Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 30sec x 3枚モザイク合成
いきなりトロピカルネタですが、週末にかけて西表島に行ってきました。初社員旅行です。場所選定は任せたのですが、なぜか南の島に決定しました。
出発前に台風がぎりぎり通過して、なんとか悪天候は避けられたのですが、沖縄方面は梅雨入りするかもと言っていたので、持っていたのは三脚とEos60Daのみ。ところがどっこい、連日の好天気で大失敗でした。
星空は驚きの連続です。まず最初に驚いたのが金星。ホテルのプールサイドから見上げると最初に飛び込んできたのですが、サーチライト?と思えるような強烈な明るさです。おもわず声を上げてしまいました。ホテルの明かりがあるものの、背景はほぼ真っ暗です。ビーチに出ると、金星の周囲がぼんやり輝き、その光芒が木星方向にまで伸びています。黄道光でしょうか? 木星も、東京で見る金星ぐらいに見えます。ゴージャスな輝きです。
Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 30sec
夏の星座が見やすくなるのは夜半過ぎなので、AM3:00まで仮眠をして2回戦目を開始しました。再度プールサイドに立って、南の方角に目を向けると、いて座の天の川がいきなり、目に飛び込んできました。凄いですね!! プールの明かりがあるのにですよ。急いでビーチに出てみると、天空をまさに横切って南から北まで横切っています。水平線方向には光害がまったくありません。すげーなー。
重くてもポタ赤とレンズを複数持ってくるべきでした。唯一のレンズは、トキナー12~24mmF4一本のみ。いくら空が良いとはいえ、さすがに固定撮影ではしんどい。気温が高いので、ISO3200だとノイズが大きいのですが、15秒程度の露光で複数回に分けたりして撮影しました。双眼鏡で天の川沿いを流せば、つぎつぎとメシエ天体が入ります。北アメリカ星雲もなんの問題も無し。双眼鏡もでかいの持って来れば・・・無理か。また、特筆すべきは、シーイングがものすごく良かったことです。明るい星を使って、ライブビュー+ループでピントを会わせるのですが、いくら広角レンズとはいえ、星の瞬きがまったくありません。肉眼でも見ても、瞬きを感じることはありませんでした。望遠鏡を持ってきていれば・・・かなり無理か。後半はけっこう雲が流れてきましたが、こんな星空を見たのは25年ぶりぐらいでしょうか。良い思い出になりました。
Eos60Da, Tokina12-24mmF4, ISO3200, 15sec x 5枚 (総露出75sec)
南十字星もぎりぎり見えますが、一番下の星は高度で3°以下。光害が無いので南中時には十分見えます。この画像では、残念ながら撮影中に雲が到来して隠れてしまいました。肉眼では、島影ぎりぎりに見えていました。
※ 画像追加
西表島のトロピカルなビーチも1枚。星の砂海岸です。
看板には、海岸からは持ち出さないでね!と書いてあったのですが、近くのお土産屋さんには星の砂入り小瓶のほかに、なんと空瓶を販売していました。いいの?
島のメイン道路は1本だけです。海岸沿いを走るだけで、内陸に向かうルートはありません。しかも、島を半周しているのみです。道路標識は、速度表示以外ほとんど猫(イリオモテヤマネコ)の安全対策用です。人の死亡事故は7年ちかくないようですが、ヤマネコは55日前に輪禍にあったようです。そのため、車のマナーはとてもよく、33kmの区間で信号機が2本しかない道を、大半の方が時速40km/h+α程度のペースで走っていました。
水牛車に揺られて対岸まで行きます。時間がゆっくり流れています。
また行きたいな~