シーイングが悪く、拡大撮影には不向きな朝でした。なので、前から考えていた、半値幅のナロー化をテストしてみました。Daystarを使用する場合、先端にERF用のYellowフィルターを取り付けますが、今回はそこに70mmのエタロンフィルター(0.7Å)を取り付けました。IONが0.5Åなので、全体として0.4Å程度のフィルターになったのでは?と考えています。
見る分にはだいぶ暗くなりましたが、撮影時に見えるダークフィラメントの様子は、かなり明瞭になりました。左の2542群は活動域はほとんど分かりませんが、周囲を取り巻くようなガスの流れがよく分かります。思ったより画質の劣化がなかったので、これはいけそうですね。
これをベースに、次の目標はPSTのエタロンを利用したシステム構成を考えています。うまくいけば、5月後半に、シェイクダウンできそうです。(*^_^*)
2016/5/7 AM9:03(JST) +30sec x 4frames merge
BORG 125mmSD(F6)
口径70mm (SF-70) + Daystar-ION (0.5Å),
Telecentric Barlow 3x (fl = 2,250mm, F = 32), Antares 0.7x 2" focal reducer
6 件のコメント:
確かにダークフィラメントが明瞭でいいですね。理論的には狭くすればするほどコントラストはしっかりしてくるのでしょうか。もちろん程度はあるのだと思いますが今時の高感度カメラを使えばどの辺りまで可能なのでしょうね。
長岡君へ
狭くすれば、背景となる光球面からの光量が減りますから、相対的に彩層面の光が浮かび上がります。半値幅が広いと、彩層面の明るいところだけが見えるので、強調処理をすると半か丁かみたいな画像になるんですよね。狭くすることでこの点が改善され、彩層面の微妙な階調が得られるようになります。
でも相対的にかなり暗くなりますから、眼視には不向きです。あと、プロミネンスはHαから波長シフトしている場合が多いので、やはり暗くなり見にくくなります。プロミネンス優先であれば、逆に半値幅が広い方が有利な場合が多いです。
ちなみに市販品では0.3Åまであります。それより狭いと精度を維持するのも大変ですから、技術的にも価格面でも、アマチュアが購入できるものにはならないでしょうね。
勉強になります。ありがとうございます^ ^
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半値幅のナロー化、効果的面ですね。コントラストが高くなり、見応え満点です。
益々改良され、何処まで行くのか、外野もワクワクです。
ヨネヤンさんへ
画質が悪化するのかが気になっていたのですが、重ねたことによる画質の劣化はなさそうでした。でも、ムラは酷くなりますね。次のステップは、PSTエタロンをある望遠鏡に取り付けます。5月20日前後には部品が届くので、お披露目できるかも。
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