2025年5月17日土曜日

Seestar S50で太陽を撮る!? (その3) 復活の日

 

直火焚きされた、世界一不幸なSeestar(泣)。しかし、復活の日が! リハビリを頑張った結果、こんなのが撮れるようになりました!! Seetstar凄いゼェ。

で、どんなリハビリをしたかを記録しておきます。

真似すると、さらに重症化するかもしれないので、ご注意を・・・

リハビリその1 「Seetsraを切る」

いきなりですが、分解しました^^; SeeStarのカバーは融着処理をしているのか、どうやっても外すことができませんでした。なので、超音波カッターでカバーを切断しました。右下の三角屋根は、この絵でSesstarの上部に付いているユニットです。ミラー2枚を使って、光路を180°折り曲げて、センサーに光を入れています。このような構造なので、全体をコンパクトにまとめることができました。ZWO初のスマート望遠鏡を、こんな構造で作るとは!!  凄い勇気ですね。
 ※2次元コードのラベル下に見える白いモーターがAFですね

リハビリその2 「上から覗く・・・」


左が対物レンズです。折り返して、右のセンサー部に焦点を結びます。なんか、センサー側の端部に丸く溶けた跡(やっちゃった跡)が見えますね。跡が付いているこのユニットは、光害カットフィルターが仕込まれたソレノイド機構です。フィルターの脱着動作はON/OFFしかないようなので、片側が郊外カット、反対側がUV/IRカット。または、UV/IRカット処理が施されたセンサーに対し、郊外カットフィルターをON/OFFしているのかもしれません。AF用のシャフト軸が、右に見えています。

リハビリその3 「BFをセットする」


光害カットフィルター用のユニットが四角でフラットなので、ここにBFを載せることにしました。BFは、PSTの残部品(いっぱいある)からBF5を外し、3Dプリンタで製作したフォルダーに収納して、先のユニットに両面テープで接着しました。ただ、BF5と小さいフィルターなので、センサー中心に合わせるため、外から強力な光を入れて、周辺減光が極力均一になるよう、何度かトライしました。実際に太陽を見ながらできるわけではないので、結果は撮影するまで分かりませんでした。なお、肉眼で見るわけではないので、ITF類は付けていません。※元々のUV/IRカットは生きていると思う・・・

ホルダーをセットした直後



リハビリその4 「エタロン用のフォルダーを用意する」


使用するエタロンは、Luntの40mmを使いました。最初はSeetsraの動きに合わせて可動するような構造も考えたのですが、毎度・毎度光軸が微妙に変わってしまうので、結局調整が必要なことから、脱着式のフォルダーにしました。付属のフィルターと同じく、適当な角度まで上げたら、装着します。

リハビリその5 「エタロンを付けて退院だ!」


いよいよ、Hα撮影です。太陽の自動導入はOKでした。光量は十分で普通の太陽撮影と同じように扱えます。画質は、まぁシングルスタックなのでそれなりですが、一度導入すれば、あとは自動で追いかけてくれるので便利ですね。居間にいながら、太陽面を常時モニタできるのもGoodです。でも、調整はけっこう大変です。まず、Seetstarのボディや、エタロンの固定が柔いので、エタロンの調整ネジを回すと、太陽があちこちに飛び回ってしまい、差が非常に分かりずらいです。あと、BFの位置が若干中心からずれているのか、スイートスポットがややずれています。でも、ササッと見るには、最適な機材になりました! まぁ、太陽専用になってしまいましたが・・・そこはごめんね・・・

プロミネンスも写るよ!


(完)

2025年5月16日金曜日

Seestar S50で太陽を撮る!? (その2)


Seestar S50を直火焚きした際に撮影した、太陽4種です。

左上:付属フィルター
右上:バーダー製アストロソーラーフィルター(OD5)
左下:バーダー製ソーラーコンティニュアムフィルター(Φ25mm)
右下:バーダー製K-Lineフィルター(旧タイプΦ25mm)

画像は撮って出しです。見てのとおりで、付属フィルターよりもアストロソーラーフィルターで撮影した方が黒点の写りがいいですね。色は、白っぽくなりますが、R/G/Bの画質が比較的揃っているので、かなり小さい黒点まで確認できました。付属のフィルターは、色はそれっぽく写りますが、Rがほぼ飽和しているので、小さい黒点は、明るさの中に埋もれてしまいます。R/G/Bに分解すると、G画像には、もう少し細かい黒点まで写っていました。K-Lineフィルターも、なかなかの写りでした。活動域の写りが一番良かったです。まぁ、手間もかかりますが・・・
ということで、Seestarで日々の太陽観測を行う場合は、アストロソーラーフィルターに置換することをおすすめします。

撮影風景(Baaderのアストロソーラーフィルター)


Baaderのアストロソーラーフィルターで撮影した太陽
小さい黒点まで写っていますね。




2025年5月15日木曜日

Seestar S50で太陽を撮る!? (その1)

 


Seestarには、太陽を撮影するための減光フィルターが付属しています。これを使うことで、右画像ような太陽黒点を撮影することができます。では、フィルター無しで撮影するとどうなるのでしょうか!!

こうなります!!!  ※ 危険な匂いが・・・

星を撮ると、きれいな丸を表示してくれます(T_T) ※ 太陽ではないけど😅

もう一年も前になるのですが、手持ちのフィルターを取っ替え引っ替え交換して、太陽を撮影していました。もちろん交換時は注意をして、ルーフを閉めて太陽光を遮断していたのですが、3種類をほどテストして、さて終わったと安心してしまい、なんと!ルーフを開けたままフィルターを外してしまいました。10秒ほどして、自分が何をしでかしたか理解し、あわててS50のレンズ面を手で覆いルーフを閉めました。「やっちまったか!?」と思い、再度フィルターを装着して太陽を撮ってみると、意外と普通に写ったのでちょっと安心。でも、夜モードで星を撮影すると、画面にはなんともきれいな丸模様が・・・(泣) 

皆さん、Seestarで太陽を直接撮るとこうなります。くれぐれもご注意を☆彡


2025年5月11日日曜日


北東の縁に見えていたプロミネンスです。シーイングはそこそこ良かったのか、いい感じで写ってくれました。Askar185mm、眼視で月を見たときはそれほどでもという印象でしたが、単波長で撮影する分には、口径に見合った画像を得られます。特に、Hα付近の写りは悪くないですね。

2025/5/11 10:24 (JST)
Askar185mm APO, Daystar ION (0.5A) 
PM4x, PlayerOne Saturn-M SQR, Gain260, EXP.20msec, Duration 30sec
Machida, Tokyo, JAPAN

2025年5月8日木曜日

AR4079黒点群(白色とHα画像)



 久しぶりの大型黒点! ※というよりブログの更新
そこそこ大きめの黒点群(AR4079)が見えています。肉眼黒点では?ということで、日食メガネで見てみると十分確認できました。太陽をクローズアップで撮影するのは、久しぶりです。機材も更新して、Askarを使っています。TOA-150だとちょっと不安があるのですが、こいつは気兼ねなく使えるのでGood!  
最近は、facebookばっかりでお気楽していましたが、ブログからの情報発信を増していこうかと・・・(たぶん)

2025/5/3
Askar 185mmAPO + TV 4x ( fl = 5,180mm)
Player One Saturn-M SQR
Machida Tokyo

Photosphere
  Baader ASSF (OD5), Player One Photosphere Filter (540nm/7.5nm)
  Daystar ION (0.5Å)




2024年6月13日木曜日

Modified SeestarによるHα画像

Seestarを改造して、Hα専用望遠鏡にしてみました。構成は単純です。Seestarを分解して、CMOSセンサー手前のフィルターBOXに、PSTから取り出したBF5を固定します。あとは、Lunt40mmのエタロンを外付けで配置するだけです。筐体が柔いので調整はし難いですが、この程度は写るようになりました。 ※ 粗隠しで反転表示にしていますが・・・^^;

2024/6/8 11:36 (JST)
Modified Seestar, Lunt40mm + PST BF5, Raw 30sec


 

2024年2月21日水曜日

Seestar S50で撮影した太陽(Hα)

S50で撮影した、太陽のHα画像です。外付けで、エタロンとBFを配置しているので、無改造で撮影できます。ただ、この画像の撮影時はテストということもあり、エタロンを手持ちで撮影しました。なので調整がなんとも大変。あと、S50での光量調整がかなり難しいですね。まぁ、端にはモニャモニャなども発生して難ありですが、撮影自体は出来そうなので、もう少しまじめに対応する予定です。
 

2024年2月20日火曜日

Seestar S50を楽しんでいます

最近は、Seestar S50ばかりです。最初は初心者相手の簡単機材だな・・・と、見送りを決めていたのですが、知り合いに購入と使い方を教えてほしいと頼まれ、入手してテストしたところ、これがまぁ~超便利なことに気が付きました。メジャーな天体はもちろんですが、今まで見たことがない超マイナー天体を気負うことなく、バシバシ撮影できます。で、買っちゃいました(^_^;)
で、ここ最近撮影した画像をアップしておきます。口径50mm、焦点距離246mmの限られた条件の中でどこまで撮影できるのか? 時々情報発信していきます!(たぶん・・)






 

2023年8月29日火曜日

木星面で閃光が観測されました! ※ 私は撮り損ねた・・・_| ̄|○


  出現時刻:2023/8/29 1:46 (JST)   L2 : 128°、B"45°付近
   ※ この画像は出現後に撮影したものなので、閃光は写っていません
     2:12撮影(JST)

昨晩、木星面で閃光が観測されました。国内だと、目撃者2名・撮影者が3名(8/29時点で4名)の方が判明しています。画像を見た範囲だと、閃光は同じ位置に記録されているので、木星面での現象と言って問題なさそうです。昨晩木星を撮影した方は、上記時刻前後の画像をチェックすることをおすすめします。継続時間は約2秒で、十分な明るさで写っているはずです。
ちなみに、私は出現時刻の4分前で一度切り上げてしまいました・・・なんともかんともです

もし、撮影した方がいれば、下記に報告していただけると助かります。

ALPO-Japan(月惑星研究会)  @[alpo-obs@alpo-j.sakura.ne.jp]@
                      ※[]や@は外してください 


                       


 

2023年5月11日木曜日

5月11日撮影の太陽面(Hα)

今朝はわりとシーイングがよかったので、模様がくっきり。撮影よりも観望が主体となりました。北極付近のプロミネンスが萌えです。

Lunt 60mm MT DS, PowerMate 2.5x, PlayerOne Saturn-M SQR


2023年5月9日火曜日

5月9日撮影のプロミネンス


北東の縁に見えていたプロミンエス2体です。どちらも、光球面に伸びているので、ダークフィラメントとしても見えています。シーイングがわりと良かったのですが、撮影中は薄雲でした。終わったら、雲がいなくなりました・・・^^;

2023/5/9 (JST)
TOA-150, Daystar ION (0.5A) + Lunt35mm Etalon
PM4x, PlayerOne Saturn-M SQR

2023年3月10日金曜日

Quark + PSTによるDS(ダブルスタック)構成

久しぶりの機材ネタです。

Daystar製Quarkの後段に、PSTエタロンを配置してみました。Quarkには、4.2xの拡大レンズがあるので、合成F30ぐらいの光束になっています。なので、PSTのエタロンブロックからコリメート用のレンズを外しても問題なく使用できるかと思い、試してみました。まず、PST無しのQuarkのイメージですが、コロナドやLuntのシングルスタックよりちょっといいかな・・・? ぐらいのコントラストです。彩層モデルですが、コロナドなどのDSよりかは、明らかにコントラストが低いです。次にPSTを追加すると、うまく機能したようで、コントラストが明らかに向上しました。プラージュや、小さいダークフィラメントまで、はっきり・くっきり見えます。DSに近い画質です。この構成は、口径による制約が無いので、ERFさえ用意すれば、F7前後の全ての望遠鏡で使用できます。欠点は、やはり暗くなるのと、PSTエタロンのスイートスポットの関係で、オンバンド範囲がやや狭い点でしょうか。でも、150倍(TOA-150で30mmアイピースを使用)で黒点付近を観察できたので、十分実用にはなりそうです。

今回は、観察のみでしたが、次回は撮影をしてみます!


2023年1月13日金曜日

1/13早朝のZTF彗星(C/2022 E3)

 
2023/1/13早朝のZTF彗星です。1/10と似たようなイメージですね。明るさは6等台のようです。週末からお天気が悪くなるのが、残念です・・・😥

2023/1/13 3:46~ (JST)
TOA-150, 645 Flattener (F7.2)
ASI6200MM (-15deg, Gain 100, 2x2 Binning)
Comet BP Filter, 3min x 30pics (90min)
Tokyo

2023年1月11日水曜日

1/10早朝のZTF彗星(C/2022 E3)


月明かりがあったのですが、思ったより写りました。現在の予報光度は6.9等前後ですが、この日は、予報よりやや明るい印象です。イオンテイルも日によって写りが変わるのですが、今朝は、かなりはっきり写りました。12日に近日点を通過して、来月の1日に地球に最接近します。

2023/1/11 3:50~ (JST)
TOA-150, 645 Flattener (F7.2)
ASI6200MM (-15deg, Gain 100, 2x2 Binning)
Comet BP Filter, 3min x 34pics (102min)
Tokyo

2022年12月27日火曜日

C/2022 E3 ZTF彗星が面白くなってきた!

ZTF彗星が面白くなってきました。光度はまだ7~8等なので、双眼鏡だと、暗めの球状星団ぐらいにしか見えません。ですが、撮影してみると、イオンテイルはすでに4°近くなっています。撮影した日のデルタが1.2AUほどですが、最接近時に0.3AUを切りますからけっこうな長さになるのではないかと・・・? と思っています。
来年はしばらくこれで、ご飯が食べられそうですね(^o^) 
 ※ 核から画面端の尾の末端まで約3.5°です。

2022/12/25 5:03~5:33 (JST)
Nikkor 400mm F2.8, Nikon Z6Ⅱ, ISO3200, 30sec x 60pics

2022年12月6日火曜日

Registaxの次世代Ver ?  ”staxSharp”


Registaxを開発したCorさんが、10年ぶりに天文用のツールを開発しているようです。Registaxのスタック機能を書き換える作業は、かなり手間がかかるようなので、画像の先鋭化に特化したソフトを検討しているようです。開発途中のDEMO版は、GitHubからダウンロードできます。ちょっと試した範囲では、RegistaxのWavelet変換ほどのパワーは無いようですが、今後の発展が楽しみです。

2022年11月3日木曜日

11/3の太陽(Hα)

たまには・・・アップしないと。
最近は太陽ばっかり撮影しています。火星の中接近が間近ですが、夜はぐっすり・・・です。

Borg72FL, ASP-60+Solar Max, BF-15
Player One Saturn-M SQR

2022年7月6日水曜日

天の川


広角レンズでモザイクしたのですが、もう少し周りを撮影しないとアカンですね。それにしても、素晴らしい星空でした。

D810a, Tamron 15-30mm (15mm), ISO 6400, 5sec x 10pics x 2Frames

2022年7月4日月曜日

さそり座

「さそり座」というタイトルで撮影したつもりでしたが、ソフトフィルター無しだと、なんだか分からないですね。尻尾も枠からはみ出しているかも・・・^^; 

Fuji GFX100S, GF80mm F1.7 (F2.8), ISO3200, 30sec x 25pics x 2 frames

2022年6月20日月曜日

ひと月遅れですが、AR3017黒点群です

晴れたら、それなりに撮影しています。だたし、太陽モードなので夜はぐっすりですが。しかし、6月はお天気が悪いですね。沖縄は、本日梅雨明けしたようですが・・・いいな!

AR3017
22th-May-2022, CFF 200mm (F8), PowerMate 4x
Baader Solar Continuum Filter
PlayerOne Apollo-M MINI