2015年2月11日水曜日

ちょっと古いですがLovejoy彗星(1月16日)

ちょっと古いのですが、1月16日に撮影した画像を載せました。画像を整理していたら、1/16のフォルダが。1/17の画像をアップした記憶があるのですが、日付を間違えたのか???と思ったら、1/16、1/17に連チャンで天城高原に行っていたんですね。すっかり忘れていました。
とりあえず処理してみたら、いままで撮影した中で一番尾が激しい!!
なんでこっちを処理しなかったのだろう・・・
今回の画像は、尾の構造を優先で処理したので、強いノイズ処理はしていません。DSSでスタック処理しています。ぱっと見は良いのですが、画像を拡大して見るとバックグランドがウネウネです。DSSの"Align Comet and Star"は、簡単な操作で彗星画像と恒星基準の画像を合成してくれる優れものですが、欠点として背景がこのようになってしまいます。比較的大きなムラが発生するので、単純なノイズ処理では、消すことができません。このウネウネが見えなくなるぐらいまで暗部を切り詰めると、今度は彗星の淡いところが消えてしまいます。
これについては、今のところ良い改善方法がありません。設定等で回避できればいいのですが。
あと、前々から分かったはいたのですが、今の今まで放置していたのがスケアリングです。画像を見ると、彗星の核周辺の星像が肥大しているのが見て取れます。EOS-6Dで撮影すると、必ず画面の右側のピントが甘くなります。VSD100の焦点面に対して、EOSのCCDが傾いているようです。
この部分の調整は、先日遠方の風景を利用して調整してみました。星像なら比較的容易に判断できるのですが、景色となるとけっこう判断が難しかったです。
今週末は、晴れたら彗星撮影に出かけるつもりなので、改善できてるとよいのですが。

日時  :2015年1月16日 21:44(JST)
場所  :天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×10枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             DSSで彗星/恒星モードでコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理



4 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

僅か1日で尾の写り方がかなり違うのに驚きです。
16日の尾は確かに強く感じます。
でも17日の画像の方が尾の美しさは優れている様に感じます。
画像処理の差かな?

mead 16inch さんのコメント...

これはこれはいい感じですね。近日点を過ぎたらなんか気が抜けてしまいました(>_<)
ここのところ透明度がいまいちっぽいのでどうでしょうか。期待してます!

@hasyama さんのコメント...

ヨネヤンさんへ
イオンテイルは変化が激しいので、写してみてからのお楽しみが、彗星撮影の面白いところでしょうか?
1/17画像は、星基準のみでスタックしたので彗星がやや動いています。細かいところは、つぶれてしまいますが、その分滑らかになります。今回のは、放射状のイオンテイルの雰囲気を少しでも残したくて、DSSの画像を処理しました。欠点は、背景が荒れる点です。
短時間で状態が変化し、位置まで移動する彗星の撮像は、それはそれで難しいテーマですね。

@hasyama さんのコメント...

長岡君へ
透明度は良くないですね。彗星の光度も6等星になりましたが、海外の画像を見るとまだまだいけそうです。
今回は、スケアリング調整後の評価も兼ねているので、多少眠たい空でもGoです。