2012年5月19日土曜日

5月19日 プロミネンス



きれいなプロミネンスが出ていました。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 + Kasai x2 Barlow
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影

惑星の眼視観測とは違い、プロミネンスに関しては、目で見たほうが
CCD画像よりも数段綺麗に見えます。
理由は、人間の目のダイナミックレンジ広さが関係している思います。
例えば木星などは、なれていない人が見ると、濃いベルトぐらいしか見
えていません。惑星表面のコントラストはかなり小さく、これを画像処理
で無理やり上げています。その結果として、高解像な惑星画像が撮影
できるようになりました。
プロミネンス周辺はその逆で、彩層面からプロミネンスの淡い部分までの
輝度変化は、100倍以上あります。人間の目は、その変化をきちんと処理
するので、非常に鮮明で変化にとんだ姿を見ることができます。
これに対し、CCDカメラ等で撮影する場合階調不足から、なかなか
見たようなイメージを映し出すことができせません。
ある意味、デジタル撮影でもっともむずかしい対象の一つかもしれません。


2012年5月17日木曜日

5月14日の土星


5月14日の土星です。
前半は雲が多かったのですが、23時(JST)頃から雲がひいて撮影しやすく
なりました。シーイングの変化がやや大きいものの、日付を越えるあたりまで
は、良い状態でした。
最近は、RGB画像を構成する場合の処理は、やや抑え目にしています。
RGB合成後に処理を強めにすると、色バランスの狂いが大きくなり、RGB
処理の意味が薄れてしまうからです。

北の高緯度(画像の下が北)、ちょうど中央に暗班らしきものが見えます。
強調画像だと良く分かります。


2012年5月13日日曜日

5月7日の土星



5月7日の土星です。

太陽ばっかりなので、7日に撮影した土星を載せておきます。
好シーイングを期待したのですが、結構ゆらゆらしていました。
LRGB画像です。



5月13日の太陽面



5月13日の太陽面です。

黒点
BORG 125mmSD + ハーシャルプリズム + PowerMate x3
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影

プロミネンス
CORONADO Solar Max II 60 BF10 + PowerMate x3
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影

朝の6時半から撮影準備をして望みましたが、シーイングは酷い状況でした。
拡大撮影では、ピント合わせも困難な程です。
目視では、プロミネンスのフィラメント状の構造が綺麗に見えるのですが、
撮影となると、ピンぼけのような画像で、なんとも残念です。
でも、気持ち良いほどの青空です。
結局、AM10:00までだらだらと撮影していました。

2012年5月11日金曜日

5月11日の太陽面



5月11日の太陽面です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 (直焦点)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影 2枚×2(露出違い)の画像をモザイク合成

シーイングは良くありません。画面を拡大すると横縞ノイズみたいなものが
確認できます。ノイズなのか、モアレなのか、処理の問題か???
原因不明です。
中央の大きな模様は1476群と呼ばれる黒点群で、先日yahooニュースでも
取り上げられました。久々の大型黒点群だそうです。
※ 太陽撮影の経験が浅いので、よくわかりませんが
今日、子午線をを通過していきそうです。
ちなみに、南北は正しくありません。

2012年5月10日木曜日

5月10日の太陽面



5月10日の太陽面です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 (直焦点)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影 2枚の画像をモザイク合成

シーイングは良くないせいなのか? 5月8日と比較して、表面模様の
コントラストが弱いです。

2012年5月8日火曜日

5月8日の太陽面



5月8日の太陽面です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 (直焦点)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影 4枚の画像をモザイク合成
拡大画像は、5枚をモザイク合成、Kasai x2 shortbarlow

とりあえず、3日坊主はクリアできそうです。
なぜか、今回は幅方向でもCCD内に収まりません。
結局、4枚の画像を合成して全休面の完成です。
手間がかかるので1発で撮りたいのですが・・・

今回は、少しオレンジに側に寄せてみました。

5月7日の太陽面


5月7日の太陽面です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 (直焦点)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影 3枚の画像をモザイク合成

たかが400mmの焦点距離ですが、1/3”のCCDでは全球面が入りきりません。
結局3枚のモザイク合成になりました。 ※ 北・中央・南
サイズ的には2枚で足りるのですが、光量ムラなどがあり、それを避けながら
となると3枚必要でした。
周囲のプロミネンスを合成するのは手間がかかるので、行っていません。
毎日、早起きをしています。いつまで続くやら・・・

PS 毎回、色が異なるのも問題です・・・

2012年5月6日日曜日

5月6日の太陽面


5月6日の太陽面です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 + Kasai x2 shortBarlow, (合成F15)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影 5枚の画像をモザイク合成
今回は、5枚の画像をコンポジットしています。
粗が目立たなくなり見た目が良くなるので、私の定番です。
有効径が60mmなので、惑星の強拡大撮影に比べるとシーイングの影響は受けにくく、
日々それなりに写りました。




2012年5月5日土曜日

初! 太陽表面のHα画像





CORONADO Solar Max II 60 BF10 + Kasai x2 shortBarlow, (合成F15)
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影

Hα太陽望遠鏡を買いました。
連休中はあいにくの天気でしたが、ここに来てやっと晴れたので、
早起きして太陽表面の初観測です。
最初の印象は、プロミネンスが想像以上にシャープに見えるのに
驚きました。 ※ もっと淡いものと思っていた・・・
その反面、彩層面の模様は、黒点周辺のものは問題ないもの、淡い
ものは見えたり見えなかったりと、惑星観察のようでした。
しかし、暑い! PCのモニタも日なたではよく見えないので、ピント合
わせがこれまたやっかい。布切れで覆ってなんとかやり過ごすが、
これがまた超暑い!! 汗だくになります。
とりあえず、目立つ模様を撮影してみました。

撮影後の処理は、前半は月面用。後半は、惑星用のパラメータに近いの
ですが、結果、ザラザラな太陽表面になってしまいました。大根のすりおろし
ができそうです。
色も自分で着色するので、なんか単調になってしまいました。
※ 並べてみると、色の違いも目立ちますね


色々と覚えることがありそうです。




2012年5月1日火曜日

2012年3月14日 火星



2012年3月14日の火星画像です。

318mm、f=6,250mm+Kasai x2 shortbarlow (合成F 47)
PGR製CCD Chameleon(B/W)+Astrodon製RGB FilterによるRGB合成
処理は、AviStack2、PixInsught 1.7、PhotoShopCS4。
この日は、シーイングに恵まれてRGBとも解像度が得られました。
この撮影の前後でL画像も撮影していますが、シーイングが良い時は、LRGB
よりRGB合成の方が、高解像度で色合いも良くなります。
火星を撮影する時のポイントは、F値と考えています。 ※ 今回はF47
同じ機材で木星を撮影する場合、F25程度になります。つまり、火星は木星の
倍に近い焦点距離で撮影しています。
目安は、1ピクセルの分解能が所有する望遠鏡の理論値の1/8程度になるよう
拡大率を調整します。このぐらいで撮影すると、暗い模様のエッジ付近の変化が
緩やかになり、画質的には自然な感じに仕上がります。より細かい模様が見える
わけではありませんが、画像処理もやり易くなります。

今回の画像はやり過ぎ感がありますが、久々の好シーイングだったので
あれこれとやっちゃいました。ただ、火星はどうやっても絵画調になってしまのが
難点です。写真に見えなくなってしまい、何度もやり直しているのですが改善
できません。当面の目標です。




2011年12月10日 皆既中の月



久々にアップします。 
2011年12月10日の月食写真です。 ※ 古いネタですが・・・

BORG125SD+PowerMatex2+EOS40D(ノーマル)で撮影しました。
ISO400 8sec露光の画像を8枚、Regisax6でコンポジット処理をしています。
軽めのWavlet処理をした後、ハイライト部をやや抑えて仕上げました。

今回のポイントは、月面の地形にシャープ感?です。
皆既中の月は眠たい画像になりやすいので、シャープに仕上げました。
個人的には気に入っています。



2011年12月10日土曜日

湿りの海


2011年12月7日に撮影した、湿りの海です。
この時期としては悪くない条件でしたが、ベストとはいえなかったのでやや解像度
を下げています。
この海にはガッサンディクレータ以外にも、周囲に多くの谷があります。
高解像度で撮影したいエリアの一つです。

月面南稜部


星ナビ-2012年1月号に入選しました。
2011年9月18日に撮影しています。前々回アップした「プラトーからアルプス谷・・・」
と同じ日です。この日は、私にとって今年一番のシーイングでした。
この南稜部も、6月にも撮影していましたが、解像度はこちらの方が良いです。
ピクセル分解能は0.1"/pixぐらいなので、惑星撮影と同レベルで撮影しています。
月面のクローズアップ写真は、変化の無い地形を撮影しているにもかかわらず、
とても心惹かれます。良くも悪くも、好シーイングに出くわしたときのドキドキ感が
原因かもしれません。

2011年10月22日土曜日

神酒の海




8月に撮影した、神酒の海とその周辺です。
画面右には、アルタイ壁が見えます。
このエリアは「ネクタリスベイスン」と呼ばれていて、月での巨大天体衝突
時に生成された、巨大クレータ(ベイスン)の一つです。
 ※ 月には50ぐらいのベイスンが確認されています。
ネクタリスベイスンは2重リング構造で、内縁は溶岩に埋め尽くされました。
それが神酒の海です。アルタイ壁は、外縁のリングになります。
この画像は、「2012年のビクセンカレンダー」に入選しました。
 ※ 著作権はビクセンさんにあります
地味なモノクロ画像ですが、よくぞ採用してくた! という感じです。

2011年10月17日月曜日

AristotelesとEudoxus


9月に撮影しました。
318mm、f=6,250mm 直焦点です。
カメラは、PGR製 Chameleon+IR-Filterで赤外域で撮影しています。
処理は、AviStack2、PixInsught 1.7、PhotoShopCS4。

月面を撮影する場合は、撮像面積の大きいCCDが便利です。
特にモザイク合成で広範囲を撮影する場合は、有効画素が1,000画素
以上がおすすめです。私の使用しているカメラは、1296☓964画素なので、
VGA(640☓480)の4倍の画素を稼げます。

2011年10月16日日曜日

TheophilusとCyrillus


神酒の海近くにある大型のクレータです。THEOPHILUSは、鋭い頂きを有する
中央丘が特徴的なのに対し、CYRILLUSは、輪郭も不明瞭で内部はかなり埋もれて
います。一般的に、内部が荒れ果てたクレータは年代が古いものと言われています。
神酒の海はよく撮影するエリアで、この2つのクレータを高解像度で撮影するのも
テーマの一つです。今回の画像はまずまずな感じですが、やや画像処理がきつめ
になってしまい、全体的に硬い雰囲気になってしまいました。
このエリアは、解像度は高いけど地形が滑らかに変化していくような画像を目標に
しています。

2011年9月20日火曜日

プラトーからアルプス谷にかけて


プラトーからアルプス谷までを、10枚の画像を合成して作成しました。
元画像は、3400☓1400画素のデカ画像なので、50%縮小でアップしています。
このエリアを高解像度で撮影するのがテーマになっていますが、毎度毎度、
思ったほど解像してくれません。シーイングのせいなのか、技術的な問題なのか?
最近は、ちょびっと光学系の性能を疑っています。
新しい機材を買う言い訳を、検討中・・・

2011年8月31日水曜日

8月29日の木星


雲間からの撮影でしたが、なんとか2set撮影できました。
RGBを連続で撮影すると、どこかで雲が来襲する可能性があったので赤と青のみ
撮影して、GはR/Bから合成しています。
月惑に報告したものとは別の時刻に撮影した画像の方が、模様がはっきりして
いました。どうせなので、やや濃い目の処理ではっきり・くっきりさせてみました。


2011年8月27日土曜日

BA後方の模様の変化


木星のBA後方の模様の変化を、画像を並べて見やすくしてみました。