2013年4月29日月曜日

4月28日の土星



4月28日の土星です。夜半過ぎからおよそ30分間、シーイングが良好でした。土星の撮影としては、今年一番の条件です。
今回は、L画像を2min×6pics(計12min)で構成しています。木星・土星は自転速度が早いので、10分を超えるような長時間撮影では、表面の模様が移動してしまいますが、WinJuposと呼ばれるソフトを使用すると、自転の影響を考慮したコンポジットが可能になります。たくさんの画像を合成することでS/Nが向上し、淡い模様の抽出がやりやすくなります。
さて、今回12minも露出を行った目的は、土星北極の六角形構造を撮影するためです。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2013021307
土星の極は、探査機ボイジャーの観測で、その形状が六角形になっているのが確認されました。その構造は、25年を経て行われた探査機カッシーニの観測でも確認されています。今年は、土星の北極付近が見やすくなってきた関係で、アマチュアでもこの六角構造(らしき?)を撮影する人が出てきました。
よく見ると、今回の画像も北極(画像の下側が北極)の暗い模様を見ると、丸というより多角形のようにも見えます。
シーイングがもう少し良いと、明瞭になるのですが。

(4月30日 画像追加)
見やすように、北極方向からの展開画像を追加しました。強調処理しているので、元画像と色合い等が異なります。


4月29日 1731黒点群





1731黒点群は、Cクラスのプチフレアが頻発しています。この画像を撮影した30分前にもC3クラスのフレアが観測されています。見てのとおり、非常に明るい活動領域が見えます。
昨晩の土星撮影時はシーイングが良好だったので、今朝の太陽も期待しました。結果は微妙でした。コロナドの60mmでHαを撮影する分には十分でしたが、120mmで黒点を撮影するには不十分でした。瞬間・瞬間はそこそこの画像が確認できるのですが、総じて大揺れでピント合わせもしんどい状況でした。AviStackでの処理は破綻しましたが、Autostakkert2で撮影画像の20%程度まで絞り込んだら、なんとか上の画像になりました。

BORG 125mmSD、Baader ハーシャルプリズム + ソーラーコンティニュアムフィルター
Powermate 4x, Chameleon(B/W)で撮影

CORONADO Solar Max II 60 BF10 + Kasai 2x
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影

2013年4月28日日曜日

太陽の季節です

4月27日

4月28日

なぜかGW頃になると、太陽の撮影が増えます。自宅から撮影しやすくなるという理由もありますが、早起きしても寒くないというのが大きいかもしれません。
さて、連休ということもあり、2日連続で撮影しました。相変わらずシーイングが良くないのですが、処理するとそこそこ見れる画像になりました。これに対し、白色光での黒点撮影がまったくダメです。シーイング以外に原因があるのか不明ですが、とても処理する気になれない画像ばかりでした。Borg125mmのレンズセルのネジが緩んでいたので締め直したのですが、光軸がずれたのでしょうか?(てなことはないと思いますが)
そんなこんなしていると、なんと赤道儀が壊れてしまいました。赤経方向が思ったとおりに動きません。赤緯側のモータケーブルと入れ替えると、正常に動くので、モータ絡みの不良ではなさそうです。となると、モーターのドライブ回路の異常でしょうか? とりあえず、保管しておいた旧ドライブ回路とモータに入れ替えて修理しました。先週は、高速道路で車のミッションからOILが吹き出して、走行不能になりました。修理代が120万円???と言われたので、昨日廃車にしたところです。なんだかんだと、お金のかかる4月になりました。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 + Kasai 2x
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影


2013年4月17日水曜日

4月16日のパンスターズ彗星


4月16日に撮影しました。急遽決まった、松本への出張。この、なにかの背中を押すような状況に私は応えねばと、超早出で出発しました。小淵沢には、有志で建てた「北巨摩天体観測所」があるので、近くの原村で撮影することにしました。この辺り、林が延々と続く場所なのですが、予想以上に北東の見通しが良くなです。しかも、夜間は鹿の大群が道を占拠しているのに(°д°)。鹿牧場のような環境にびびりながらも、群れをかき分けてなんとか場所を確保しました。すでに2時を大きく回っています。双眼鏡で見ると、林の上にはもう彗星が鎮座しているではないですか。あわてて、お店を開いて撮影を開始しました。
今回は長めの露出で、どこまで淡い尾が写るかを試したみました。しかし、機材が望遠レンズの200mmF2.8なので、1.5min×20pics(30min)の画像は、14日のものとさしたる違いはありませんでした。次に、テレコン付けて280mmにしたのですが、数コマ写したぐらいで薄明の影響を受け、後半は真っ白になっていました。ちなみにアップしたのは、200mで撮影した方です。
撮影後は、観測所で仮眠。起床後は、持ってきた背広に着替えて松本に向かいました。

EOS60Da, EF200mm F2.8(開放)
ISO1600, 90sec×20pics(JPEG)
SKYMEMO-Rによる自動追尾

2013年4月14日日曜日

4月14日のパンスターズ彗星


今朝、南会津で撮影したパンスターズ彗星です。カシオペアのすぐ近くなので、見つけるのは簡単でした。高度も十分な高さで、視界が良いところであれば、2~3時間は観測可能です。核光度は確かに暗くなっていますが、背景のコントラストが3月とはまったく異なるので、個人的にしょぼかった3月より、よっぽど楽しめました。
簡単な処理ですが、扇型に広がったダストの尾が予想以上に写っていました。280mm換算の望遠レンズを使用したのですが、中心付近に核を配置すると、尾の末端の淡い部分は画面からはみ出しています。これからチャレンジする方は、尾の広がる方向を意識した方が良さそうです。

EOS60Da, EF200mm F2.8(開放)、テレコンバータ 1.4x(280mm、合成F4.0)
ISO1600, 60sec×8pics(JPEG)
Losmandy G8による自動追尾

雲を嫌って会津に移動したのですが、この日は行楽日和のせいか、道路がどこも大渋滞。事故や工事も加わって、都心を抜けるだけで2時間を要しました。
苦労はしたのですが、最後まで雲一つない天気に恵まれ、夏の天の川も堪能できました。




2013年4月13日土曜日

2013年初! 太陽Hα画像


久々の太陽撮影です。冬場は、隣家に隠れてしまうので撮影できませんでした。
太陽面は、ここ最近、黒点数が増えてきました。フレアーもMクラスのものが、時々発生しています。今回撮影しのは、多分? 1721・1722黒点だと思います。 (;一_一) とりあえず視野に入ったものを撮影したので、正直どこだか分かりません。次回からは、まじめにやります。 
この日のシーイングは、2/5ぐらい。高倍率で黒点を見ると、時々鋭い画像を見せますが、全般的にはぼやけていました。久しぶりなので、撮影条件やら画像処理の手順などを、すっかり忘れていました。それでも、とりあえずは撮影はできたので、一安心です。

CORONADO Solar Max II 60 BF10 、笠井 2xbarlow
PGR製CCD Chameleon(B/W)で撮影後、擬似カラー化

2013年4月6日土曜日

4月5日(JST)の土星


雲が多い一日でしたが、夜半過ぎに一時的に天候が回復しました。見た目のシーイングは、昨晩より良くない印象でしたが、画像処理した結果は良好で、粘った甲斐がありました。
今回は、メタンバンド(CH4)やUVでも撮影しています。両者ともでっかく写っていますが、撮影時は2×2でビニング処理をしているので、実物はこの半分のサイズです。土星のCH4画像は、見てのとおりリングが異様に明るく写ります。土星本体もそこそこ写っているように見えますが、これは強調処理の結果であって、実際はもっと暗いです。赤道付近がやや明るく写ります。また、北の高緯度(下が北)に、斑点状の明るい模様らしきものが見えますが、強調画像なので、擬似的なものの可能性があります。次回は、移動が確認できるか、時間を空けて撮影してみます。

2013年4月5日金曜日

4月4日(JST)の土星

ご無沙汰しています。
約1ヶ月ぶりに、惑星を撮影しました。年度末は、駆け込みの急なお仕事で、星を見るなどという余裕はありませんでした。まぁ、結果的に会社は赤字から黒字に転換したので、悪いことではなかったのですが・・・
昨晩の土星をアップします。日付をまたぐ頃までは雲が多く、撮影できるような状況ではなかったのですが、シーイングはそれなりでした。25時頃から天候が回復し、雲越しながらも、そこそこの露出で撮影できました。ただし、シーイングもやや悪化。30分程度待って、再度確認したのですが、ますます悪化したので、26時過ぎにお布団に直行です。 
高解像度の画像では、2010年に発生した嵐の跡はまだ確認できるようですが、今回程度では、無理っぽいですね。
週末は、再び大荒れの模様です。花粉にPM2.5に頻発する春の嵐。今年の春は、騒がしいですね。

2013/4/5 01h11m LRGB合成(120% resample)
DK125(318mm) F20 直焦点
Chameleon(PGR製) 露光 40msec 露出120sec
Autostakkert2 Registax6 PhotoShop CS4で画像処理
T=2/5 S=2/5

2013年3月17日日曜日

3月16日の夕日とパンスターズ彗星の観望


パンスターズ彗星を見に、伊豆まで出向きました。視界は確保できたのですが低空のモヤが酷く、対岸が見通せません。風も強く、山肌に沿ってやはり暗いモヤが舞っています。花粉も強烈で、準備以前からすでに戦意喪状態でした。
結局、モヤ+低空を漂う薄い雲の影響で、彗星が確認できたのは、18:37。直焦点で狙っていたのですが、3cmのファインダーでは位置を確認できませんでした。半端に撮影してもしょうがないので、撮影を諦めて8cmの双眼鏡でひたすら眺めていました。核とコマは明るいのですが、尾はごくわずかしか確認できません。心眼で見ると、鉛直方向になにやら背景と異なる光の光芒があるような、無いような・・・
そして18:55に雲の中へ。その後は19時過ぎまで粘りましたが、再度その姿を見ることはできませんでした。
条件が良くないとは言え、印象は小粒の彗星という感じです。今後、彗星自体が暗くなっても、高度が高くなる4月以降の方が楽しめそうですね。

おまけですが、沈む太陽を載せておきます。右に縦1列に黒点が並んでいますが、実際は東西方向に並んでいます。この時期の黄道は、地平線に対して70度以上の角度で交わるので、太陽は横倒しで沈んでいきます。黒点の番号ですが、一番上が1695群でしょうか。中央付近のが1692群です。太陽の縁に近いところにあるのは、1691群なども見えます。面白いのは、黒点の見える位置が、日中の画像とはかなり異なっている点です。多分、大気による屈折の影響かと思います。
ヨネヤンさんが、前日の15日に太陽面を撮影しているので、比較するとその位置の違いがよく分かります。

2012年3月16日17時48分(JST)
Borg SD125mm(F6)、EOS60Da、ISO100、1/4000sec


※ 17日に地球照の画像を追加しました。

2012年3月16日19時04分(JST)
Borg SD125mm(F6)、EOS60Da、ISO800、1.3sec

2013年3月13日水曜日

土星リングのスポーク(2011年の画像)


やや古いネタですが・・・
2011年の土星は、巨大な白雲が発生して話題を集めましたが、それ以外にも、輪の中にスポークと呼ばれる暗い模様を観測することができました。上のアニメーションを見ての通り、右の輪(B環)の中を移動する、暗い模様を見ることができます。ボイジャーによって発見されたこの構造は、いつも見えるわけではなく、2004年に探査機カッシーニが到着した際は、見えなかったそうです。その後、2005年9月に、カッシーニが撮影した画像に写っているのが確認されました。
現時点では、この現象は100%解明されてはいませんが、土星の季節的な要因で発生し、太陽光が照らす角度で見え方が変わると言われています。
2011年のこの時期は、アマチュアの画像でも十分確認できるほどはっきりした模様でしたが、不思議なことに、輪の反対側の位置では確認できませんでした。太陽光の入射角度の影響かもしれませんが、謎の一つです。また、2012年に撮影された土星の画像では、スポークらしきものが写ったという報告は聞いていません。
土星は、もうすぐ衝を迎えます。今のところスポークが発生したとの報告は無いようですが、土星には、このような現象も発生することを覚えておくと、撮影もまた楽しくなると思います。

2013年3月10日日曜日

C/2011 L4 PANSTARRS 03-10


安倍さんのおかげなのか、2月後半から無茶忙しいです。3月からは花粉も仲間入りをして、忙しいし痒いしで、しばらくブログを更新していませんでした。
さてさて、今日は、煙霧と呼ばれる気象現象が起こり、日中は非常に透明度が悪かったです。花粉に黄砂にPM2.5と、低空の彗星を見るにはまったく不向きな状況ですが、夕方から風が強くなり、透明度がかなり良くなってきました。
17:30過ぎに近くの陸橋に上り、方位磁石で西を確認。双眼鏡で流してみましたが、何にも見えません。実際、夕焼けは赤黒い印象で、ダストがかなり舞っているようです。眼視はかなり厳しい状況なので、200mmの望遠レンズでやみくもに撮影してみました。結局、最後まで目視では確認できませんでした。夕飯までに帰ると言っていたので、18:30で終了。半分諦めていましたが、とりあえず画像を見てみると、強調した画像にうっすらとらしき姿が映っていました。左斜めに、ごくわずかですが尾も見えるような・・・
3月13日以降は月が目印になるので、会社をさぼって遠征に行く予定です。でも、200mmではパワー不足のようですね。

EOS40D EF200mmF2.8 (F3.2)
ISO800, 露出1/4sec(上)、1sec(下)

2013年2月25日月曜日

今シーズンの木星 最良画像


2012~2013年の木星は、夏場の好シーイングの影響で、前半は盛り上がりました。でも、10月以降は、体調不良などやシーイングの悪化から、一気にしぼんでしまった感があります。雑誌への応募も、8、9月は視直径がまだ40"程度だったので、もう少し大きくなった頃の好シーイング画像を処理して送ろうなどと思ったのですが、結局は、だらけているうちに衝も過ぎてしまいました。
中途半端な総括はさて置き、今回アップした画像は9月10日(UT)に撮影したもので、この時期、もっともシーイングが良かった日の一つです。なぜか、今年は大赤斑が正面に来る位相では、あまり良い画像が撮影できませんでした。一年に数える程しかないシーイングに恵まれた日なので、ちょびっと残念です。
さて、シーイングが良いと当然ながら細かい模様が明瞭に見えてきます。私は、L・R・G・Bを全てフィルターで分けて撮影していますで、中央のRGB画像も、元はモノクロカメラで撮影しています。惑星の撮影方法は、主に3つのパターンに分類されます。

 ① カラーカメラで一気に撮影する方法。 (一発撮り)
 ② 模様をモノクロカメラ。色をカラーカメラで撮影する方法。 (LRGB合成)
 ③ モノクロカメラ+L・R・G・Bフィルターで撮影する方法。 (RGB合成、LRGB合成)

どの方法が最適なのか、時々議論されることがありますが、各自、撮影方法に対するこだわりがあるので、これがベストという結論は出ていません。特に数えたわけではありませんが、日本国内は①,②の方が多いです。私は③ですが、少数派でしょうか。海外は割と③が多いです。 ※ 知っている観測者が限られているのも要因とは思いますが
さて、ここからは個人的な感想を書こうと思ったのですが、結構長くなりそうなので(実際、かなり長い)、何回かに分けて書いてみたいと思います。
中途半端ですが、本日はここまでです。 (o・・o)/

2013年2月23日土曜日

色表現について 2


液晶モニタ-を並べて、その違いを見てみました。

 左:EIZO CX240(24", 色温度6500K)、中央下:VAIO Sシリーズ(15.5")、右:DELL 2001FP(20")

6500Kで設定されているEIZOのモニタは、アニメ周囲のピンク色が、きれいに3段階で見えます。それに対し、VAIOやDELLのモニタでは、くすんだ感じで鮮やかに欠けます。DELLは緑が強調され、VAIOさらに青白く見えます。ただし、VAIOとDELLの色相似通っているので、どちらも、色温度の設定が同じ(9300K?)で調整されていると思います。
ただし、この画像がブラウザ経由でほかのモニタに表示されると、これまた違った印象になってしまうんでしょうね。
現在は、EIZOとDELLのモニタを並んで設置しているので、両者の色相の違いからWindowのバックの白が、DELLは青白く、EIZOは淡いピンクに見えるようになってしまいました。人間の眼が、いかに曖昧で相対的なものかを実感しています。

2013年2月21日木曜日

色表現について


惑星画像の時も多少は気にしていたのですが、星雲の画像を処理すると、色の表現に悩むことになりました。なんといってもHα光は、ほとんど目に見えないので、色彩を感じにくい対象です。フィルム時代からのイメージはありますが、最終的には、撮影者の個人の感性に大きく影響します。
とは言え、ヨネヤンさんからのご指摘のとおり、私は画像をかなりのハイコントラストで仕上げる傾向があり、思い切ってキャリブレーション機能付きのモニタを購入しました。ちょうど、CAD設計用の大型モニタの購入を検討していたので、「○×△~¥¥するには、このくらいが必要」という強引な理由で納得?してもらいました。 ※ 型式はEIZOのCX240-CNXです

このモニタでVAIOで作成した画像(左上)を見てみると、あら(°д°)で、馬頭星雲は完全にマゼンタ側に寄っていました。背景もかなり真っ暗で、どぎつい画像に見えます。
右上は、VAIOの画面を見ながら、EIZOのモニタで似たイメージにしてみたものです。特に違っていたのでは、VAIOの色彩表現は赤が弱い点です。したがって、赤さを強調しようとすると、かなり誇張されてしまうことが分かりました。社内にある、他のモニタにも同じ傾向で、色温度の設定がかなり高めのようです。EIZOと比較すると、全てが青緑がかったように見えます。逆に、EIZOは赤みがかったように見えますが。 ※ 色温度 6500Kで調整していますが

また、撮影した画像をJPEG変換してBolgにアップした画像を見てみると、これまたビビットな絵ヅラになってしまいました。下の2枚は、右上の画像をJPEG変換したものです。JPEG変換で色調が変化しているのではなく、ブラウザのカラープロファイルにより変化するようです。ChromeとIEでも異なるのが分かります。 ※ この画像も、ブラウザ越しなので分かりにくいかもしれませんが
以上の点から思うに、VAIOで編集した処理した画像をアップする場合は、かなり軟調気味に仕上げる必要がありそうです。

色の道が難しことがよく分かりました。

追伸)
アップしたこのblogをVAIOで見てみると、霞がかかっているような眠い感じが・・・

2013年2月18日月曜日

M78・馬頭・M42の続き


曇る前までの画像を使用して処理してみました。JPEGの撮りっぱなしを8枚スタック(合計56分)しています。今回もRAWを使用していない、おさぼり画像処理です。
今回残念だったのは、R画像のピンボケでした。撮影エリアからすれば、やはりRG側のピントを優先させるべきでした。青ハロの方が、ある意味自然に見えたと思います。
 ※ 2/19に画像を入替。背景を明るくしてみました。

EOS60Da, EF135mm F2(F3.5) + CLSフィルター
ISO1600, 420sec×8pics(JPEG)
SKYMEMO-Rによる自動追尾

2013年2月14日木曜日

M78・馬頭・M42


EF135mm F2を買ってしまったし・・・シリウスもチカチカしているので木星はアカンだろと勝手に思い・・・我慢できずに、撮影しに行ってしまいました。 
ただ、残念ながらGPVは一晩中晴れの予報でしたが、撮影開始から1時間もしない内に雲が流れてくるようになり、結局10時頃には撤収しました。おかげて、会社を遅く出た時と大差ない時刻に帰宅できましたが。
前回のEF200mmで気になっていたのですが、ライブビューでピントを合わせる時、星像に赤いハロが出る付近が最適なピント位置のような気がします。前回のEF200mmの時は、全体として色が目立たないところに合わせたのですが、非常に甘い結果になりました。どこかのブログでも、同じようことが書かれています。これって常識なんですかね?
今回の画像は、赤ハロ以外がもっとも小さくなる位置で撮影しています。また、数フレーム毎に確認したのですが、撮影中にピント位置が変動しているのを確認しました。温度変動か、自重の影響かもしれません。
ちなみに、今回の画像はJPEG 1枚だけです。時間が無いので、コンポジットとかしませんでした。こんなことしている時ではありません。木星会議の資料を作成しなければ。

EOS60Da, EF135mm F2(F3.5) + CLSフィルター
ISO1600, 420sec
SKYMEMO-Rによる自動追尾

北斗七星と夜景


いつも行く撮影地の夜景です。北斗七星で分かるとおり、北の方角にあたります。見る分には綺麗なのですが、この通りの明るさなので北天のガイド撮影はする気になりません。
この画像はEOS40Dで撮影したのですが、60Daと同じノリでISO1600で撮影したところ、びっくりするぐらいのノイズが発生しました。(アップした画像は、無理やり消していますが)
あらためて、EOS60Daがいかに低ノイズかが実感できた次第です。
ちなみに、後付けでキラキラ調にしています。意味は特にありません。

EOS40D Samyang 14mm (F5.6)
ISO1600, 露出15秒


2013年2月12日火曜日

IC405の再処理


IC405周辺を再処理しました。元画像は、前回と同じでJPEG画像のコンポジットベースです。今回は星雲マスクを作成して、星雲のみの強調を試みました。それでも、星雲内の星を中心に不自然なリングが発生してしまうので、目立つものだけリングを埋める処理をしています。拡大すると処理しきれない跡が見えますが、前回のように、フィルターで一律に処理して星像がいびつになることはなくなりました。もう少し星像はおとなしめにしたいのですが、それはこの次に。また、Hαを主とするR成分が、GBと比較するとかなり明く写るので、カラフルな色彩で表現するのに難渋しています。ここに、ひと工夫必要そうです。CLSフィルター無しの画像もテストしてみたいと思っています。
次は、この画像を目安に、RAW現像後の画像で処理して見たいと思います。

2013年2月11日月曜日

天城高原 IC405 まがたま星雲周辺


新月なので天城高原に行ってきました。7時半ぐらいに着いたのですが、さすがは新月。すでに7~8組の天文家が陣取っていました。空はすでに暗く、冬の星座はすでに南中付近なので、2~3時間の露出を考えると夜半過ぎで撮影がむずかしくなります。春の星座は、銀河が中心となるので私の機材では、ちょっと無理です。 ※ 撮影する気にならない。
天気は快晴でしたが、時々やや強めの風が吹くのが気になります。先週の撮影も強風下だったので、2週連続? と不安に感じつつ撮影に入りました。
最初の撮影は、ぎょしゃ座のIC405(まがたま星雲)周辺で、代表的な天体は次のとおりです。

 左上:M38、左下:M36、中央左:IC417、中央右下:IC410、右:IC405

今回は、200mmの望遠レンズで2時間の露出を試みましたが、淡い部分の出はイマイチでした。しかも、今回の画像はJPEGのコンポジット画像です。RAW現像のコンポジットも試してみましたが、なぜか、ここまで到達できません。EOS60Da+CLSフィルターは、R成分が極端なハイコントラスト画像になるので、カラーバランスが非常に難しいです。その点、メーカ設定のスタンダード現像の方が良いとのことなんですかね? 星の色も白飛びしていてカラフル感がない上、星のマスク処理の過程で、M36,M38の星が密集している部分で星が連結してしまいました。これらの反省を踏まえて、RAWでの処理を試みてみます。しかし、なかなか進歩しないですね。あと、ピントがやや甘い感じ。ライビューで確認したのですが・・・
撮影後半から風が強くなり、次の対象(バラ星雲)を撮影するころには、時々車が揺すられるほどになり、0時前に撮影を断念し帰路につきました。

2月10日 伊豆天城高原
EOS60Da、EF200mm F2.8(F4.0)+CLSフィルター
ISO 1600、露出300sec×24コマ(JPEG画像をコンポジット)
SKYMEMO-Rによる自動追尾


2013年2月6日水曜日

M42と馬頭星雲


200mm望遠レンズを使用して、強風の中、無謀な撮影をしました(前回のブログのとおり)。
240sec×16枚、120sec×8枚の撮影でしたが、最低限使えそうなコマは、240secで3枚、120secで1枚の計4枚。合計露出14分の、しょぼい結果になってしまいました。
それでも、風の影響かガイドミスかは不明ですが、やや星が楕円気味になり、PixinsigtのMotion Blur PSF機能で丸くなるよう補正しています。おかげで、どうにかアップできる画像になりました。
今回の画像は、擬似的なHDR機能で階調圧縮をしてみました。ノーマル処理では、M42の中心部は飽和してしまいますが、HDR処理により、そこそこ内部まで見えます。ただ、M42と馬頭星雲の表現の差が目立ち、やや違和感が残る結果となりました。まぁ、あんまりいじくってもバックグラウンドの粗が目立つだけなので、今回はここまでです。
今週末は新月です。晴れるといいですね(^-^)。

2月2日 伊豆達磨山
EOS60Da、EF200mm F2.8(F4.0)+CLSフィルター
ISO 1600、露出240sec×3コマ、120sec×1コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾