2013年1月29日火曜日

週末の惑星


久々に惑星を撮影しました。月惑メンバーの画像を見ると、日曜日が比較的シーイングが良かったみたいです。私も望遠鏡のカバーを開けて、昼間から準備していたのですが、嫁さんと一緒に映画を見て、温泉(東名の万葉の湯)に浸かって、マッサージして、一杯、二杯と飲んだくれているうちに、外では、なんと!!雪が降っていました。(´;ω;`)
慌てて家に帰って望遠鏡を撤収。何をするでもなく、その日は終わりました。この画像は、次の日に撮影した木星です。それでも、この時期としては良い方でした。南の高緯度に暗斑が見えます。


話変わって、土星は頑張りました。夏場の木星・金星の撮影を思い出すような、土・日・火曜と連チャンの早起。しかし、ここで誤算がありました。土星の高度がこんなにも低いとは。隣家の屋根から顔を出すのがAM4:45頃からで、その上3夜とも酷いシーイングです。目で見てもピント位置がまったく分かりません。激しく揺らぐ土星の姿に、気力が↓。 RGB合成する気力が湧いてこないので、なんとかなったIR画像だけ載せておきます。しばらくは、我慢の日々でしょうか・・・

2013年1月22日火曜日

バラ星雲付近の再処理


バラ星雲付近を再処理しました。前回に比べると抑えました。それでもやや過剰処理気味でしょうか。 ※ なかなか抑えが効かない (´ω`)
フラット補正用データの問題なのか、G画像の周辺減光が目立ってしまい、中央付近が緑にカブリます。フラット画像を撮り直す必要がありそうです。
さて、今回使用したツールの一部を紹介します。Photoshopにアドインする、画像処理のツール群です。下記の機能を、よく使用しています。

Astronomy_Tools
 ・ Local Contrast Enhancement
 ・ Make Star Smaller
 ・ Increase Star Color

びっくりするような効果があるわけではありませんし、ステライメージにも重複した機能があるので必需品とまではいきませんが、価格が安く、Photoshopでの一連の作業の中で気軽に使用できるので、重宝しています。


(1月23日 追記)
青みを増してみましたが、会社の液晶モニタなので変化の比較がむずかしい。


2013年1月21日月曜日

Samyang 14mm(F2.8)のピント位置



前回の伊豆の撮影では、14mmの広角でも撮影していました。レンズは、低価格で有名な、Samyang製の14mm(F2.8)です。
昨年のふたご座流星群から使用していますが、今回の撮影ではピント位置がよくわからず、寒さも手伝って途中でやめてしまいました。テストで撮影した画像は、どれも星がまん丸で、酷いピンボケです。EOS CLSフィルターを使用すると、焦点位置がずれるのでその影響と思い、地上の風景で
テストしてみました。
絞り開放で中央付近にピント合わせた場合、目盛の位置はなんと0.5m付近になりました。
 ※ 少し見にくいのですが、黄色の目盛はフィート(ft)表示です。
さらに、画面4隅のピント位置は、0.8m付近です。あまりのズレに、目印用のシールを追加したぐらいです。ちなみに、EOS CLSフィルターを使用しない場合は、3m付近に移動しました。正直、ここまで変動するとは思っていなかったので、現場でピントが合わないとあたふたしたようです。
どちらにしても、∞のマークは意味をなしてないです。
安い割に性能が良いとの評判ですが、それなりに手を抜いているところがありますね。当たり外れのようなこともありそうです。Samyangを始めて使用する方は、フィルターなどをセットして、事前に地上の景色で、およそのピント位置を出しておくことをお勧めします。


ついでに、絞り開放時のピントの状態を確認してみました。中央でピントを合わせた状態で、対象を画面右上の端まで移動すると、これだけピントが狂います。右上でピントを合わせ直した画像が一番下です。

ご参考までに・・・

2013年1月20日日曜日

バラ星雲付近の結果


24枚の画像をコンポジットしたバラ星雲付近です。
300sec×24枚を処理しましたが、正直、最初の印象は、「2時間分も露出したのに・・・」という感じです。ノイズレベルがフラットになっているのは確認できましたが、星雲の印象はあまり変化なし。もっと、明確になるもとの思っていました。そんな画像をこねくり回した結果、なんとかここまできました。ちょっとやりすぎですが、相変わらず星雲がベタ塗りの赤っぽい画像になってしまいます。現時点での私の知識では、ここが限度のようですね。同じようなエリアを、同じような光学系で撮影したものには、もっとえぐい画像なのに、階調がとてもなめらかなものがあります。まだまだやるべきことがありそうです。


2013年1月19日土曜日

残雪の中、撮影に行きました


残雪が残る、伊豆の達磨山に行ってきました。主要道路は順調でしたが、残り5kmあたりから、景色が一変。アイスバーンの山道を、ノーマルタイヤで駆け抜けました。そこは4WD。トロトロ走る分には特に問題はありません。帰りの下りは、時速30km!にも満たない、超低速ドリフトも走行を楽しむことができました。


CanonのS95で撮影した、星景写真?です。ここには、馴染みの鹿さんが縄ばっていて、私がウロウロしていると甲高い声で鳴き続けます。20~30mの至近距離で突然鳴かれた時は、流石にビビリました。紙などを食べてしまう可能性があるので、天文の本などは、出しっぱなしにできません。ちなみに、この日の気温は-3℃。風がないので、思ったほどの寒さは感じませんでした。


今回は色々とテストをするつもりでしたが、事前準備がいい加減だったので、大半のテストは、次回持ち越しとなりました。まともに撮影できたのは、コーン星雲周辺~バラ星雲にかけてです。
総露出は120分できましたが、コンポジット作業が一発では出来ず、基準位置で合わせる必要がありそうです。今日はもう疲れたので、とりあえず1枚のみを処理してみました。
相変わらず無理やりですが、1枚画像からでもこれだけの情報は引き出せそうです。

問題点
 ・ 星雲の色が赤一色になってしまった。
 ・ 星の縮小処理の影響か?星の周囲に目立つ滲みが発生。

EOS60Da + Sigma 85mm(F1.4) F4 , ISO1600, 300sec
EOS CLSフィルター使用

2013年1月14日月曜日

第1次 天城高原遠征 その2


天城高原で撮影した、NGC1499、IC348、M45です。
85mmで、メジャーな星雲・星団がぎりぎり視野の両端に配置できるので、よくばってしまいました。さらにはステラナビゲータを見ると、その中央付近にIC348があります。構図はこれでOK! というノリで撮影をしてみましたが、現像してみると、中央付近には何かの痕跡が辛うじて写ってるだけでした。よくよく調べてみると、IC348は非常に淡い星雲とのこと。下調べは重要ですね。
(今回の反省)
リニア彗星を撮影しに行ったのに、望遠レンズを忘れた。相変わらず忘れ物が多い。


(追記 1/15)
M42周辺を追加しました。
これも少しヘンテコな構図ですが、馬頭~IC2118までを1枚に入れました。淡い星雲はもっと露出しないと浮き出てこないのを、実感できました。また、上下の画像で色調が異なるのも×ですね。Hα域が赤過ぎてしまいました。

1月12日 伊豆天城高原
EOS60Da、Sigma85mm F1.4(F4)+CLSフィルター
(上)ISO 800、露出300sec×8コマ、ISO1600、露出300sec×4コマ
(下)ISO 1250、露出300sec×8コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾


第1次 天城高原遠征 その1




この日は一晩中晴れるとの予報だったので、普段より足を伸ばして、伊豆の天城高原まで遠征しました。いつもの達磨山より、30分余計にかかります。
21:00過ぎに到着しましたが、新月ということもあり、すでに数名の方が陣取っていました。
私も早々に駐車場の一角でお店を開店。SKYMEMO+EOS60Daで撮影開始です。成果は順次アップしていきます。今回色々と撮影しましたが、写すのは簡単なものの、雑誌に掲載されているような画像に仕上げるのが容易ではないことを、改めて実感しました。
一発目は、拡散フィルターを使用した無難なオリオン座です。12月に撮影した「初オリオン座」よりかは、一歩前進です。

(追記)
不慣れなせいで、ダークデータを取らずに帰宅。最初の画像はDark無しで処理しています。運良く、今日は町田市でも初雪が降りました。気温が-1℃で、ほぼ今回の天城高原の気温付近です。さっそくダークを撮影して、反映させたのが
下の画像です。バックグランドがちょびっとクリアになったような?
感覚的に画像処理しているので再現性に難がありますが・・・
一つ賢くなりました。ヨネヤンさん 感謝!

1月12日 伊豆天城高原
EOS60Da、Samyang35mm(F4)+CLSフィルター+PROソフトン(A)
ISO 800、露出300sec×5コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾
下画像は、ダーク処理あり

2013年1月9日水曜日

鏡はR.F.Royce製でした


年末(と言ってもクリスマス前ですが)に、鏡を掃除しました。見ての通りすごい状態です。庭に出しっぱなしなので、ホコリが舞い込み、半年でここまで汚れました。ちなみに、右の欠けは、前々回に掃除した時のなごりです。 (´;ω;`) 
以前、このブログで触れたかもしれませんが、この望遠鏡はカナダの方から個人売買で購入しました。望遠鏡の紹介では、R.F.Royce製と記載されていましたが、届いたものには銘版などはなく、しかたがないので「たぶんRoyce製」というレッテルで通してきました。
さて、今回の掃除にあたり、あらためて鏡の裏を見てみると・・・ちゃ~んとサインがありました。
「rfr」と読めます。


ちなみにHPを探してみると、同じサインが銘板に記載されている画像がありました。
http://www.rfroyce.com/index.htm


これで、この件はすっきりしました。
で、ここに至るまでに約2年です。最初の鏡のメンテ時にきちんと見てれば、なんてことないことだったのに・・・

1月8日の木星


この日のシーイングは、まぁまぁでした。 
やや薄曇りかた開始し、1時間後には曇ってしまいましたが、撮り初めの画像が一番まともでした。もう少し条件が良ければ、シーイング3/5をつけたと思います。
今回の、カラー画像はRGB合成です。このぐらいのシーイングの場合は、どちらかと言えば、LRGB合成の方が解像度が高いのですが、今回は、大赤斑が端に位置したのが原因か、色が淡すぎてしまい不自然な画像になってしまいました。解像度にそんなに違いがないので、RGB画像を載せています。
LRGBだ!RGBだ!と、コロコロスタイルを変えるのが私の良くないところですが・・・
あと、今回はメタンバンドがよく写りました。

2013年1月7日月曜日

ライナーγ ~ マリウス丘 ~ アリスタルコス


2013年2月号の星ナビに入選した作品です。
嵐の大洋と呼ばれる、月面でもっとも大きな海の一部を撮影しています。

 左上:ライナーγ(ガンマ)と呼ばれる不思議な地形。
     彗星の衝突跡? 天体衝突時の衝撃痕跡? とか言われています。
 中央やや上:マリウス丘 火山ドーム群です。
 右:アリスタルコス台地と呼ばれる台形状の地形です。明るいクレータがアリスタルコスです。
 左下:ケプラーです。

当初の予定は、ライナーγからマリウス丘まででした。10月7日にアップした画像が、まさにそれです。アリスタルコス台地にあるクレータはとても明るいので、階調処理が難しくなること。全景に映る個々の対象が小粒になることから最初は敬遠していたのですが、ずるずると追加していき、結局この画像になりました。不思議地形のオンパレードという意味では、適切かもしれませんが。
ケプラーは正直不要でした。でも、消すわけにも行かないので、星ナビのタイトルでは無視した表現にしています。嵐の大洋というほどの広範囲の画像でもないので・・・
シーイングがベストではなく、CCDもピクセルサイズがやや大きめのDMK51AU02を使用したので、解像度という点では、あと一歩です。
ライナーγ単独で鑑賞に耐えられる画像も、今後のテーマの一つです。

2013年1月6日日曜日

2013年 初惑星


明けまして、おめでとうございます。
今年も、ゆるいペースになるとは思いますが、写真をアップしていきたいと思います。

2013年の惑星撮り始めは、やはり木星でした。でもシーイングはやっぱりダメ。少し期待したのですが、今年の冬はなかなか良い日に当たりません。
大赤斑のすぐ近くを、イオが通過しています。木星面を通過している衛生は、メタンバンドでははっきり写りますが、可視光では小さな白点でしか写りません。
そろそろ、明け方の土星が撮影できる高さになってきました。