4分単位で区切って処理した画像を、5枚程度つないでみました。わずか20分間ですが、それでもイオンテイルの形状が変化しているのでが分かります。この画像をもとに単純計算してみると、イオンテイルの見た目の後退速度は、秒速100km程度となりました。この値には、彗星の固有運動速度、地球の公転速度、イオンテイルの後退速度などがMixされています。そのため、そのままでは正確ではありませんが、太陽風の速度が400km/秒、今年の初めにフィーバーしたLovejoy彗星のイオンテイルの後退速度が、遅めで40km/secとのことなので、まったくでたらめな値でもなさそうです。 ちょっと、天文してみました。
2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 8pics×5frames)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
4 件のコメント:
素晴らしいですね、イオンテイルの流れ。比較的遠い彗星なのにすごいです。公開していただきありがとうございます。以前 天体写真家沼澤さんがシュミットカメラでの画像で公開されていたのをおもいだいしました。太陽風に押されてのすごいスピードでしょうね。まさにこのような画像にあこがれていました。自分は少しずつ挑戦しますが無理ですね。凄いですね。ありがとうございました。
イオンテールの動きを見事に捕らえた動画、素晴らしいです。
さらにその動きの速度まで計算、立派な天文研究、見事です。それぞれの影響を理論的に合成できたら論文になりそうですね。
じろうこさんへ
イオンテイルの変動がここまで早いことを知ったのは、今年のLovejoyの時でした。沼澤さんがFの明るい光学系にこだわって撮影している理由を、身をもって実感することができました。そうなると、15cmのF5.3はやはり暗いですね。VSDはF3ですから、絞りで2段も違います。さらなる明るい光学系を検討していますが、εを調整して使いこなす自信がないので、今のところ宙ぶらりんです。
ヨネヤンさんへ
惑星ではないのですが、太陽系天体なので模様の変化を追うことは可能ですね。本当は、色々な速度成分を抽出したかったのですが、私の数学の能力では無理なのであきらめました。この様な変化を2時間程度撮影できれば、イオンテイルの複雑な模様の変化を追いかけることができそうですね。カタリナの地球最接近時に何某かが撮影できれば、トライしてみます。
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