2015年7月14日火曜日

Modify a PST (Stage2) ※だいたい完成

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以下の内容は、私の興味本位で行った改造内容について記載しています。太陽望遠鏡の改造は、
物理的な損傷以外に、身体にも大きな損傷を及ぼす恐れがあります。
また、メーカーの保証も受けられなくなります。
当然ですが、このような改造を行った結果で生じる損害については、責任は負えませのでご理解して
くださる方のみ、お読みくださるようお願い致します。
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今朝の日差しは、まさに突き刺さるような強烈のものでした。UVがバリバリ飛んでくるのを、皮膚を通して実感できる・・・
ような気がします。
さて、Stage2と呼ばれるPSTのエタロン+ブロックフィルター BF-10を利用したシステムの基本構成が決まりました。鏡筒部のフォーカサーは光路長が90mm近くもあったのでこれを外し、BORGの"7507(M68.8→M57)"を装着し、手持ちの2"ホルダー(BORG 7508、7501)を継ぎ足しています。これでトータル52mm短縮できたので、バックフォーカス200mm以上を確保出来ました。絞りはとりあえず段ボールで作成。内径75mmなので、ぴったりF10になります。アイピースを載せて、エタロン後方側に装着したフォーカサーを調整すると、予想どおりピントが合いました。PST改造望遠鏡のテスト機の完成です。

さてさてまずは目視でのイメージですが、前回ほど酷くはないのですが、やはりムラの影響は大きいです。BF-10なので、観察範囲は広いですが、その分ムラが目立つのでしょう。観察したい部位に波長を合わせ込むような方法で、場所場所でHαをチューニングする感じになります。私の場合は拡大撮影が目的なので、大きなムラは大した問題ではありません。
ちなみに絞りの効果についてですが、Filterの前面で出し入れした程度でも、やはり絞った方がコントラストが良さそうです。ただし、極端の違いはありませんでした。 ※ エタロン手前の絞りでどのみち制限されるためだと思います。
次に撮影した画像を載せます。
中心部が明るく、右側にいくほどコントラストが低下しますが、前回のようなとんでもない画像にはなりません。実用的には問題無いかなという印象です。プロミネンスの拡大撮影もしたかったのですが、なぜかしょぼいのしか見えません。仕事にもいかなければならないので、本日は確認程度で終わりました。エタロンの位置などを微調整して、再度テストする予定です。

BORG125SD(開口絞り75mm) + PSTエタロン + BF-10
Flea3 FL3-U3-32S2M, 露出10msec, 30sec (60FPS), スタック数 200frames
Autostakkert2, Registax6, PS
ちなみに下の画像は、PSTのBF-5を使用したStage1の構成で撮影した画像です。時間が無いので、細かい調整はしていませんが、ピントが出たのでとりあえずささっと撮影しました。印象としては、BF-10を利用したStage2の構成よりムラが大きく、シャープ感がやや落ちます。画像の両端は、Hαの中心波長からかなり外れているのが分かります。でも黒点周辺の拡大撮影をする分には、問題がなさそうですね。

BORG125SD(開口絞り75mm) + PST(BF-5)
Flea3 FL3-U3-32S2M, 露出4.5msec, 30sec (15FPS), スタック数 100frames
Autostakkert2, Registax6, PS

今回テストした、Stage2太陽望遠鏡の構成です。





2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

ほぼ完成、おめでとうです!やはり絞りってでもF10にするのが正解の様ですね。
だいたい完成とのタイトルなので、微調整の要素もありそうですね。だいたいが消えた完成を楽しみにしています。

@hasyama さんのコメント...

ヨネヤンさんへ
たぶんF10で構成しておくのが無難と思います。ただ、75mmの視野絞りを60mmに絞ってみても特に問題はありませんでした。 ※ 細かい評価はしていませんが
たぶん光路内に余計なものを入れなければ、F10より暗い光学系でも使用可能と思います。
ほぼと書いたのは、エタロンの挿入位置がやや前よりかな?と思ったためです。BF-5のブロックを最後に入れてみたのですが、15mmほど下げないとピントが出ませんでした。細かい調整みたいな作業は残っていますが、太陽望遠鏡としては一区切りついた感があります。