2015年12月27日日曜日

12/22 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

12月22日のカタリナ彗星です。撮影地のガリバーですが、背景が明るいのか背景にイオンテイルが埋もれてしまいます。またフラットもうまく決まらず、同心円状のムラが・・・ しばらくボツ扱いだったのですが、モザイク用で撮影した2フレーム目のイオンテイルが面白かったので、ダメ元で処理しました。が、オーバーラップ量もミスしていたようで、ほんとど重なる部分がありませんでした。結局、手動でてきとうに合わせたというおまけまで付き、画質はなんともですが、カタリナ彗星の活動の一端が見れたので、ヨシです。

2015/12/22(JST) 4:13:38~ (60sec x 30pics x 2frames)
VSD100(F3.8) f = 380mm
D810A ISO3200, AXD赤道儀, ガリバーにて

2015年12月23日水曜日

カタリナ彗星のイオンテイルの動き

12月5日に撮影したカタリナ彗星のイオンテイルの動きを、動画にしているのでアップしておきます。
4分単位で区切って処理した画像を、5枚程度つないでみました。わずか20分間ですが、それでもイオンテイルの形状が変化しているのでが分かります。この画像をもとに単純計算してみると、イオンテイルの見た目の後退速度は、秒速100km程度となりました。この値には、彗星の固有運動速度、地球の公転速度、イオンテイルの後退速度などがMixされています。そのため、そのままでは正確ではありませんが、太陽風の速度が400km/秒、今年の初めにフィーバーしたLovejoy彗星のイオンテイルの後退速度が、遅めで40km/secとのことなので、まったくでたらめな値でもなさそうです。 ちょっと、天文してみました。

2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 8pics×5frames)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて

2015年12月21日月曜日

12/20 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

カタリナ彗星がバーストした? との情報があったので、急きょ出陣しました。自宅を出発したのは、なんとAM2:00。しかも機材は会社に置いてあるので、まずはそこからでした。近場のガリバー方面のGPV予報はいまいちだったので、半ばやけくそ気味で原村まで出向きました。現地到着は4:30。慌てて準備をしてとりあえず5:00には撮影できる体勢を整えたのですが、最後に罠が・・・。
時間が無いので、AXD赤道儀の自動導入に頼ったのですが、これがうまくいきません。木星でアライメントをとるところまではOKだったのですが、次にピント合わせの目的でレグルスの導入を実行すると、なんと、望遠鏡が下向きに方向に移動。え~! 慌てて停止させるも頭の中は???。再度電源を入れなおし、まずは木星・・・OK。も~時間がないから、カタリナだ! と実行させると、またも変な方向に動き出す。なんだ???。こんな事をしている間に、すでに5:00を過ぎてしまいました。仕方が無いので、ファインダーの無い15cm-800mmをカタリナ彗星の方向に向けて手動で導入を試みることに。こんな時に凄いのがα7S。電子ビューファインダーの中は、8~9等級の星がわんさか見えます。そして、導入開始から1分もしないうちに彗星状天体を確認。試し撮りしてみると、ビンゴでした。でも、なんだかんだで撮影開始は5:11から。5:30には薄明が始まるので、実質の露光時間は25分となりました。この日の現地の気温は-6℃。 ちょー寒かったです {{ (>_<) }}。
ちなみに、見た感じではバーストしたような様子は確認できませんでした。彗星の活動は逆に衰え気味かもしれません。F5.3の光学系ではやや露出不足の感があり、イオンテイルも全般的に薄味になってきたように思えます。今回の画像は、核周辺の輝度を意図的に抑えてイオンテイルが吹き出す様子を見やすくしてみました。

2015/12/20(JST) 5:11:12~ (30sec x 50pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400, AXD赤道儀, 原村にて

2015年12月17日木曜日

2015年 ふたご座流星群

結果だけ・・・
ふたご座流星群は、ちょびっとだけですが見ることができました。観測地は清里でしたが、日付が変わる頃から40分程度。またAM3:30頃から薄雲の行き交う中、薄明が始まるまでの1時間半程度でしたが・・・
今年のふたごは条件が最高とのことでしたが、天候が秋空のようにめまぐるしく変わり、いっこうに冬型になりません。12月の清里なのに、夜半過ぎの気温が4℃。いつもと違う雰囲気の中での観望となりました。では実際の出現ですが、先の0時台は、かなりの流星が流れました。雲が行き交う中、1分に1~2個の流星を見ることが出来ました。たぶん条件が良ければ、HR100をかるく越えていたと思われます。でも、あんまり明るいのは飛びませんでした。3:30以降は、流星数はややピークアウトした感があります。雲が多かったので、暗い流星が見にくかったことも影響しているとは思いますが。ただ明るい流星が多くなり、この日一番明るかったのも4時過ぎに出現した-4等級の流星でした。
画像は、0時台に撮影したものです。40分で10個程度写っていますが、どれも暗いので、最初の3コマだけ合成しました。まぁ~、見えないよりかは見られて良かったのですが、ちょっと消化不良のふたご群でした。

NIKON D810A ISO6400, 20sec x 3pics + Tamron SP15-30 (15mm, F2.8)

2015年12月12日土曜日

12/9 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星 その他

12/9に撮影した色々なものです。
まずは、カタリナ彗星です。月の影響はほとんどなくなりましたが、金星の近くだったので、その光芒が映り込んでいました。低空からの撮影だったので、グラデーション状の光害も加わり、複雑怪奇な画像を無理やり処理しました。結果、彗星の淡い部分は消し飛んでしまいましたが、雰囲気だけは伝わったかなと思います。相変わらず本体はちっちゃくて、双眼鏡で見るとかろうじてダストの尾が見えたような?気がしました。

上の画像は、C/2014 S2パンスターズ彗星です。現在、パンスターズ彗星は、C/2013 X1とこの彗星の2個が見えます。両者とも9等星ぐらいで、X1の方が高度も高く撮影しやすいのですが、この日はS2を撮影しました。F5.3 30分ではやや露出不足だったようですが、極端な処理をしてみると尾が2本あるように見えます。ダストとイオンテイルの両方が見えていると思うのですが、この画像ではまだ怪しいですね。次回は、ちっちゃく写りますがVSDで撮影してみようかと思っています。

おまけは、しし座のトリオの銀河です。M65,M66,NGC3628です。彗星待ちの間に、暇つぶしで撮影しました。55分程度の露光なので、淡いところはさっぱりですがそこそこ写ってくれました。

2015/12/09(JST)
C/2013 US10 : カタリナ彗星  4:14:40~ (30sec x 60pics x 2mosaic)
C/2014 S2 : パンスターズ彗星  3:37:40~ (30sec x 60pics)
M65,M66,NGC3628 : 2:23:42~ (30sec x 115pics)

AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて


2015年12月5日土曜日

12/5 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

12/5早朝に撮影した、C/2013 US10 Catalina カタリナ彗星です。山間部は雪の可能性があったので、GPVで晴れの可能性のあるガリバーに遠征しました。この日は終始快晴でしたがなぜか透明度がいまいちで、星があんまり見えません。シーイングも酷いもので、明るい星がギラギラ輝いていました。ガリバーでは富士山裾野からの出現なので、ある程度の高度にならないと撮影できません。結局はAM5:00からの撮影になり、なんとか20分程度露出ができました。ただ、やはり月の影響は大きく、背景かぶりは酷かったです。処理後の彗星のイメージはイオンテイルがねじねじで、前回の撮影した画像とは大きく異なっていました。断続的に放出されているのか、複雑な紋様を見せてくれます。今後がますます楽しみですね。5cm双眼鏡では、やっぱり尾は見えませんでした。

2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 36pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
コメット基準で合成

2015年12月2日水曜日

12/1 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

12/1早朝に撮影した、C/2013 US10 Catalina カタリナ彗星です。今現在は、明け方の東の空、金星よりもさらに低い高度に位置しています。低空で月明かりも残っていることから観察するには厳しい条件ですが、今週末からはその影響も少なくなるので見やすくなるでしょう。
現時点での光度は5~6等と、直前の予報光度よりもやや明るい印象です。5cm双眼鏡で楽に見えますが、見た目は球状星団のようで、薄明も始まる時刻ですから尾は見えませんでした。その姿ですが、ダストとイオンの尾っぽが大きく開いた、アンチテイルに近いフォルムで、見ても撮っても楽しそうな彗星になりました。特にイオンテイルは現時点で2°はあり、今後地球に接近することを考えるともっと長くなりそうですね。
薄明の中での撮影なので粗は多いですが、直近の彗星のイメージを得ることができました。ふたご群の時は、こいつも忘れないでね・・・

2015/12/01(JST) 05:08:00~ (20sec x 30pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて