので撮影するのには厳しい状況ですが、地球への接近はこれからなので、しばらくは明るい状態を維持します。12月の新月期が楽しみですね。
2015/11/27(JST) 05:27:48~ (8sec x 25pics)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0, SONY-A7S ISO800
AXD赤道儀, 田貫湖
上の画像は薄明の中での撮影だったのでそのままでは背景カブリが酷いのですが、けっこう強引な画像強調を行うと、ダストとイオンの尾がスッと伸びているのが確認できました。上に伸びたイオンテイルは2度弱。まだ高度も低く、月齢も満月過ぎなので撮影するのには厳しい状況ですが、地球への接近はこれからなので、しばらくは明るい状態を維持します。12月の新月期が楽しみですね。
2015/11/27(JST) 05:27:48~ (8sec x 25pics)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0, SONY-A7S ISO800
AXD赤道儀, 田貫湖
2015年11月3日火曜日
Drrizzleの効果
Drizzle 2xの画像です
DSS(Deep Sky Stacker)にはDrizzlle機能があり、CCDピクセル数以上の解像度を得ることができませす。試しにM33の画像を使って、Drizzle なし, 2x, 3xの画像を作成してみました。切り出した範囲は、M33のHⅡ領域(NGC604)です。見てのとおり、なしとありではかなり違いがあることが分かります。効果を得やすいのが、Fの小さい明るい光学系でCCDサイズが大きい撮像素子を使用した画像です。惑星撮影している方はご存知かもしれませんが、AutoStakkert2にもDrizzle 1.5x,3xの設定があります。でも、惑星で使用している方はほとんど見かけません。Drizzleはアンダーサンプリング画像の解像度を上げる技術です。惑星撮影のような強拡大撮影の場合は、オーバーサンプリング画像になるので効果は期待できません。オーバーサンプリング画像の解像度を上げる技術は、Deconvolutionが一般的です。DSSのDrizzleで注意したいのは、元画像のサイズが大きいと処理途中でメモリエラーで止まってしまいます。その場合は、DSSのCrop機能で事前に処理エリアを決め、範囲を絞って処理を実施すれば回避できる場合があります。α7Sはだいたいうまくいきますが、D810Aは範囲を絞らないとダメでした。ちなみにPCのメモリを増やしても改善できません。アプリが32bitなので、使用できるメモリが2Gないし3Gで制限されてしまうためです。銀河の撮影をしている方は、効果が高いのでお勧めです。
なし 2x 3x
2015年11月2日月曜日
300mm F3.0で撮影した永続痕
2015/10/12(JST) 19:46~20: 06 流星出現時間 19:50
VSD300(F3.0), α7S(改造), ISO3200, 30sec x 36Frames
AXD赤道儀による自動ガイド
追加画像 ※ 流星画像と2コマ先(60秒後)の流星痕画像を合成
流星痕画像ですが、流星の軌跡がなかなかどうして興味を引く内容だったので、載せておきます。
よく見ると軌跡が多重に見えます。画像上部から下にかけて黒い線が伸びていますが、その右側に並行してうっすらと線が見えます。その線は、画像の下側にいくと徐々に明瞭になり、黒い線が消えた後も伸びています。流星の移動方向は不明なので、発光点なのか消失点なのかは不明ですが、なんなんでしょうね? 対で飛んだのか、発光直後の痕の画像なのか?
分かる人がいたら教えてください。<(_ _)>
2015年11月1日日曜日
10/31(UT)の金星
久々にブログタイトルらしい画像を撮影しました。金星のUV画像です。3年ぶりですね。
今朝はすっかり寝坊してしまい、起きた時はすでに薄明が始まっていました。結局木星はあきらめ、金星のみの撮影になりました。最近徹夜は多いのですが、早起きが苦手になっていますね。
残念ながらシーイングはよくなく、かなり強引な処理を試みましたしましたが細かい模様は出てきませんでした。
2015/10/31(UT) 20:38:56~ (180sec), Seeing=2/5
318mm(F20) Dall-Kirkham, fl=6,350mm
Flea3 FL3-U3-32S2M, 100msec, 600frames, UVenus Filter
今朝はすっかり寝坊してしまい、起きた時はすでに薄明が始まっていました。結局木星はあきらめ、金星のみの撮影になりました。最近徹夜は多いのですが、早起きが苦手になっていますね。
残念ながらシーイングはよくなく、かなり強引な処理を試みましたしましたが細かい模様は出てきませんでした。
2015/10/31(UT) 20:38:56~ (180sec), Seeing=2/5
318mm(F20) Dall-Kirkham, fl=6,350mm
Flea3 FL3-U3-32S2M, 100msec, 600frames, UVenus Filter
2015年10月27日火曜日
M81とM82再処理
Flickerとリンクさせてみました。
10月17日に撮影した画像の再処理です。
色もノイズも少し脇に置いて、解像度優先で処理してみました。15cmでもそこそこ解像するのが
確認出来たので、次回はたっぷり露光してみたいと思います。
10月17日に撮影した画像の再処理です。
色もノイズも少し脇に置いて、解像度優先で処理してみました。15cmでもそこそこ解像するのが
確認出来たので、次回はたっぷり露光してみたいと思います。
2015年10月26日月曜日
IC1805の再処理
フラット撮影しました。
正直、D810AのJPEGそのままと、あんまり変わらないです。ノイズの処理なんかは、JPEGの方が圧倒的に楽ですから。私向きのカメラですね。
Flickrとのリンクテスト ※ 画像を変更しました
正直、D810AのJPEGそのままと、あんまり変わらないです。ノイズの処理なんかは、JPEGの方が圧倒的に楽ですから。私向きのカメラですね。
Flickrとのリンクテスト ※ 画像を変更しました
2015年10月25日日曜日
M45 再処理
先日撮影したM45ですが、AP155のフラットを撮影したので再処理してみました。実は昨日、一度載せたのですが、相変わらず会社のPCでビビット調にした画像は、自宅のノートPCで見ると耐えられないほどの、派手画像になってしまいます。最近は注意するようにしていたのですが、昨日は面白がって処理している内に、すっかり忘れてしまいました。今回、改めてアップします。
ISO6400に対し、総露出時間が90分程度なのでノイズを消しきれませんでした。前回は、星雲の彩度がきつかったので、星の色を含めて今回はおとなしめにしています。
私の技術では、背景のうねうねをきれいに出すには倍以上の露出が必要そうです。
※ 長岡君へ コメント消してしまってごめんなさい・・・
ISO6400に対し、総露出時間が90分程度なのでノイズを消しきれませんでした。前回は、星雲の彩度がきつかったので、星の色を含めて今回はおとなしめにしています。
私の技術では、背景のうねうねをきれいに出すには倍以上の露出が必要そうです。
※ 長岡君へ コメント消してしまってごめんなさい・・・
2015年10月23日金曜日
10月21日 α7Sで撮影したオリオン座流星群
α7Sで撮影したオリオン座流星群です。約2.5時間程度の動画には、合計で20個の流星が写っていました。※ オリオン群を含む全流星数です。
α7SのマウントをCanonのEFマウントに変更しているので、無限遠でピントが合いません。ペルセから引きずっている問題で、あれこれやっていますが未だ解決する方法が見つかりません。ふたご群までには、なんとかしたいです。
2015/10/22 01:49:32-02:17:10(JST+9)
α7S ISO-102,400 1/10FPS+Sigma 24mm-F1.4
2015年10月22日木曜日
2015年10月21日 オリオン座と流星
オリオン座と・・・流星です。
オリオン群ではなく、おうしの南群? オリオン群は、しょぼいのしか写りませんでした。相変わらず、引きが弱いです。
今回も、いつものごとくGPVに振り回されました。関東は広範囲で晴れそうな予報でしたでしたので、ガリバーに出撃しました。が、まさかのドン曇り。なのに、天文家?がわんさかと陣取っています。平日なんだけど・・・っと、自分の事を棚に上げて思ったのですが、しばらく待機。23時半まで粘りましたが、回復する兆しが感じられなかったので、そのまま南下して伊豆まで移動しました。沼津の先までは曇りでしたが、伊豆半島に入り込んだら見事に快晴です。でも、全体的に寝ぼけた空で、27:00前後の30~40分間はまた雲の中でした。
流星数は25時台でHR20程度でしたが、明け方にかけて流星数が増える感じはしません。明るい流星も少なかったので、たいした収穫もなく終わりです。活動は平年並みだと思いますね。(=_=)zzz
2015/10/21 25:44:00 15sec, 固定撮影
Nikon D810A ISO6400, TAMRON SP15-30mm (15mm) F2.8
※ トリミングしています
オリオン群ではなく、おうしの南群? オリオン群は、しょぼいのしか写りませんでした。相変わらず、引きが弱いです。
今回も、いつものごとくGPVに振り回されました。関東は広範囲で晴れそうな予報でしたでしたので、ガリバーに出撃しました。が、まさかのドン曇り。なのに、天文家?がわんさかと陣取っています。平日なんだけど・・・っと、自分の事を棚に上げて思ったのですが、しばらく待機。23時半まで粘りましたが、回復する兆しが感じられなかったので、そのまま南下して伊豆まで移動しました。沼津の先までは曇りでしたが、伊豆半島に入り込んだら見事に快晴です。でも、全体的に寝ぼけた空で、27:00前後の30~40分間はまた雲の中でした。
流星数は25時台でHR20程度でしたが、明け方にかけて流星数が増える感じはしません。明るい流星も少なかったので、たいした収穫もなく終わりです。活動は平年並みだと思いますね。(=_=)zzz
2015/10/21 25:44:00 15sec, 固定撮影
Nikon D810A ISO6400, TAMRON SP15-30mm (15mm) F2.8
※ トリミングしています
2015年10月20日火曜日
原村のおまけ
M81・M82ですが、近くにNGC3077いるのを忘れていました。視野の端っこにぎりぎり写っていたので、残しています。反省点は、M82の中心部が飛んでしまったことでしょうか。周辺部は、2~3時間は露光しないとしんどうそうですね。
2015/10/17
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、AXD赤道儀
M31-ISO4000、30sec×250pic (125min)
M81, M82, NGC3077 - ISO6400×100pic (50min)
追加 M42周辺
借り物の50mmで撮影しました。D810Aの画像です。オリオン座全体を撮影したのですが、全体のバランスを取るのがとっても大変で、ギブアップです。中心付近が綺麗だったので、縮小を最低限になるように切り出しました。
2015年10月19日月曜日
10月17日 原村にて
GPSでの週末の天気がやや怪しく出撃はしない予定でしたが、夕方から急激に天候が回復してきました。
meade16inchさんも燃え上がっていたので、天候回復の早そうな原村に向けて出発しました。ルート中の空はほぼ快晴です。これは当たりと!喜んでいましたが、原村に到着して夜空を見上げるとドン雲り。「あれれ・・・」とは思いましたが、雲間から星空も見えているので、とにかく準備です。1時間もしないうちに北極星付近にも晴れ間が! 極軸を合わせて機材のセッティングが完了するころには、天候回復が実感できるようになりました。
この日は無風なので15cmで撮影です。撮影当初は残っていた薄雲もほぼ無くなり、天の川がよく見えます。この日の欠点は、もの凄い夜露でしょうか。終了後に会社に戻ったのですが、機材を整理するとどれもびしょびしょのまま、水がしたたる物まで。仕方が無いので会社の駐車場で、機材の日干しを行いました。道行く人の視線が痛かったです。
ちなみに、この日の撮影したのは、M31とM45。オリオン座とぎょしゃ座。それに火星と木星。久々にあれこれ撮影です。とりあえず、M45をちゃちゃっと処理しました。フラットを撮っていないので、背景は抑え気味にしています。後処理が追いつきません・・・
2015/10/17 20時頃
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×180pic (90min)
AXD赤道儀
2015年10月16日金曜日
10月12日 天城高原その2
さてさて、そんなα7S+VSD撮影したM31ですが、けっこう淡い部分まで写るんですね。M31を撮影するなんて30年ぶりぐらいですね。 ※ 記憶がない
でも、みなさんの画像を見ていると周辺部がかなり青っぽいのに、私の場合は全然青くならない。M33は簡単に青を引き出せたのですが(やや出しすぎでしたが)、M31はダメですね。無理やり周辺を青っぽくしましたが、胡散臭い画像になってしまいました。3時間ぐらい露出すれば、周辺部の淡い部分もきれいに出せそうです。
M31
2015/10/12 19:35~
VSD100+レデューサー(F3.0)、
A7S(Modified)、ISO3200, 30sec x 100pics, 50min in total
AXD Equatorial Mount
10月12日 天城高原
※ 会社のモニターで見ると、背景がややマゼンタより。でも、ノートPCで見るとグリーンが全般的に乗っている感じ。みなさん、どう見えますか?
10月12日に天城高原に遠征に行きました。到着してみると、明日が平日にも関わらず、何組かの天文家が撮影していました。しかし、ここは2回に1回は強風下の撮影になりますね。時々車が揺れるぐらいの風なので、15cmは諦めてVSD100で撮影しました。AXD赤道儀と組み合わせれば、このくらいの風でも、なんとかなります。
今回は、カメラを新調しています。なんと”Nikon D810A” 。訳あって、α7Sのマウント部にガタが生じてしまい、撮影に支障がでるようになってしまいました。
先週末に、急きょD810Aを探して購入しました。勢いもあったのであまり価格を気にしなかったのですが、今まで買ったデジイチではもっとも高い買い物です。
性能評価はこれからですが。今回の撮影で感じたことを書いておきます。
良い点
・ 低ノイズ:EOS-6Dと同程度という噂でしたが、それよりも良いような気がします。ノイズも均一的で、後処理がやり易い印象を受けました。
・ jpegエンジンが優秀:上の画像は、jpegから作成したのです。ダーク・フラット無しですが、けっこう色が出ました。
・ Hαについては、それなりに写ります。これは当たり前ですが、メーカ品なのでその状態でもホワイトバランスが良いです。EOS60Daより優秀かな。
・ 天体用の露出設定があるので、カメラ単体で2min×100枚のような連続撮影ができます。けっこう便利です。
ダメな点
・ ライブビューが期待外れ:天体向けモードがあるのですが、ゲインを上げているだけなのか、ノイジーで使いにくいです。ピント合わせが結構しんどい。
・ リモートソフトは付属していない。 ※ なんと有料オプション
高いカメラなんですから、そのくらいは付属してほしかったです。あと、予備電池かACアダプターぐらいは・・・
それでも、いままで使ったカメラの中では、もっとも後処理が簡単なカメラだと思います。
Canonもフルサイズで天文用カメラを出さないかな・・・ ※ Nikon用のレンズは一本も持っていないので
IC1805 & IC1848
2015/10/12 22:09~
VSD100+レデューサー(F3.0)、
D810A、ISO1600, 1min x 60pics(jpeg), 2min x 60pics (jpeg), 180min in total
AXD Equatorial Mount
2015年10月10日土曜日
10/8(JST) C/2014 S2 パンスターズ彗星
パンスターズ彗星が急増光したので、撮影しに行きました。明るくなったと言っても10等級ですが、ちょうど北極星付近を通過しているので見つけ易く、一晩中見えてます。今回は、GPVを参考にして原村に行きました。仕事が終わったから出発したので、現地に着いた時は23時を過ぎていましたが、雲はほとんどなくほぼ快晴です。ただ空気が湿っぽく、夜露対策は必須でした。彗星自体は簡単に導入できましたが、極付近なので構図が大変。北極星と彗星の位置関係もやや離れていたので、フルサイズでもお互い端っこでぎりぎりで、四苦八苦しましたがなんとか収まりました。
来月にはカタリーナ彗星が日本から観測できるようになります。楽しみですね。
撮影地:原村
2015/10/09 0:37~
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×60pic
AXD赤道儀
あと、残り時間で撮影したM33です。最近こればっかりです。撮影時間は2時間に及びましたが、途中で月が出てきたので後半30分は背景が明るくなり、
コンポジットには使えませんでした。
月の傍には金星が寄り添っています。火星や木星も登ってきて、明け方の空は賑やかでした。
※ 画像入れ替えました。最初、9月に撮影したものを気づかずに処理していました。ごめんなさい。
撮影地:原村
2015/10/09 1:16~
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×180pic
AXD赤道儀
2015年9月18日金曜日
天城高原で撮影したM33
先週、天城高原で撮影したM33です。α7Sの電源関連を忘れてしまったので、借り物のKissX7iで撮影しています。IRカットフィルターを交換しているので、Hα域もなんとか写っていましたが、焦点距離が300mmなのでちょびっと迫力不足です。 ※ meade16inchさん、カメラありがとう! m(_ _)m
しかし、たまに画像処理をしないと、手順を忘れてしまう・・・
EOS KissX7i(IR改造)、ISO 1,600、露出120sec×26枚
RStaker Dark処理, DSSでコンポジット(Drizzle), Pixinsight、PSでの色調・強調処理
(2015/9/19) ノートPCのモニタで調整してみた。 カラー調整済みモニタで見ると少し地味。
2015年9月13日日曜日
9月12/13日 天城高原遠征
ペルセ以降やや凹んでいましたが、久々の好天に恵まれたのを機に知り合いと天城高原に行ってきました。途中雲の襲来はあったものの、素晴らしい星空を堪能できました。
ただ、久々の遠征+仕事でずっと外出していたため、機材の準備がテキトウし過ぎて忘れ物だらけで酷いことに。結局、当初予定したテスト撮影項目は一つもできず、満天の星空の下、延々と星の話をしていました。それはそれで楽しい遠征となりました。
そんな中、唯一評価できたのがケンコーのソフトフィルター「ソフトンスペック(A)」です。前回のペルセで使用したレンズと同じですが、ソフトフィルターを使用したので夏の大三角形がとてもよくわかるようになりました。
これは使えますね・・・
Eos6D(ノーマル) ISO1600 60sec×32枚 + ソフトンスペック(A)
Samyang 35mm F1.4 (F2.8-4の中間)
(追加) おうし座・ぎょしゃ座
ただ、久々の遠征+仕事でずっと外出していたため、機材の準備がテキトウし過ぎて忘れ物だらけで酷いことに。結局、当初予定したテスト撮影項目は一つもできず、満天の星空の下、延々と星の話をしていました。それはそれで楽しい遠征となりました。
そんな中、唯一評価できたのがケンコーのソフトフィルター「ソフトンスペック(A)」です。前回のペルセで使用したレンズと同じですが、ソフトフィルターを使用したので夏の大三角形がとてもよくわかるようになりました。
これは使えますね・・・
Eos6D(ノーマル) ISO1600 60sec×32枚 + ソフトンスペック(A)
Samyang 35mm F1.4 (F2.8-4の中間)
(追加) おうし座・ぎょしゃ座
2015年8月24日月曜日
彩層面の変化
彩層面は想像以上に変化が激しい世界です。前回のタイムラプラス用で撮影した画像を、交互に表示してみました。上の画像は、間隔が16分30秒。下の画像は、2分10秒です。どれも撮影時間は4秒です。タイムラプラス自体は、天候と自宅視界の関係で16分で中断となりました。1時間くらい撮影できれば、けっこう楽しめるものになるのですが、今回は2枚比較で、参考程度のものをアップしておきます。
1ピクセルは、約400km。2分弱でも日本列島サイズの変動が確認できます。
動画がループしない。見にくくて、ゴメンナサイ。 m(_ _)m
※ 追記 8/24
見にくいので、少し画像を足しました。
※ 追記 8/26
Youtubeへのリンクに変更しました
2015年8月23日日曜日
8月22日(JST)の太陽
この日の太陽は、大き目のプロミネンスが見えています。また、2403群も活動的で、いつフレアーが発生してもおかしくない状況です。ただし、晴れたり曇ったりの状況なので、撮影はあまり効率の良いものではありませんでした。
BORG125SD(開口絞り75mm) + PSTエタロン+BF-10, ASI174MM
Autostakkert2, Registax6, PS
上の画像) 露出 38msec×20sec, スタック数 150frame
下の画像) 露出 20msec×4sec, スタック数 70frames, Meade 3x
2015年8月16日日曜日
活躍するSKYMEMO-R(改)
流星撮影時に使用しているポータブル赤道儀を紹介します。機種はSKYMEMO-R。2世代前の製品ですが、安定した性能で確実に追尾してくれる優れものです。最近の軽量タイプと比較すればたしかに重たいのですが、その重さが適度な安心感を与えてくれるのもたしかなので、どちらかといえば、これをベースに携帯性の向上を計っています。
まずは、制御システムです。実はごっそり入れ替えています。オリジナルは、ごく簡単な回路でしたが、最近流行の星景モードなどをサポートするため、CPU制御で製作しました。恒星時追尾以外にも、5段階の追尾モードを用意しています。電源は12V電源まで対応。バッテリー駆動にも対応させています。ワンポイントとしては、極望用照明の調光をボタンで変更できるようにしました。5段階で明るさが変わります。また、一定時間操作が無いと消灯させるようにしました。
贅沢にもパネルまで新調しました。”SKY DRIVE”と名前まで付けて販売も考えたのですが、原価がなんなんで試作で終わってしまいました。
でも、かなり気に入っています。
また、見てのとおり最近発売されたSKYMEMO-Sの微動雲台を利用して、カメラ三脚に載せられるようにしました。オリジナルの三脚は、背が低い割りにごっつい作りなので持ち運びに不便だったのですが、これで自由度が増しました。次回、西表島にいく時はこれを持参する予定です。
まずは、制御システムです。実はごっそり入れ替えています。オリジナルは、ごく簡単な回路でしたが、最近流行の星景モードなどをサポートするため、CPU制御で製作しました。恒星時追尾以外にも、5段階の追尾モードを用意しています。電源は12V電源まで対応。バッテリー駆動にも対応させています。ワンポイントとしては、極望用照明の調光をボタンで変更できるようにしました。5段階で明るさが変わります。また、一定時間操作が無いと消灯させるようにしました。
贅沢にもパネルまで新調しました。”SKY DRIVE”と名前まで付けて販売も考えたのですが、原価がなんなんで試作で終わってしまいました。
でも、かなり気に入っています。
また、見てのとおり最近発売されたSKYMEMO-Sの微動雲台を利用して、カメラ三脚に載せられるようにしました。オリジナルの三脚は、背が低い割りにごっつい作りなので持ち運びに不便だったのですが、これで自由度が増しました。次回、西表島にいく時はこれを持参する予定です。
2015年8月14日金曜日
8/12-13 ペルセウス座流星群
8/12-13、ペルセウス座流星群を見に盛岡まで行ってきました。片道600kmの長旅で、渋滞にも巻き込まれたので10時間もかかりましたが、現地は見事快晴!! 一晩、ほぼ最高条件の空で観測できました。盛岡の夜空は凄く暗い。南東方向は市街の影響がありますが、それ以外はパーフェクトな空です。ISO6400、15sec程度なら余裕でした。
さてさて流星群ですが、どちらかといえば日をまたぐ前後がもっとも見ごたえがありました。もっとも明るい流星は0時38分頃に出現した火球で、-4等級ぐらいでしょうか。下記がその時の動画です。
流星をコンポジットした画像ですが、なぜかM31付近に明るい流星が群れていました。もっと均等に流れてくれると、輻射点から飛び出しイメージになってのですが、不思議ですね。また、左上の流星が今回撮影できた一番明るい流星でしたが、フレームアウト。残念・・・
ちなみに先の火球は、このフレームのもう少し上です。24mmなら写ったかも・・・
ちなみに、昨晩は富士山周辺をうろうろ。一瞬晴れて、流星を3個ぐらい見れましたが、その後は晴れることはありませんでした。疲れたび~
※ 8/26 動画が突然LINKしなくなったので、Youtube動画のLINKに切り替えました。
画像: EOS 6D + Samyang 35mm F1.4 (2.0), ISO6,400, 15sec
動画: α7S + トキナー AT-X 107 DX Fisheye F4開放, ISO102,400, 1/4sec
2015年8月11日火曜日
8月9日(JST)太陽です
最近はPST改造望遠鏡ばっかりです。お気楽で撮影できるので、ついつい楽しています。IONの出番が減っていますね・・・
2015年8月2日日曜日
8月2日(JST)の太陽
やはり今朝も暑い! でも夏場は好シーイングですから、ここは我慢です・・・と言えればよかったのですが、シーイングが思ったほど良くありません。昨晩も月を見てみたのですが、小刻みな振動をしているようで、どこでピントが合ってるのかわかりませんでした。夜半過ぎになれば、多少は落ち着くのかもしれないので、次回は下弦の月を狙ってみたいと思います。
さて、今日の太陽はプロミネンスも目立つものが無く黒点も小粒なので、撮影対象があまりないです。そんな中で、まずは西に見えていた淡いプロミネンスです。次は小さめの2394黒点を撮影しました。どちらも、パッと見は目立たない対象です。
撮影対象があまりないので、またテストしました。今回は、PST望遠鏡の先端にエタロンフィルターを装着してDouble Stackにしてみました。下に比較画像を載せました。左側の黒点が2394群です。画質は撮影時のままで、4枚の画像をコンポジットしています。Double Stack画像は確かにコントラストが高くなり、活動域も見やすくなります。でも、ある程度は画像処理で吸収できそうですね。眼視のイメージも同じでしょうか。コントラストは良くなりますが暗くなる上、ムラの部分がさらに暗くなり、観察可能な範囲がそこそこ狭くなります。でも、範囲を絞れ、Double-Stack望遠鏡として十分使用できますね。
2015年8月1日土曜日
8月1日(JST)の太陽
太陽撮影は、本来はお気楽撮影の部類に入るはずなのですが、なんでしょうこの暑さ。エアコンの効いた室内から撮影したいのですが、現在の設置環境では難しいので、汗を吹き出しながらの撮影になりました。町田市の天文家が太陽撮影中に熱中症になり・・・なんてニュースが流れるかもしれませんね。
さてさて、今回もPST改造望遠鏡での撮影です。口径が75mmなので強拡大向きではありませんが、15cmは彗星撮影用でスタンバっているし、Daystarは電源が必要なので、ついついお気楽な方向に流されてしまいます。
そんなPST改造望遠鏡ですが、総括としてこれまでの内容をまとめてみました。
(メリット)
・ 低コストで大口径化できるのが最大の魅力
PSTの海外での中古価格は、$500前後です。送料を入れても7万円あれば入手できます。
・ 手持ちの望遠鏡を利用できる
F10程度に絞りこめば、安いアクロマート望遠鏡でも転用できます。
・ PSTは電源が不要
DaystarのQuarkはたしかにコスパが良いのですが、電源が必要なんですよね。私の手持ちのIONも同様に電源が
必要です。ちょびっと波長をシフトさせるのも、数分程度待たされます。その点、こいつは、装着して微調整すれば
すぐに見ることができます。観望会でも余計な電源が不要なので、とっても便利。
・ 拡大撮影する分には、以外とコントラストが高い。
PSTの欠点として、彩層面のコントラストが低いというイメージがあると思います。半値幅が1Åという性能から仕方
がないと思っていたのですが、思ったよりコントラストは良かったです。個体差かもしれませんが・・・
さらには、プロミネンス撮影時のコントラストは非常に良いです。Daystarは、エタロン部で反射したゴーストが画面に
入り込むので、淡い対象を写す際はこのゴーストに被らないように構図をあれこれする必要があります。
PST改造望遠鏡は、このような問題が気になりません。
(デメリット)
・ PSTを分解しなければならない
当然ですがPSTを分解するので、その過程で様々な問題が発生します。最悪はPSTがお釈迦になるリスクも。
・ バックファーカスが200mm必要
市販望遠鏡を利用する際、問題となるのがこれでしょうか。ピント調整時の余裕も考えると、もう少し必要かも。
一番簡単な方法は鏡筒をぶった切ればよいのですが。まぁ、こんな作業も必要になります。
・ 広範囲の撮影には向かない
PST本来の焦点距離は400mm。これは、太陽の全面撮影にはもってこいです。口径を上げると、当然焦点距離も
長くなるので、小型のCCDでは一度で撮影できなくなります。また、ムラも結構激しいので、モザイク合成時の
繋ぎ目も結構目立ちます。PST改造望遠鏡は、ムラが気にならない範囲を拡大撮影するのに向いています。
・ 安全対策が自己責任
UV/IRなどの有害波長のカット。熱線からの機材保護など、ある程度の知識とそれらを対策するための追加部材
などが必要です。これらの処理をきちんと行わないと、深刻な問題を引き起こす可能性があるのが、一般的な
改造望遠鏡との違いです。実施する場合は、くれぐれも慎重な作業をお願い致します。
下の画像は、本日に西側に見えていた淡いプロミネンスです。拡大撮影+Gainを抑え気味にしたので、露光時間が300msecもかかりました。DaystraのIONで撮影すると、背景がかなり明るいので、コントラストを上げていくと背景ムラがかなり酷いことになります。PST改造望遠の目的は、ハイコントラストでプロミネンスを撮影することだったので、今回の画像を見て、とりあえず一安心しました。
BORG125SD(開口絞り75mm) + PSTエタロン+BF-10
Flea3 FL3-U3-32S2M
Autostakkert2, Registax6, PS
上の画像) 露出 20msec×30sec, スタック数 150frames×2picsモザイク合成
下の画像) 露出 300msec×60sec, スタック数 75frames, CEMAX-2x
2015年7月26日日曜日
ASI224MCで太陽を撮影
最近話題のZWO社のカメラ、ASI224MCを入手しました。高感度・低ノイズが特徴のようですが、これらの特性は、
RB星さんのブログに評価結果が載っているので、そちらが参考になると思います。今回は、このカメラで太陽を撮影してみました。
このカメラ、現時点ではColor仕様しかありません。B/Wがあればよかったのですが、今のところSONYが製品化していないようなので、こればっかりはどうしようもないですね。さて、Color仕様なので、ベイヤー配列だとRの画素は全体の1/4しかありません。ただし、このカメラは、RGBフィルターの特性が近赤外で均一になるように調整されているので、Hα付近の光はRGB画素全てに感度があります。当然Rがもっとも高感度ですが、Gが1/4程度。Bが1/8程度の感度を保有しています。これを利用すると、最初の画像のようにGに露出を合わせることで、Rにプロミネンスの画像。Gに彩層面の画像を得ることができます。コンデジのニコンCOOLPIX990や、キャノンのS95で太陽を撮影している方がいますが、ほぼ同じ理屈ですね。
下の画像は、上の画像からG,Bを切り抜いてものです。等倍なので、実際の解像度になります。Gのピクセル数はBの2倍なので、G画像のほうが解像度が高いはずなのですが、そんなに差は無さそうです。最後の画像は、参考に載せたFlea3の画像です。ピクセルサイズが小さいので、解像度を65%に下げていますが、それでもASI224MCより写りは良いです。
ちなみに、今回程度の拡大率では60FPSで画像が取得できました。15秒で1,000枚近いフレームが得られます。AVIファイルで3.6GB程度になります。 参考にしてみてください。
60mm, f=500mm, Double Stack
、
2015年7月24日金曜日
天城高原は強風でした(7/21)
7月21日に天城高原に行ってきました。
その2日前にも、朝霧高原周辺をうろつきましたが、こちらは曇ってしまい見事に撃沈。色々とテストしたいことがあるので、眠い目をこすりながらも、平日の天城高原に出撃しました。
22時過ぎに到着したのですが、なんとまぁ先着組があちらこちらに陣取っています。平日なんですけど・・・。
空はGPVの予想どおり快晴です。天の川もよく見えていて、これは来た甲斐があったな!!っとなるはずでしたが、嫌な予感も的中してしまいました。強風が吹き荒れています。天城高原は、2回に1回は強風の中での撮影になるんですよね。
でも、こればっかりはどうにもならないので、強風吹き荒れる中で機材の組み立てをしました。
今回の目的は、太陽撮影で使用しているAP155EDFによる彗星の撮影です。VSD100で不足する焦点距離を稼いで、10等前後の彗星がどの程度撮影できるのか、確認をしました。
でも、結果は全然だめでした。このでかい図体が強風の影響をまともに受けるので、星が肥大してしまいどうにもなりません。さらに、風の影響か、はたまた重量バランスが原因なのか不明ですが、大半のガイドが流れてしまい、まともに撮影できていたのは、ピントの確認で最初に撮影した散開星団のみでした。 ※ 上の画像です。帰宅後調べたらM25でした。
さらに帰宅して気付いたのですが、撮影したデジカメ画像のノイズの凄いこと。この日は、深夜でも20°程度もあったので、たしかにノイズの影響は出るとは思っていましたが、ここまで凄いとは。考えてみると、デジカメで撮影するのは冬場のみで、夏場の経験がありません。 ※ ペルセぐらいはあるか・・・
目的のLovejoy彗星も撮りましたが、ガイドミスの影響で上の画像とは雲泥の差です。同じ光学系で撮影したとは思えない、画質になってしまいました。淡い部分が出れば、扇状に広がった姿がまだ見えるはずだったのですが。
結局、たいしたテストにはなりませんでしたが、バランスウエイトの重量が若干不足しているのが確認できました。「事前にやっておけよ!」 と突っ込まれそうですが、基本直前主義なので、いつもどおりの結果です。次回は、もう少しまともな画像を載せられるよう、頑張ります。
AP155EDF×0.76レデューサ
EOS6D(Normal)、ISO1600
上) M25、 2min
下) Lovejoy彗星 2min×10枚
2015年7月15日水曜日
7/15(JST) PST改造望遠鏡で撮影
※ 上が東です。南北を無視しているのでご注意を・・・
PST改造望遠鏡の性能を確認するため、2xの拡大レンズを装着して撮影してみました。シーイングも良くなかったのでややボケ気味ですが、このぐらいの画像は得られます。この状態で、PSTエタロンの位置を、調整可能な範囲内で前後させてみましたが、目で見て分かるような違いは確認できませんでした。
次に撮影したのはプロミネンスです。今朝も小粒なのしか見えませんが、とりあえずテストで撮影してみました。感度を上げても、IONのように中心付近にゴーストが発生しないので、期待したとおりの性能です。PST改造の本来の目的は、淡いプロミネンスの撮影なので、十分使えそうです。PSTを分解した甲斐がありました。
上) ASI120MM, 露出28msec, 30sec (18FPS), スタック数 150frames x 3pics Mosaic
下) ASI120MM, 露出36msec, 30sec (18FPS), スタック数 100frames
Autostakkert2, Registax6, PS
2015年7月14日火曜日
Modify a PST (Stage2) ※だいたい完成
*** 注意 ********************************************************************************************************
以下の内容は、私の興味本位で行った改造内容について記載しています。太陽望遠鏡の改造は、物理的な損傷以外に、身体にも大きな損傷を及ぼす恐れがあります。
また、メーカーの保証も受けられなくなります。
当然ですが、このような改造を行った結果で生じる損害については、責任は負えませのでご理解して
くださる方のみ、お読みくださるようお願い致します。
******************************************************************************************************************
今朝の日差しは、まさに突き刺さるような強烈のものでした。UVがバリバリ飛んでくるのを、皮膚を通して実感できる・・・
ような気がします。
さて、Stage2と呼ばれるPSTのエタロン+ブロックフィルター BF-10を利用したシステムの基本構成が決まりました。鏡筒部のフォーカサーは光路長が90mm近くもあったのでこれを外し、BORGの"7507(M68.8→M57)"を装着し、手持ちの2"ホルダー(BORG 7508、7501)を継ぎ足しています。これでトータル52mm短縮できたので、バックフォーカス200mm以上を確保出来ました。絞りはとりあえず段ボールで作成。内径75mmなので、ぴったりF10になります。アイピースを載せて、エタロン後方側に装着したフォーカサーを調整すると、予想どおりピントが合いました。PST改造望遠鏡のテスト機の完成です。
さてさてまずは目視でのイメージですが、前回ほど酷くはないのですが、やはりムラの影響は大きいです。BF-10なので、観察範囲は広いですが、その分ムラが目立つのでしょう。観察したい部位に波長を合わせ込むような方法で、場所場所でHαをチューニングする感じになります。私の場合は拡大撮影が目的なので、大きなムラは大した問題ではありません。
次に撮影した画像を載せます。
中心部が明るく、右側にいくほどコントラストが低下しますが、前回のようなとんでもない画像にはなりません。実用的には問題無いかなという印象です。プロミネンスの拡大撮影もしたかったのですが、なぜかしょぼいのしか見えません。仕事にもいかなければならないので、本日は確認程度で終わりました。エタロンの位置などを微調整して、再度テストする予定です。
BORG125SD(開口絞り75mm) + PSTエタロン + BF-10
Flea3 FL3-U3-32S2M, 露出10msec, 30sec (60FPS), スタック数 200frames
Autostakkert2, Registax6, PS
ちなみに下の画像は、PSTのBF-5を使用したStage1の構成で撮影した画像です。時間が無いので、細かい調整はしていませんが、ピントが出たのでとりあえずささっと撮影しました。印象としては、BF-10を利用したStage2の構成よりムラが大きく、シャープ感がやや落ちます。画像の両端は、Hαの中心波長からかなり外れているのが分かります。でも黒点周辺の拡大撮影をする分には、問題がなさそうですね。
BORG125SD(開口絞り75mm) + PST(BF-5)
Flea3 FL3-U3-32S2M, 露出4.5msec, 30sec (15FPS), スタック数 100frames
Autostakkert2, Registax6, PS
今回テストした、Stage2太陽望遠鏡の構成です。
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