2015年2月22日日曜日

2月19日(JST)の木星

19日
2月19日の木星です。
ブログが彗星ばっかりで、「庭先・・・」とは名ばかりになってきましたが、久々に載せられる程度の木星が撮影できました。でもシーイングは期待外れで、解像度は大したことはありませんが。近赤外はともかく、L画像はさっぱりでした。
翌20日は、彗星撮影か木星撮影かで悩みましたが、結局仕事が片付かず自動的に木星になりました。大気の状態は、この日の方が良いのではと期待したのですが、19日より悪化していてがっかりです。それでもとあきらめずに待機したのですが、こたつに入ったのが敗因でした。起きたらすでに26:00過ぎで、すでに屋根の向こう側で撮影できなくなっていました。
花粉もちらほら舞ってきたので、もうすぐ春ですね。シーイングが好転する日も増えてくるでしょう。

2015年2月20日金曜日

Lovejoy彗星のイオンテイル(1日の変化)


13/14日に撮影したLovejoy彗星を並べてみました。画像処理方法が異なるので精確な比較ではないのですが、それでもわずか一日でここまで変化するのですね。
ちなみに、2/14はガリバーで撮影しました。
当初は天城高原を予定していたのですが、東名の海老名JC付近で事故が発生し、厚木方面が大渋滞でした。しかたがないので、真逆の中央高速方面に向かいガリバーを目指した次第です。でも、ガリバーの駐車場跡地は雪原状態で、なおかつ表面が結構堅い。中まで入るのは諦めて、道路脇にお店を広げて撮影しました。そんな中、突然JAFのロードサービスが到着。なんと、雪原の奥まで車を入れた方がいらっしゃて、脱出出来なくなったようです。作業で周囲はかなり明るくなりましたが、ちょうど望遠鏡を組み立てている最中だったので、かえって助かりました。
色々と予定外のことがありましたが、無事に彗星の撮影は完了。その後は、懸案のスケアリング調整にチャレンジ。画面の4隅のピント位置をバーティノフマスクで確認しながら、押し引きネジで調整していきます。当初、180μm程度あった左右のずれが50μm以下になりました。その後、確認を含めてテスト撮影をして撤収。自宅で、どんなもんだと眺めてみると、なんと全面ピンボケ???
全般的には平坦性が向上したように見えますが、星像が甘いのでなんとも言いようがありまん。
相変わらず詰めが甘いというか・・・
結局、調整の結果は次回のお楽しみになりました。

2015年2月15日日曜日

2月13日のLovejoy彗星(まだまだ尾は健在!)

2月13日のLovejoy彗星です。天城高原で撮影しました。仕事を終えてからの出発だったので、到着したのは21時過ぎでしたが、なんと誰もいません。天城高原で、初のひとりぼっちでした。場所が自由なので、駐車場のど真ん中を占拠して、21時後半から撮影を開始。彗星はすでに西の空で高度も低く、光害の影響をそこそこ受けそうな感じです。
さて、今回は2枚の画像でモザイク合成をしてみました。
まず、最初に言っておくことは、継ぎ目が目立ってしまいました。合成時は一見うまくいったような気でいましたが、淡い尾を強調していくと目立ってしまいました。相変わらず、色むらとスケアリング不良による周辺星像の肥大が改善できていません。でも、今回から少し機能アップしました。VSD100を大型雲台に載せてガイドできるようにしたので、モザイク合成時の構図の移動が楽になりました。今思えば、最接近時になぜしなかったのか、ホント残念です。写すのに夢中で、考えもしませんでした。
言い訳はこのくらいにして、彗星現状をご報告いたします。
核光度は6等星ぐらいとのことですが、けっこう明るい印象でした。肉眼でも見えてるのは? と思えるほどで、らしき個所に双眼鏡を向けると視野に飛び込んできます。わずかですが尾も見えました。実際、合成した画像には、視野の端まで伸びる尾が確認できました。EOS6Dの実視野は横で6.8°あるので、1.5x換算で考えると9°近くあります。もう1フレーム撮影していれば、さらに淡い部分も写っていた可能性がありますね。

日時  :2015年2月13日 21:48(JST)
場所  :天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出60sec×16枚×2picsモザイク合成
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             CCDStack2星基準でコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理



2015年2月11日水曜日

ちょっと古いですがLovejoy彗星(1月16日)

ちょっと古いのですが、1月16日に撮影した画像を載せました。画像を整理していたら、1/16のフォルダが。1/17の画像をアップした記憶があるのですが、日付を間違えたのか???と思ったら、1/16、1/17に連チャンで天城高原に行っていたんですね。すっかり忘れていました。
とりあえず処理してみたら、いままで撮影した中で一番尾が激しい!!
なんでこっちを処理しなかったのだろう・・・
今回の画像は、尾の構造を優先で処理したので、強いノイズ処理はしていません。DSSでスタック処理しています。ぱっと見は良いのですが、画像を拡大して見るとバックグランドがウネウネです。DSSの"Align Comet and Star"は、簡単な操作で彗星画像と恒星基準の画像を合成してくれる優れものですが、欠点として背景がこのようになってしまいます。比較的大きなムラが発生するので、単純なノイズ処理では、消すことができません。このウネウネが見えなくなるぐらいまで暗部を切り詰めると、今度は彗星の淡いところが消えてしまいます。
これについては、今のところ良い改善方法がありません。設定等で回避できればいいのですが。
あと、前々から分かったはいたのですが、今の今まで放置していたのがスケアリングです。画像を見ると、彗星の核周辺の星像が肥大しているのが見て取れます。EOS-6Dで撮影すると、必ず画面の右側のピントが甘くなります。VSD100の焦点面に対して、EOSのCCDが傾いているようです。
この部分の調整は、先日遠方の風景を利用して調整してみました。星像なら比較的容易に判断できるのですが、景色となるとけっこう判断が難しかったです。
今週末は、晴れたら彗星撮影に出かけるつもりなので、改善できてるとよいのですが。

日時  :2015年1月16日 21:44(JST)
場所  :天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×10枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             DSSで彗星/恒星モードでコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理



2015年1月31日土曜日

1/17の画像を再処理しました。

1/17の画像を再処理しました。
変更した点は、以下のとおりです。

 ① フラット処理 ステライメージ→RAP2
 ② スタック処理 DSS→CCDStack
 ③ スタック画像を、ステライメージのカブリ補正で複数回処理
 ④ PSでの処理を少しまじめにやる。
 ⑤ Dark側を、思い切ってカット。

まずは②のスタック処理ですが、DSSの彗星モードでなくCCDStackでの星基準で処理しています。
DSSの彗星・星の合成モードは、長時間にわたる画像でもきちんと処理してくれるので便利なのですが、これらを分離する処理の影響なのか、背景がまだら模様になってしまいます。尾が淡くて強い処理をすると、この模様が浮かび上がってしまい汚くなってしまいました。 ※ 前回の画像
今回の画像は、16枚撮影した内の最初の8枚のみを使用しました。12分間の露出に相当しますが、彗星のディテールはなんとか維持できました。ただ、元画像はそこそこ荒れていましたので、Pixinsightのノイズ処理のお世話になりました。前回のまだら模様は無理でしたが、細かいノイズが主な今回の様な画像であれば、ある程度後処理で消すことができます。
次に③が有効でした。とにかくあらゆる方向のカブリと思われる勾配を、複数回に分けて処理しました。やはり、画像が平坦になると、後処理が楽になります。
あと前回と異なるのは⑤です。このエリアには分子雲の領域があり、尾の淡い部分を出そうとするとこの部分も見えてきます。ただ、露出不足な上、彗星主体の画像にこれらが重なると色むらのようにも見えてしまいます。
 ※ 光害カブリと分子雲の区別がよくわからない・・・
今回は彗星を目立たすため、カットしてしまいました。
分子雲の中を突き進んでいるような画像になればそれはそれでかっこいいのですが、今の私の技術では無理なので、今回は、ここまでとさせて頂きます。

ではでは

2015年1月24日土曜日

1/23のLovejoy彗星

週末天候が好転したので、ガリバーまで撮影に行きました。今回は、初!背広で参戦です。
この日は賀詞交換会があり、20:00まで横浜のホテルでフランス料理を堪能です。皆さん、ビールだのワインだのをグビグビ飲んでいますが、私はひたすらオレンジシュースとウーロン茶で我慢です。会は、予定どおり20:00ぴったりにお開きとなり、挨拶もそこそこランドマークタワーを飛び出すと、一路ガリバーを目指しました。高速はすこぶる順調で、2時間後の22:15到着。GPVの予報どおり空は快晴で、気にしていた透明度も悪くありません。まずは双眼鏡で見たのですが、これが結構びっくりで、過去見た中でもっとも尾がよく見えました。今までは背景が少し変?程度で、見えてんだか無いんだかよくわからなかたのですが、今回は明らかにコマからうっすら伸びる尾が見えます。角度で1°ぐらいでしょうか。
ただ、残念なことに彗星はすでに、西の空にけっこう傾いています。やばい! というわけで、背広・革靴のままダウンジャケットだけを羽織って、氷点下4度の寒空の中、望遠鏡を組み立てて・構図を決めて撮影準備完了まで約30分。やればできるじゃん。でも、無茶苦茶に寒い。
今回は、イオンテイルの描写をできるだけ鮮明にしたかったので、60sec露出まで切り詰めました。やはり空が良かったのか、前回の天城高原の画像よりもよく写りました。
もっと南中付近で撮影できていれば・・・と贅沢なことを思っています。
 ※ 今晩は、木星を撮影する予定

日時  :2015年1月23日 22:52(JST)
場所  :ガリバー
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出60sec×26枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             DSSで彗星モードでコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理


2015年1月18日日曜日

1/17のLovejoy彗星2

※ 1/21 前回画像がちょっと酷かったので入れ換えました。しかも縦構図に変更・・・

昨晩のLovejoy彗星、Part2です。
FLAT補正が決まらないですね。結果、色ムラ・輝度ムラが消せません。まぁ、背景は汚いですが、イオンテイルの様子は
よくわかるようになりました。

日時  :2015年1月17日 19:34(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理

1/17のLovejoy彗星

     
※ 1/27画像入れ替えました。
金曜日、土曜日と連チャンで天城高原に行ってきました。さすがに、金曜日は私ともう一組だけでしたが、土曜日は快晴が予想されていたこともあり、かなりのにぎわいでした。天城高原名物の強風も、金曜日こそそこそこ吹いていましたが、土曜日はさほどではなく、夜半前にはほぼ無風となりました。
この日の透明度はかなり良く、Lovejoy彗星の尾っぽも5cm双眼鏡でうっすら見えます。前日にテスト撮影をしていたこともあり、ほぼ予定どおりのスケジュールをこなせました。
画像は、135mmで撮影したM45と彗星です。M45との距離は8°ぐらいなので、淡いながらも10°以上の尾が伸びているようです。

日時  :2015年1月17日 22:00(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :Zeiss Apo Sonnar T* 2/135 F2.0→F2.8
Filter  :Kenko製 LPR Type2
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 1,600、露出3min×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       フラットエイドV2.51で周辺減光補正 ※ 素晴らしい!!
       PSでの色調・強調処理

2015年1月13日火曜日

2015/1/11 Lovejoy彗星 


 ※ 1/31 画像入れ換えました
強風が吹き荒れる中、天城高原まで撮影に行きました。
車は揺れるは、眼鏡は飛ばされるは、双眼鏡で彗星を見ていると体ごと揺すられるはで、とにかく大変でした。それでも根性出してセッティングしていると、雲もまで流れてきてホント涙目。それでも、ダメもとで撮影をしてみると、2枚に1枚ぐらいはなんとか星像が丸くなります。 ※ ぶれて肥大はしていますが
条件を色々と変えた中で、90sec-ISO3,200で撮影した画像が一番良かったです。
彗星本体は十分肉眼で見えますが、尾はかなり淡くて、双眼鏡で見てもなんとなく尾があるようなないような・・・? 
撮影画像でもかなり淡く、強引に強調してみたら、真っ青になってしまいました。DarkもFlatもしていないJPEG画像のコンポジットなので、画面のムラも酷く今日はここまでです。いずれ再処理してみます。

日時  :2015年1月11日 21:01(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×6枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
     Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
     PSでの色調・強調処理

今週、また行く予定。

2015年1月6日火曜日

2015年 初木星

新年明けまして、おめでとうございます。 

今年最初の観測は、木星でした。実は、1月1日にも観測していましたがそれは酷いシーイングで、近赤外だけ撮影してやめちゃいました。 ※ 右の画像

1/4は、撮影開始当初こそ酷い状態でしたが、夜半過ぎにかけて徐々にですが安定してきました。結果、一番良かったのが、最後に撮影した近赤外画像です。
処理後に分かったのですが、これならばもう1シーケンス撮影していれば、もっと良かったのではと、ちょびっと残念な結果でした。

太陽撮影は、あと2ヶ月ぐらいは無理かな。
シーイングが良くならないかな。
寒いな・・・
でも、来週はLovjoyを撮影しに行きます。冬は、やっぱり遠征だな!





2014年12月21日日曜日

2014年 ふたご座流星群

皆様、お久しぶりです。気がついたら年末ですね。
仕事は相変わらずで、毎週のように中国に出かけては宿題をいっぱいもらって帰ってくる日々を繰り返しています。
そんな中、久々の更新ネタは先週のふたご座流星群です。
土曜日に帰国したのですが、さすがにその日に見に行く根性は無く、選挙を済ませた日曜から月曜日にかけて、伊豆の達磨山で観望してきました。
出発が遅くなり、現地に到着したのは22時過ぎでしたが、低空に若干の雲があるものの透明度も良く、流星観測にはもってこいの日でした。活動自体は平年並で、たぶん、極大は夜半前に過ぎていたのでしょう。明け方にかけて流星数がどんどん増えていくという感じではなかったのですが、そこそこ明るい流星も流れて、夜半過ぎまで楽しむことができました。
AM4:30撤収後は会社に直行。床に寝袋をひいて社員が車で仮眠を取っていました。久々に観測をしたな!という気分になり、疲れはあったものの楽しいひと時を過ごせました。

2014.12.15 25:30~30:00
Eos60Da ISO3200  45sec 固定撮影 JPEG画像 8枚の流星を合成
TOKINA AT-X 107 DX Fisheye 10~17mm (10mm)  F3.5->F4.0

伊豆 達磨山にて

2014年11月2日日曜日

11月2日 JSTの木星

夜半は雨が降っていましたが、GPVの予想では明け方は晴れ間がありそう。
晴れれば撮るかと思ったのですが、布団に入ったのが失敗。明け方目が覚めたら5:30でした。外を見てみると、薄明の中、木星がかっちりと見えています。まぁ、せっかくだから撮影してみました。
ちょうど大赤斑が正面に見えていて、タイミング的にはばっちりでした。シーイング自体は良くも悪くも平均的で、大きめの模様は安定して見えていましたが、細かい模様が見えずピント合わせに苦労しました。LRGB・IR・CH4を一通り撮影すると、肉眼では木星は見えなくなり撮影を終了しました。
あまり期待はしなかったのですが、処理をすると思ったより細かい模様が浮き出てきたのでちょっとびっくり。やはり撮影してみるまで分からないな、と思う今日此の頃でした。

DK125 (318mm, F20) + Kasai 1.5x
DMK21AU618(B/W) LRGB Fiterによる合成画像 各 32msec-120sec
              NIR (>680nm)           60msec-120sec
              CH4 (889nm/18nm)       700msec-120sec ※ 直焦点
動画撮影   FireCapture2.3.21
スタック処理 Autostakkert2.3.021
画像強調   Registax6.1.0.8
画像合成   WinJUPOS 10.1.6
色調整     Photoshop CC

2014年10月30日木曜日

今シーズン 初木星!

双望会で受け取った?エネルギーがまだ残っていたのか、久々にスイッチが入りました。たぶん、2014年初木星です。
 ※ 追記 今年の2月に撮影していました。2014年はこれで2回目。 少な!!
ただ、撮影に至るまでは大変でした。鏡筒はばらしたままなので、日付を越えた時刻にも関わらず、鏡筒の組み立てから始まりました。鏡を取り付け、副鏡のセンタリングをしようとしたのですが、暗くて副鏡がよく見えません。懐中電灯をクリップで固定して、なんとか見えるようにしセンタリング完了。その後光軸調整を行ったのですが、作業が終わってピント位置を確認すると、フォーカス位置が滅茶手前でぎりぎりピントが合わない。がっくりするも、副鏡位置をずらして焦点位置を補正。この作業で光軸はかなり狂ってしまい、結果2回戦が始まりました。光軸調整完了後も、行方不明の撮影機材を探し出してきて、結局、テスト撮影が終わったのは深夜の1:30過ぎでした。(=_=) 
布団に入ると朝まで寝てしまいそうなので、居間で仮眠をして4:00に起床。外にでると、あらま!「曇っている」 エ~~
諦めきれないので空とにらめっこしていると、5時過ぎから雲間が広がり、なんとか撮影できました。シーイングは思ったよりよかったのですが、薄雲の影響で露出が不安定だったのが残念でした。

DK125 (318mm, F20) + Kasai 1.5x
DMK21AU618(B/W) LRGB Fiterによる合成画像 各 32msec-120sec
              NIR (>680nm)           32msec-120sec
              CH4 (889nm/18nm)       700msec-120sec ※ 直焦点
動画撮影   FireCapture2.3.21
スタック処理 Autostakkert2.3.021
画像強調   Registax6.1.0.8、Pixinsight 1.8
画像合成   WinJUPOS 10.1.6
色調整     Photoshop CC

2014年10月28日火曜日

双望会2014に参加してきました

なんと、前回更新したのが8月でした。前回のブログは9月に書いたつもりでいたのですが、まさか8月だったとは・・・。
ボケが始まっているのかもしれません。
さて、仕事は相変わらずの状況ですが、2年ぶりに「双望会(そうぼうえ)」に参加してきました。
出発の2日前までは、キャンセルメールを目の前にして、送るかどうか1時間以上悩んでいましたが、努力の甲斐あって? なんとか参加することができました。
機材の積み込みは、出発する日の朝だったのでそれはもう大変でした。今回持ち込んだ機材は、こんだけです。

 ・ DK125    318mm-F20: 月惑星の主力機材です。我が家から出るのは今回が初です。
 ・ OMC-200  200mm-F20: DK125のサブとして持って行きました。
 ・ AP155EDF  155mm-F7: 150mmのHα望遠鏡に仕上げる予定でした。でも、2週間と言っていた部品が2ヶ月
                     経っても届きません。USAは、相変わらずアバウトです。
 ・ Losmandy-Z赤道儀: DK-125用 20年前に購入しました。
 ・ EQ-6赤道儀: OMC-200、AP-155用
 ・ Skymemo(改造品): おまけ

なんだかんだと、かなりの荷物になりました。でも「双望会」には、この程度の機材を持ち込む方がゴロゴロいます。なかには、軽自動車で66cmのドブソニアンを運び込む方までいらっしゃいました。とにかく会場には怪しいオーラーが渦巻いていて、2年ぶりの参加でしたが帰宅した現在もその毒気が抜けなくて困っています。
写真はあまり撮影しなかったのですが、次回はいくつか興味を引いた機材を紹介したいと思います。

ではでは、お楽しみに・・・

2014年8月15日金曜日

太陽面の画像処理

       ※ 8/16画像入れ替え

3日に撮影した画像を15枚ほど繋げてみましたが、シーイングによる解像度の違いが顕著で、思ったような画像にはなりませんでした。時間の経過とともに模様も変わるので、繋ぎ目が所々見えてしまいます。元画像の1/4まで縮小して、ブログに載せました。

さて、全部ではないのですが、画像処理の大雑把な流れを書いてみました。
RegistaxでWavlet処理sをすると、表面が汚く見えるので、通常は簡易な先鋭化処理として、Autostakkert2のSharpend
画像を使用しています。

 ※ 注意: 画像は段階を踏んでいるのですが、コピペするとコントラストが変わってしまいました。手順のみを参考に
    して、画質は好みでお願いします。

さて、ここから本題です。作業は、Photoshopで行っています。

 ① 光球面のみの画像だと暗部の階調がほとんど無いので、レベル補正で適当に切り捨て、コントラストを上げます。
 ② 次に、背景をレイヤーにコピーします。
 ③ コピーしたレイヤーに対し、フィルターメニューのハイパスを選択して、実行します。(半径2.2とか8.4とか 好みで)


 ④ ハイパスした画像と、元画像をオーバーレイ合成します。すると模様の先鋭度及びコントラストが向上します。
    効果が強すぎる場合は、不透明度を下げて調整します。
     ※ 下記画像(上:処理前、下:オーバレイ合成後)


 
⑤ ハイパスのレイヤを選択したまま、レベル補正を行います。ハイパス画像は、中央付近に山があるので、暗部側を
  まず40~50程度で切り捨てます。次に、明部側を、好みの画質になるように調整します。
   ※ 下記画像(上:処理前、下:レベル補正後)


⑥ 最後に色を付けます。太陽の場合は、レベル補正画面で行っています。
   ・ チャンネル レッド : 中間調を山の左端付近にスライド
   ・ チャンネル グリーン : あまり変更しない。好みで微調整。
   ・ チャンネル ブルー : 中間調を山の右端付近にスライド。
⑦ 色の微調整は、色相・彩度で行っています。私の場合は、上記処理後に色相を+10程度上げて、黄色っぽい色調に
   しています。
  また、活動域を白っぽく見せたい場合は、トーンカーブでブルーの明部の階調を持ち上げると、改善できます。
  上記⑥、⑦の手順を定量的に行えば、色調は安定すると思います。 ※ 私は、感覚でやっていますが。


この後も、コントラスト調整などをだらだらと行っています。
ではでは。

2014年8月3日日曜日

8月3日(JST)の太陽(Hα)



最近は彩層面ばかりだったので、 久々にプロミネンス撮影しました。
以上です。
(2013-08-03 彩層面の画像を追加しました)
(さらに裏像修正)

BORG 125mmSD (110mm)、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W) 30FPS
30msec-30sec(300frames to stack)

2014年8月2日土曜日

ASI130MMのフレームレート

ASI130MMのフレームレートが15FPSになってしまう件ですが、Firecaptureの設定を変更したら30FPSになりました。
Control Panelの中に、通常はGammaを設定するスライドバーがあるのですが、その中にUSB Trafficとい項目があります。ここが"1"だと15FPSまでしか出ませんが、設定を "2"に変更すると無事30FPSになりした。多分、なにかのきっかけで、ここが”1”になってしまうようです。
古いノートPCでも、問題なく30FPSで撮影できました。



2014年8月1日金曜日

8月1日(JST)の太陽(Hα)

今朝もシーイングは良かったです。東から2132黒点が見えてきました。黒点自体は小粒ですが、周辺がとても明るく見えています。この黒点でも、Cクラス程度のフレアも発生しているようなので、明日、撮影できるチャンスがあればいいのですが。ちなみに、この画像は、9枚のモザイクです。相変わらずCMOSのノイズが酷かったのが、残念でした。
さて、今朝の撮影はまたまた15FPSに戻ってしまいました。PCやHDDの性能というより、ソフト的な原因のような気がしてきました。設定で、USBの帯域らしきものがあるとのことなので、自宅に帰ったら試してみます。

BORG 125mmSD (110mm)、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W) 15FPS
30msec-60sec(300frames to stack) × 9pics

2014年7月31日木曜日

7月31日(JST)の太陽(Hα)

今朝もシーイングは良かったです。昨日と比較すると、ちょっと悪くなったかな?とは思ったのですが、画質にさほどの違いはありませんでした。今回は、6枚の画像をつないでいます。
今回の画像も、東の黒点群です。昨日と同じような絵面ですが、先度、左の2130黒点でM2.5のフレアが発生したようです。今後の活動が楽しみになってきました。明日の天気は微妙ですが、がんばって撮影してみます。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-60sec(600frames to stack) × 6pics

2014年7月30日水曜日

7月30日(JST)の太陽(Hα)

今朝も早起きして撮影しました。いつまで続くのでしょうか?
さて、画像は2127(右)・2130(左)黒点です。2130黒点では、Cクラスのフレアが複数回発生しているようなので、今後が楽しみです。
ASI130MMを、仕事用の高性能なノートPCで試したら、30FPSで動作しました。PCの性能なのかHDDが原因かは不明ですが、とりあえず性能が引き出せる方法が分かったのでよかったです。
相変わらずCMOSのノイズが目立ってしまうので、2枚モザイク後に解像度を下げて、取り繕いました。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-60sec(500frames to stack) × 2pics