2017年11月27日月曜日

11月27日(JST) の火星です(モノですが・・・)

早起きして火星です。すでに何度かトライはしているのですが、この時期でしかも低空。なかなか激しく飛び回っていて、良い画像は得られませんでした。今朝は、6時半ごろからシーイングが急激に改善していき、近赤外を6:45頃まで撮影しました。青空の中での撮影ですが何のそので、北極もなんとなく写っています。縁の模様は画像処理の関係でちょっと怪しいのですが、右の模様はエリシウムでしょうか? その左がやや明るいので、そうかもしれませんね。ちなみにRGBは全滅でした。特にB画像を期待したのですが、まったくののっぺらぼう。カラー化は、もう少し先になりそうです。
視直径はまだ4.2"なので、観測というレベルではありませんが、来年の7月末の大接近はこの6倍以上まで大きくなります。楽しみですね・・・(*^^*)

2017年11月20日月曜日

クラビウス

7月以降、ブログの更新を怠っていました。会社の状況変化や日食疲れから手抜きになっていましたが、先週参加した双望会でブログの更新について何人かの方から聞かれ、やはり読んでくださる方がいるんだなと再認識。今回、4ヶ月ぶりに書き込んだ次第です。
m(_ _)m
ただ、今年は梅雨明け以降天候がず~っと悪かったので、ネタはそれほど多くはありません。小出しにしないとネタ切れ必須なので、まずはアップからと、やや古いのですが7月に撮影したクラビウスを載せました。シーイングが良かったので、過去最大の拡大率で撮影しています。画面いっぱいですが、これでもASI178MM x 2画像でモザイク画像です。
で、次回は今回の米国日食で実施した撮影方法について紹介したいと思います。かなりの長いので何回かにわたると思いますが、お楽しみに!?

2017/07/15 04:41
CFF CC400(400mm-F20 Classic Cassegrain)
ZWO ASI178MM, IR Filter, Barlow 1.4x
Gain243, 30FPS, 120sec x 2 pics

2017年7月12日水曜日

危難の海とプロクルス

気がつけば、6月は一回も投稿していませんでした。久しぶりにアップする画像は、「危難の海」と明るい光条が目立つ「プロクルスクレーター」です。満月2日前なので、この位置はかなり明るいのですが、コントラストを得るため、撮影段階でガンマ(=30)をいじくっています。撮影エリアは4x2画像でモザイクしているので、危難の海全体を撮影していますが、PC画面内に収めようとすると迫力がでないので、思い切ってトリミングしてみました。どんなもんでしょうかね。ちなみに、南北を考えれば縦構図なのですが、PCでは横構図の方が見やすいので、90°回転させています。月、楽しいですね!

2017/07/07 23:10.1 (JST)
CFF CC400(400mm-F20 Classic Cassegrain)
ZWO ASI290MM, R Filter

2017年5月22日月曜日

5月20日の木星

5月20日に撮影した木星です。19/20日, 20/21日と二晩連続で、全国的にシーイングが良かったようです。私のところは、20/21日の方が、シーイングが良好でした。セブ島なみとまではいいませんが、ここ数か月ではもっとも安定したと思います。今回の画像は、久しぶりにASI224MCによるカラー画像です。LRGBも撮影しましたが、二晩で1TB以上撮影したので、処理がまったく追いつきません。今晩も、晴れそう・・・( ̄▽ ̄) 撮影ばっかりで、データが溜まっていく一方です。
SEBは、mid-outbreakの影響か、暗柱が乱立していて凄い様相ですね。今回は、解像度が高いので、SEBの様子がよく分かります。お気に入りは、NEB中央付近のリフト構造です。上の画像だと分かりにくいのですが、禁断の北を上の画像にすると、NEBの中央やや左のリフト先端から、右方向にかけて波状にアーチが伸びていく様子がなんとなく浮き上がって見えます。※下図での左右です  ただの偶然かもしれませんが、解像度が高いと色々な妄想ができるので、やっぱ楽しいです。セブ島だと、週に何回もこんな様に見えるんでしょうね。大型のネズミ君はいませんが、私にとっては夢の国です・・・!(^^)!


2017/05/20 21:13.0 (JST)
CFF CC400(400mm-F20 Classic Cassegrain)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (ZWO ADC), 1.5x Barlow
Astrodon L-Filter, (RGB 60sec x 11pics, De-rotation),
Diameter=41.7", T=4/5, S=4/5

2017年5月21日日曜日

5月19日 ピタゴラスクレータ

この日は、シーイングが良く、調子に乗って下弦の月を撮影しました、と言っても、私の場合は部分拡大専門ですが。上記クレータは、ピタゴラスです。直径130km、中央丘が目立つきれいなクレータですね。下弦での月面観望は何年ぶりかなので、日の当たり方が見慣れていない分、けっこう楽しめました。

2017/5/20 4:17.2 (JST), 60sec
CC400 (400mm-F20, fl = 7700mm), ASI178MM, IR-Filter


2017年5月1日月曜日

4月29日の土星

前回の木星撮影後に、期待大で撮影した土星です。でも、高度のせいなのか、シーイングは今一つで、カッシーニの空隙がぶれぶれで何重にも見えていました。一部の画像でエンケは確認できたのですが、そこをつめると絵が破たんするので、今回はお預けです。
しかし、一晩で木星と土星の撮影はしんどいですね。社会人にはかなり、無理があります。(T_T)/~~~

4月28日の木星

4月は、木星を13夜、月が4夜、太陽を9日撮影しましたが、木星をアップする気になったのは、この画像ぐらいです。3月後半から機材を変更して撮影していますが、なかなか解像度が上がりません。かなり細かい調整をしていますが、結果は思わしくないですね。ロンキースクリーンで見てみると、かなり蛇行しているように見えます。期待したんですが・・・

2017年4月29日土曜日

29日東端に見えていたプロミネンス

29日朝、太陽の東端に見えていたプロミネンスです。シーイングは短時間で変動していましたが、この画像撮影時はそこそこ安定していました。ぽっかり浮かんだ淡いプロミネンスが、印象的です。でも黒点の方は、あんまり面白みが無し。太陽活動は、停滞期に入っているので、これからもっと寂しくなっていきそうです。
話変わって木星ですが、どうにもこうにも良い絵が撮れなくて難儀しています。新規導入した機材のミラーの出来があまりよくないかもしれません。微調整が続いています・・・(;_:)

2017/04/29 AM9:00(JST) + 30sec
ISTAR Optical 150mm(F10) H-Alpha
PST Etalon (<1Å) + 150mm Yellow Filter + BF15
ASI290MM(B/W), Kasai 2x

2017年4月24日月曜日

4月23日 2651黒点群

シーイングは、良くもないけで悪くもない日でした。細部は微妙でしたが、全体はそこそこ見えるという感じです。2651群の活動はおとなしめですが、この時期に、ある程度のサイズの黒点が見えるだけでも、ありがたいです。今回は、2.5xの拡大レンズで撮影しています。シーイングが良ければ、十分いけそうですね。

2017/04/23 AM9:01(JST) + 60sec
ISTAR Optical 150mm(F10) H-Alpha
PST Etalon (<1Å) + 150mm Yellow Filter + BF15
ASI290MM(B/W), Televue Powermte 2.5x

2017年4月14日金曜日

ペタヴィウスの夕暮れ

ペタヴィウス・クレーターです。中央から伸びる谷筋が特徴的で、一目でそれと分かります。直径177kmを超えるクレーターなので、谷の長さは80kmにもなりますが、幅は1.5km程度とのこと。見た目では、もっと幅がありそうに見えるのですがね。この谷は、火山活動の影響で生成されたようです。

2017/4/14 2:27(JST) 撮影

2017年4月12日水曜日

Bailly(バイイクレーター)

表から見える最大のクレーターが、この画像中央に見えるバイイ(Bailly)です。直径は300kmとのことなので、東京~名古屋間350kmと、さほど変わらない大きさを持っています。ちなみに月面最大のクレーターはヘルツシュプルングクレーター で、直径536kmですが、月の裏側に位置しているので地球からは見えません。今回のバイイのイメージは、月の秤動の関係で細長く見えますが、一週間後にはこちらへの傾きが増すので、もう少し丸く見えます。同じクレーターでも日によって違う形に見えるのも、月面観察のたのしみですね。
4月11日 1:24(JST) 撮影 ※ 上が南東になります

2017年4月9日日曜日

4月4日の2645黒点群

久々に太陽が元気でした。※ すでに無黒点ですが
先週撮影した2645群の画像をアップします。シーイングはやや良でしたが、平日撮影だけに出社前の小一時間のみ。継続撮影できれば、それなりの動画が撮影できたかと思うと、ちょっと残念です。

2645黒点群
2017/04/04 AM7:30:00(JST) + 30sec
ISTAR Optical 150mm(F10) H-Alpha
PST Etalon (<1Å) + 150mm Yellow Filter + BF15
ASI290MM(B/W), Kasai 2x

2017年4月8日土曜日

春の月面

3月中旬以降なぜかシーイングに恵まれず、悶々とした日々を過ごしていましたが、この日の月はわりとシーイングが良くてあちこちを撮影することができました。
撮影は、新たに導入したCC400(400m-F20)です。シーイングが悪い日が続いたので、いまいち性能を把握しきれていません、以前使用していたDK125(318mm-F20)より、ややいいかな?ぐらいの感触は得られました。でも、この日を含む木星はいまのところたいした絵は撮れていません。本日、木星は衝ですが撮影できるお天気ではなさそうですね。悶々とした日々は、しばらく続きそうです・・・
 4月4日撮影 CC400+ASI178MM
 「カッシーニ」

「マウロリクス、シュテフラー」

 「エウドクソス、アリストテレス」

2017年3月7日火曜日

月面Xとの南部高地の一角

人生初の月面Xです。まぁ興味が無いわけではなかったのですが、位相的に仕事が無い日でないと撮影できないので今まで見ることはありませんでした。この日は全天薄曇りで、モニタ越しの月も霞んで見えました。時間が早いせいか、「月面X」というより「月面火」みたいになっていますが、結局「X」になる前に雲が厚くなり、撮影をあきらめました。この日、残念だったのは、シーイングが良かったことです。雲の来襲で安定撮影が難しく、光量不足でハイゲイン、低フレームレートと撮影条件は最低で、全体的に霞がかかった眠たい画像でした。それでも、シーイングの恩恵で、月面南部のマウロリクス、シュテフラー周辺の画像は、そこそこいい感じになりました。

「月面X」
2017/3/5 19:11.8 (JST) 60sec
DK125(318mm, f=6350mm, F:20, Dall-Kirkham), ASI178MM
Gain 325, Shutter=44.8ms, 30% stack, AS2, ImPPG, PS

「マウロリクス、シュテフラー」
2017/3/5 18:34.3 (JST) 60sec
DK125(318mm, f=6350mm, F:20, Dall-Kirkham), ASI178MM
Gain 321, Shutter=34.4ms, 30% stack, AS2, ImPPG, PS


2017年2月28日火曜日

2月25/26の太陽

週末は天気が良かったので、久々に太陽を撮影しました。上の画像は、25日に見えていたやや大きめのプロミネンスです。西の端に見えていました。150mm(F10)での直焦点です。いつもは拡大レンズを入れるのですが、こいつはそこそこ大きかったので、直焦点で撮影しています。撮影開始直後はひどいシーイングでしたが、30分ほどするとやや改善され、10秒詳細20秒ボケボケみたいな状態に。その10秒詳細な画像だけで処理すると、いい感じに仕上がりました。

2017/2/25 AM10:18:20 (JST) + 20sec
ISTAR Optical 150mm(F10) H-Alpha
PST Etalon (<1Å) + 150mm Yellow Filter + BF15
ASI178MM(B/W), Prime focus
Exp. 20msec, Gain 120

そしておまけの全球画像です。26日にPSTをDSにして撮影しました。三脚固定のガイドは無しという、超手抜き撮影です。視野の端から端ぎりぎりまでが、露出時間でした。※30秒くらい  ムラの影響だかなんだか不明ですが、AS2がきちんと追従してくれないので、PIPP使ったりEdgeでアライメントしたりと、後処理が大変でした。次回はきちんとガイドします。(*´ω`*)

2017/02/26-12:24:53 + 30sec
PST-DS, ASI178MM, 40% stack
EXP 17msec, Gain 40

2017年2月11日土曜日

2月4日 金星画像の再処理

前回アップした金星画像も含め、2012年の画像と比較すると、いまいち雲っぽくないのが気になっていました。※当時の処理方法も忘れているし・・・(-_-;)  そんな時、デジ天の金星にHDR処理した画像があったので、これはお試しだと、NIKのHDR処理を実施したところ、見事にビンゴ。金星の雲っぽいが様子が浮かび上がりました。こういう絵がほしかった。ヽ(^。^)ノ 1月に撮影した画像も再処理してみます。しかし惑星の画像処理って、さじ加減一つでこうも変化しますから胡散臭いですね。

2017年2月5日日曜日

2月3/4日の木星と金星

 仕事が忙しくて週末撮影が基本になっています。今週末は、彗星撮影に出向こうかと思ったのですが、結局めげて、いつもの如く惑星撮影となります。でも木星は相変わらずいい絵が撮れません。今回もGRSが正面に見えるの位相でしたが、シーイングの影響でけっこう揺れていて、18minのDe-Roationも、ここまで模様を出すのが精一杯でした。
その点金星は、かなり強めの処理をすると何某かの模様が出てくるのですが、実際の雲の様子が分からないので、相関のある模様なのか判断できません。あかつきが、もうちょっと画像を公開してくれると、助かるんですが・・・(;^ω^)


2017年1月17日火曜日

金星・月・太陽 2016.12~2017.1

いい加減なタイトルで申し訳ない。仕事が忙しくなってきたのでブログの更新をサボっていたのですが、画像も溜まってきたのでまとめてアップします。 まずは、金星。1月7日の撮影ですが、16:00過ぎに数フレームだけシーイングが良いタイミングに遭遇し、そこそこ模様が写りました。今回の成果は、近赤外(685nm~)の画像に模様が浮き出たことです。初めての経験です。UVとIRの模様の位置を比較すると、あまり相関が無いような・・・。観察している雲の高さが違うのかもしれません。
 UV:  2017/1/7 16:30.24 (+180sec) UVenus Filter(Astorodon製)
 NIR: 2017/1/7 16:33.42 (+120sec) IR-Pass Filter (Baader製)


次は、その日の午前中に撮影したプロミネンスです。シーイングの変動が激しかったのですが、動画撮影目的で1時間も撮影していたので、時々質のよい画像が得られました。太陽は極小期に迎えつつあるのでこの日も無黒点なので、撮影対象は主にプロミネンスになります。
動画は、30秒ごとに撮影した約120フレームから作成しました。中心付近の柱から上昇したガスが、左手前に落下していくように見えます。見た目は壁のように見えますが、たぶん手前から奥へと伸びているような構造だと考えています。 ※ 根拠はありませんが (*´з`)

おまけは、クラビウスクレータです。昨年の12月18日撮影です。

次回は、2月更新かな・・・(-_-;)