2015年11月3日火曜日

Drrizzleの効果

Drizzle 2xの画像です
M33-x2-2
DSS(Deep Sky Stacker)にはDrizzlle機能があり、CCDピクセル数以上の解像度を得ることができませす。試しにM33の画像を使って、Drizzle なし, 2x, 3xの画像を作成してみました。切り出した範囲は、M33のHⅡ領域(NGC604)です。見てのとおり、なしとありではかなり違いがあることが分かります。効果を得やすいのが、Fの小さい明るい光学系でCCDサイズが大きい撮像素子を使用した画像です。惑星撮影している方はご存知かもしれませんが、AutoStakkert2にもDrizzle 1.5x,3xの設定があります。でも、惑星で使用している方はほとんど見かけません。Drizzleはアンダーサンプリング画像の解像度を上げる技術です。惑星撮影のような強拡大撮影の場合は、オーバーサンプリング画像になるので効果は期待できません。オーバーサンプリング画像の解像度を上げる技術は、Deconvolutionが一般的です。
DSSのDrizzleで注意したいのは、元画像のサイズが大きいと処理途中でメモリエラーで止まってしまいます。その場合は、DSSのCrop機能で事前に処理エリアを決め、範囲を絞って処理を実施すれば回避できる場合があります。α7Sはだいたいうまくいきますが、D810Aは範囲を絞らないとダメでした。ちなみにPCのメモリを増やしても改善できません。アプリが32bitなので、使用できるメモリが2Gないし3Gで制限されてしまうためです。銀河の撮影をしている方は、効果が高いのでお勧めです。
                  なし                      2x                        3x

6 件のコメント:

mead 16inch さんのコメント...

もう、やんなっちゃうくらいよく写ってますね^^
遠い目標をあっけなくクリアされてしまいました。さすがのさすがです。
Drezzleで偽色がへるという報告もありましたがhasuyamaさんの画像を拝見しても
効果のほどがわかります。次はどんなスーパーな画像を拝見させていただけるのでしょう^^

@hasyama さんのコメント...

長岡君へ
解像度はあがりますが、彩度が下がりますね。偽色の件は実感ありませんが、色自体が出しにくくなります。でも解像度の違いは明らかなので、いい機能だな!と再確認できました。

mead 16inch さんのコメント...

Drizzle時にDSSにてサチュレーションを上げる方もおられるようです。
Drizzle後のNGC604の拡大画像をみると輝星のまわりの色にじみが減っているように
見受けられますがいかかでしょうか。
それにしてもiいつかNGC604を取れるように精進します^^

Unknown さんのコメント...

RegistaxにもDrizzle機能があるので、惑星で時々使っています。
シーイングが悪い時は意味がないけど、シーイングが良い時は、効果があると感じています。

@hasyama さんのコメント...

長岡君へ
DSSですが、色々な技があるのですね。1回使いなれると、同じことを繰り返すだけなので進歩がありません。Drizzleをかけると、確かに輝色の色にじみが減りますね。D810Aの画像が素だとメモリエラーしてしまうのが残念です。

@hasyama さんのコメント...

ヨネヤンさんへ
たしかに、Registaxにもありましたね。すっかり忘れていました。惑星で効果があったのは土星です。フレームレートを稼ぐためやや低めの拡大率で撮影した画像を、Drizzleで拡大しました。そのままで処理するより、環がシャープになったと思います。木星でも試したのですが、淡い模様が霞んでしまい使わなくなりました。今度シーイングが良い時に撮影した画像で試してみます。
追伸
今回の例会には参加できません。年末最後かもしれないので残念です。 ※双望会に参加すため