月はお隣の天体ということもあり、多くの探査機が飛んでいます。探査機は、月の色々なデータを採取していますが、その中に月面の高度に関するデータがあり、測定値はネットで公開されています。以前、Alalinさんという方が、このデータを元に撮影した月面画像を3Dに変換する方法を公開していました。一度試したことがあったのですが、手順も多く、できた画像もそれほどではなかったのでそれっきりでしたが、最近になって何気に再挑戦したところ、以外と簡単にできることがわかりました。忘備録も兼ねて、その手順を公開します。なかなか遊べますよ!
今回のお題はこれ(コペルニクス)です。 ※ 上の画像の元です
手順1 高度データのダウンロード
タイトルをクリックすると、LRO探査機で取得された高度データのダウンロード先にリンクします。そこの、”LRO LOLA Elevation Model 118m”データをDawnloadします。
拡張子がtifで8GBもあるので、ちょっと時間がかかります。中身はデジタル数値標高モデル(DEM)と呼ばれるデータで、GeoTiff形式だそうです。 ※ よく分かりませんが
タイトルのリンク先より、QGISというソフトをダウンロードしてください。今回は全ての処理を、このソフトで行います。なお、今回使用しているのはQGIS3.4(64bit)です。
手順3 QGISの事前準備
今回の作業では、2つのプラグインが必要です。これらを使えるようにします。
① GDALジオリファレンサー:画像と高さデータをFittingさせる機能
「インストール済」を選択します。表示されたLISTにあるのですが、チェックが付いていないのでこれを有効にします。
② Qgis2thrennjs:3D表示機能
「インストールされていない」を選択し、表示されるListから探しだしてインストールしてください。
※ チェックを忘れずに
手順4 DEMデータの読み込み
手順1でDownloadしたデータを読み込みます。「追加」ボタンを押してからWindowを閉じると、画面に標高データが輝度で表示された月面MAP画像が見えるはずです。なお、データが大きいので、HDDドライブや能力の低いCPUだと、表示の変更に時間がかかる場合があります。
手順5 エリアの切り出し
月面全域の情報だと、処理が大変なので必要なエリアを切り出します。自分で撮影した画像から、必要な高さ情報があるエリアの検討をつけ下記手順で切り出します。
メニュー >> ラスタ >> 抽出 >> 範囲によるラスラクリップ >> 下記Windowが開く
Windowの内のクリップされた領域の右にありボタンを押し、「キャンパス上で領域を指定する」を選択し、マウスを使ってエリアを決めます。今回は、コペルニクス周辺を選択しました。選択後、「実行」ボタンを押すと、選択エリアがハイライト表示になります。
とりあえず、今回はここまでです。続きは、後ほど・・・
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