CMOSカメラについて


この画像は、木星をメタンバンド(889nm/半値幅18nm)と呼ばれる波長で撮影したものです。

 上:UI-3240CP-NIR(IDS社製)
 下:DMK-21AU618(IMAGINGSOURCE社製)

今回、IDS社の近赤外の特性を改善したCMOSカメラをお借りできたので、試してみました。比較用のDMKは、私が通常使用しているものです。

結論は見ての通りで、DMKの方に軍配が上がりました。
デジ一眼は、既にCMOSの撮像素子が主流ですが、惑星の動画撮影は今だにCCDの撮像素子が主流です。今回使用したUI-3240CP-NIRは、近赤外線域の感度を向上させた製品で、可視光域での量子効率が70%。メタンバンド付近でも30%近くあるので期待したのですが、残念な結果になってしまいました。
UI-3240CP-NIR
http://www.prolinx.co.jp/products/IDS/USB3.0_uEye_CP_datasheet/UI-3240CP-NIR.pdf

最大の問題点は、ノイズが大きいことです。ゲイン自体はまだ上げられましたが、ノイズだらけになるので、このぐらいが実用範囲内と思います。ノイズはCMOSカメラの宿命で、過去CMOSの撮像素子が主流になれなかったのでは、CCDと比較してノイズが大きいことが原因でした。それでも性能は日々向上し、一般撮影ではまったく問題のないレベルに達しています。低照度下での撮影は、まだCCDの方が有利そうですが、そう遠くないうちに、CMOSカメラが逆転する可能性もありそうです。

最後に、テストにご協力してくれた「株式会社 プロリンクス」様、ありがとうございました。



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