3日に撮影した画像を15枚ほど繋げてみましたが、シーイングによる解像度の違いが顕著で、思ったような画像にはなりませんでした。時間の経過とともに模様も変わるので、繋ぎ目が所々見えてしまいます。元画像の1/4まで縮小して、ブログに載せました。
さて、全部ではないのですが、画像処理の大雑把な流れを書いてみました。
RegistaxでWavlet処理sをすると、表面が汚く見えるので、通常は簡易な先鋭化処理として、Autostakkert2のSharpend
画像を使用しています。
※ 注意: 画像は段階を踏んでいるのですが、コピペするとコントラストが変わってしまいました。手順のみを参考に
して、画質は好みでお願いします。
さて、ここから本題です。作業は、Photoshopで行っています。
① 光球面のみの画像だと暗部の階調がほとんど無いので、レベル補正で適当に切り捨て、コントラストを上げます。
② 次に、背景をレイヤーにコピーします。
③ コピーしたレイヤーに対し、フィルターメニューのハイパスを選択して、実行します。(半径2.2とか8.4とか 好みで)
④ ハイパスした画像と、元画像をオーバーレイ合成します。すると模様の先鋭度及びコントラストが向上します。
効果が強すぎる場合は、不透明度を下げて調整します。
※ 下記画像(上:処理前、下:オーバレイ合成後)

⑤ ハイパスのレイヤを選択したまま、レベル補正を行います。ハイパス画像は、中央付近に山があるので、暗部側を
まず40~50程度で切り捨てます。次に、明部側を、好みの画質になるように調整します。
※ 下記画像(上:処理前、下:レベル補正後)
⑥ 最後に色を付けます。太陽の場合は、レベル補正画面で行っています。
・ チャンネル レッド : 中間調を山の左端付近にスライド
・ チャンネル グリーン : あまり変更しない。好みで微調整。
・ チャンネル ブルー : 中間調を山の右端付近にスライド。
⑦ 色の微調整は、色相・彩度で行っています。私の場合は、上記処理後に色相を+10程度上げて、黄色っぽい色調に
しています。
また、活動域を白っぽく見せたい場合は、トーンカーブでブルーの明部の階調を持ち上げると、改善できます。
上記⑥、⑦の手順を定量的に行えば、色調は安定すると思います。 ※ 私は、感覚でやっていますが。
この後も、コントラスト調整などをだらだらと行っています。
ではでは。
4 件のコメント:
ブログの記事が再開されたので、仕事は一段落ですか?
それとも夏休みで一服でしょうか。
撮影される光学系や画質の違いで、処理方法も色々違うのですね。
今回紹介された処理方法は、シャープさを増すよりコントラストの調整が中心でしょうか。
ヨネヤンさんへ
来週も中国です。早く終わらせないと、他社の仕事がやばくなってきました。
ハイパス処理は、シャープ感も増します。アンシャープとはやや異なる結果になり、月面・太陽の処理はほぼこの処理を行っています。 ※ 下記参考
http://blog.sakurachiro.com/2010/05/highpath-unsharpmask/
こんにちは。
以前、お教えいただきました方法のhasyamaさんバージョンですね。
スマートシャープフィルターのかわりにAutostakkert2のSharpendを用いる感じでしょうか?
ハイパスの際のパラメーターすごく参考になります(拡大で撮影した画像再処理してみます)。あと、色調補正方法(擬似カラー化すごく参考になります)ありがとうございます。
ひろぽんさんへ
かじった知識の寄せ集めです。気分で手順を変えたりしているので、画質が毎度変わりますが。ちなみに色調は、ネット見つけた好みの画像のヒストグラムがこんな感じでしたので、パクりました。
また、7/30~8/3までの画像はAS2のSharpend画像をPhotoshopで処理しています。Wavlet処理をすると、画像が濁ったような質感になるため、Registax等は使用していません。
8/15にアップした画像は、AS2のノーマル画像をPixinsightで前処理しました。
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