2013年2月21日木曜日
色表現について
惑星画像の時も多少は気にしていたのですが、星雲の画像を処理すると、色の表現に悩むことになりました。なんといってもHα光は、ほとんど目に見えないので、色彩を感じにくい対象です。フィルム時代からのイメージはありますが、最終的には、撮影者の個人の感性に大きく影響します。
とは言え、ヨネヤンさんからのご指摘のとおり、私は画像をかなりのハイコントラストで仕上げる傾向があり、思い切ってキャリブレーション機能付きのモニタを購入しました。ちょうど、CAD設計用の大型モニタの購入を検討していたので、「○×△~¥¥するには、このくらいが必要」という強引な理由で納得?してもらいました。 ※ 型式はEIZOのCX240-CNXです
このモニタでVAIOで作成した画像(左上)を見てみると、あら(°д°)で、馬頭星雲は完全にマゼンタ側に寄っていました。背景もかなり真っ暗で、どぎつい画像に見えます。
右上は、VAIOの画面を見ながら、EIZOのモニタで似たイメージにしてみたものです。特に違っていたのでは、VAIOの色彩表現は赤が弱い点です。したがって、赤さを強調しようとすると、かなり誇張されてしまうことが分かりました。社内にある、他のモニタにも同じ傾向で、色温度の設定がかなり高めのようです。EIZOと比較すると、全てが青緑がかったように見えます。逆に、EIZOは赤みがかったように見えますが。 ※ 色温度 6500Kで調整していますが
また、撮影した画像をJPEG変換してBolgにアップした画像を見てみると、これまたビビットな絵ヅラになってしまいました。下の2枚は、右上の画像をJPEG変換したものです。JPEG変換で色調が変化しているのではなく、ブラウザのカラープロファイルにより変化するようです。ChromeとIEでも異なるのが分かります。 ※ この画像も、ブラウザ越しなので分かりにくいかもしれませんが
以上の点から思うに、VAIOで編集した処理した画像をアップする場合は、かなり軟調気味に仕上げる必要がありそうです。
色の道が難しことがよく分かりました。
追伸)
アップしたこのblogをVAIOで見てみると、霞がかかっているような眠い感じが・・・
2013年2月18日月曜日
M78・馬頭・M42の続き
曇る前までの画像を使用して処理してみました。JPEGの撮りっぱなしを8枚スタック(合計56分)しています。今回もRAWを使用していない、おさぼり画像処理です。
今回残念だったのは、R画像のピンボケでした。撮影エリアからすれば、やはりRG側のピントを優先させるべきでした。青ハロの方が、ある意味自然に見えたと思います。
※ 2/19に画像を入替。背景を明るくしてみました。
EOS60Da, EF135mm F2(F3.5) + CLSフィルター
ISO1600, 420sec×8pics(JPEG)
SKYMEMO-Rによる自動追尾
2013年2月14日木曜日
M78・馬頭・M42
EF135mm F2を買ってしまったし・・・シリウスもチカチカしているので木星はアカンだろと勝手に思い・・・我慢できずに、撮影しに行ってしまいました。
ただ、残念ながらGPVは一晩中晴れの予報でしたが、撮影開始から1時間もしない内に雲が流れてくるようになり、結局10時頃には撤収しました。おかげて、会社を遅く出た時と大差ない時刻に帰宅できましたが。
前回のEF200mmで気になっていたのですが、ライブビューでピントを合わせる時、星像に赤いハロが出る付近が最適なピント位置のような気がします。前回のEF200mmの時は、全体として色が目立たないところに合わせたのですが、非常に甘い結果になりました。どこかのブログでも、同じようことが書かれています。これって常識なんですかね?
今回の画像は、赤ハロ以外がもっとも小さくなる位置で撮影しています。また、数フレーム毎に確認したのですが、撮影中にピント位置が変動しているのを確認しました。温度変動か、自重の影響かもしれません。
ちなみに、今回の画像はJPEG 1枚だけです。時間が無いので、コンポジットとかしませんでした。こんなことしている時ではありません。木星会議の資料を作成しなければ。
EOS60Da, EF135mm F2(F3.5) + CLSフィルター
ISO1600, 420sec
SKYMEMO-Rによる自動追尾
北斗七星と夜景
いつも行く撮影地の夜景です。北斗七星で分かるとおり、北の方角にあたります。見る分には綺麗なのですが、この通りの明るさなので北天のガイド撮影はする気になりません。
この画像はEOS40Dで撮影したのですが、60Daと同じノリでISO1600で撮影したところ、びっくりするぐらいのノイズが発生しました。(アップした画像は、無理やり消していますが)
あらためて、EOS60Daがいかに低ノイズかが実感できた次第です。
ちなみに、後付けでキラキラ調にしています。意味は特にありません。
EOS40D Samyang 14mm (F5.6)
ISO1600, 露出15秒
2013年2月12日火曜日
IC405の再処理
IC405周辺を再処理しました。元画像は、前回と同じでJPEG画像のコンポジットベースです。今回は星雲マスクを作成して、星雲のみの強調を試みました。それでも、星雲内の星を中心に不自然なリングが発生してしまうので、目立つものだけリングを埋める処理をしています。拡大すると処理しきれない跡が見えますが、前回のように、フィルターで一律に処理して星像がいびつになることはなくなりました。もう少し星像はおとなしめにしたいのですが、それはこの次に。また、Hαを主とするR成分が、GBと比較するとかなり明く写るので、カラフルな色彩で表現するのに難渋しています。ここに、ひと工夫必要そうです。CLSフィルター無しの画像もテストしてみたいと思っています。
次は、この画像を目安に、RAW現像後の画像で処理して見たいと思います。
2013年2月11日月曜日
天城高原 IC405 まがたま星雲周辺
新月なので天城高原に行ってきました。7時半ぐらいに着いたのですが、さすがは新月。すでに7~8組の天文家が陣取っていました。空はすでに暗く、冬の星座はすでに南中付近なので、2~3時間の露出を考えると夜半過ぎで撮影がむずかしくなります。春の星座は、銀河が中心となるので私の機材では、ちょっと無理です。 ※ 撮影する気にならない。
天気は快晴でしたが、時々やや強めの風が吹くのが気になります。先週の撮影も強風下だったので、2週連続? と不安に感じつつ撮影に入りました。
最初の撮影は、ぎょしゃ座のIC405(まがたま星雲)周辺で、代表的な天体は次のとおりです。
左上:M38、左下:M36、中央左:IC417、中央右下:IC410、右:IC405
今回は、200mmの望遠レンズで2時間の露出を試みましたが、淡い部分の出はイマイチでした。しかも、今回の画像はJPEGのコンポジット画像です。RAW現像のコンポジットも試してみましたが、なぜか、ここまで到達できません。EOS60Da+CLSフィルターは、R成分が極端なハイコントラスト画像になるので、カラーバランスが非常に難しいです。その点、メーカ設定のスタンダード現像の方が良いとのことなんですかね? 星の色も白飛びしていてカラフル感がない上、星のマスク処理の過程で、M36,M38の星が密集している部分で星が連結してしまいました。これらの反省を踏まえて、RAWでの処理を試みてみます。しかし、なかなか進歩しないですね。あと、ピントがやや甘い感じ。ライビューで確認したのですが・・・
撮影後半から風が強くなり、次の対象(バラ星雲)を撮影するころには、時々車が揺すられるほどになり、0時前に撮影を断念し帰路につきました。
2月10日 伊豆天城高原
EOS60Da、EF200mm F2.8(F4.0)+CLSフィルター
ISO 1600、露出300sec×24コマ(JPEG画像をコンポジット)
SKYMEMO-Rによる自動追尾
2013年2月6日水曜日
M42と馬頭星雲
200mm望遠レンズを使用して、強風の中、無謀な撮影をしました(前回のブログのとおり)。
240sec×16枚、120sec×8枚の撮影でしたが、最低限使えそうなコマは、240secで3枚、120secで1枚の計4枚。合計露出14分の、しょぼい結果になってしまいました。
それでも、風の影響かガイドミスかは不明ですが、やや星が楕円気味になり、PixinsigtのMotion Blur PSF機能で丸くなるよう補正しています。おかげで、どうにかアップできる画像になりました。
今回の画像は、擬似的なHDR機能で階調圧縮をしてみました。ノーマル処理では、M42の中心部は飽和してしまいますが、HDR処理により、そこそこ内部まで見えます。ただ、M42と馬頭星雲の表現の差が目立ち、やや違和感が残る結果となりました。まぁ、あんまりいじくってもバックグラウンドの粗が目立つだけなので、今回はここまでです。
今週末は新月です。晴れるといいですね(^-^)。
2月2日 伊豆達磨山
EOS60Da、EF200mm F2.8(F4.0)+CLSフィルター
ISO 1600、露出240sec×3コマ、120sec×1コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾
2013年2月5日火曜日
冬の天の川
先週末に撮影した冬の天の川です。オリオン座からぎょしゃ座、おうし座までを、Samyangの14mm広角レンズで撮影しました。Hαで光る赤い星雲や、暗黒星雲が入り乱れている様がわかります。
本当は、望遠レンズでM42を撮影する予定でしたが、風が強くてガイドに失敗する可能性が高いと思い、急遽、広角に切り替えました。天の川をメインにして構図を決めたので、オリオン座がやや傾いています。
とは言っても、せっかくここまで来たのだからと、結局は200mmの望遠レンズでも撮影してみました。が! やはり無謀だったようで、大半のフレームで星がラクビーボール状になっていました。月も出てきたので、0:30に撤収です。
今回の画像処理ですが、DeepSkyStacker(DSS)なるフリーソフトを使用してみました。スタック処理専門のソフトで、撮影した画像を指定して、いくつかの設定を行うと、後は勝手にスタック処理をしてくれます。SI6にもその機能はありますが、以前、ここにアップしたバラ星雲付近の画像を24枚のスタック処理を実行させた結果、綺麗には重ならず、4枚毎に処理して最後はマーカーを打って重ねました。その点このDSSは、このときの画像をいとも簡単に重ねてくれます。これで無償とは・・・ とっても便利なので、是非お試しを。 (^-^)/
2月2日 伊豆達磨山
EOS60Da、Samyang14mm(F5.6)+CLSフィルター
ISO 800、露出300sec×16コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾
2013/02/10 画像入れ替えました
2013年2月1日金曜日
1月31日(UT)の惑星
シーイングが、この時期としては良い方で、そこそこの解像度で撮影できました。19時付近では、町田市上空は結構な数の飛行機が通過していて、時々ジェットエンジンの排気の影響で激しく気流が乱れます。また、車の台数も多いので、これまた激しい振動に見舞われますが、そこは我慢で撮影です。
木星の撮影も、南中過ぎると高度がありすぎる影響で、22:00前には自宅屋根に隠れてしまいます。3月ぐらいで、木星のシーズンが終わりそうです。
LRGB 各120sec
318mm F=6250mm, Kasai 1.5Balrlow lens, DMK21AU618
木星撮影時シーイングが良好だったので、早起きして土星を撮影しました。寝坊して5:30に起きたのですが、まだ空は暗かったので急いで撮影しました。低空なので、木星撮影時ほどのシーイングではありませんでしたが、最低限の模様は写りました。昨年撮影した画像(上の土星)と比較すると、解像度の違いはありますが、北極付近の暗い模様が、縮小しているように見えます。
LRGB 各120sec
318mm F=6250mm, Chameleon (Point Grey)
2013年1月29日火曜日
週末の惑星
久々に惑星を撮影しました。月惑メンバーの画像を見ると、日曜日が比較的シーイングが良かったみたいです。私も望遠鏡のカバーを開けて、昼間から準備していたのですが、嫁さんと一緒に映画を見て、温泉(東名の万葉の湯)に浸かって、マッサージして、一杯、二杯と飲んだくれているうちに、外では、なんと!!雪が降っていました。(´;ω;`)
慌てて家に帰って望遠鏡を撤収。何をするでもなく、その日は終わりました。この画像は、次の日に撮影した木星です。それでも、この時期としては良い方でした。南の高緯度に暗斑が見えます。
話変わって、土星は頑張りました。夏場の木星・金星の撮影を思い出すような、土・日・火曜と連チャンの早起。しかし、ここで誤算がありました。土星の高度がこんなにも低いとは。隣家の屋根から顔を出すのがAM4:45頃からで、その上3夜とも酷いシーイングです。目で見てもピント位置がまったく分かりません。激しく揺らぐ土星の姿に、気力が↓。 RGB合成する気力が湧いてこないので、なんとかなったIR画像だけ載せておきます。しばらくは、我慢の日々でしょうか・・・
2013年1月22日火曜日
バラ星雲付近の再処理
バラ星雲付近を再処理しました。前回に比べると抑えました。それでもやや過剰処理気味でしょうか。 ※ なかなか抑えが効かない (´ω`)
フラット補正用データの問題なのか、G画像の周辺減光が目立ってしまい、中央付近が緑にカブリます。フラット画像を撮り直す必要がありそうです。
さて、今回使用したツールの一部を紹介します。Photoshopにアドインする、画像処理のツール群です。下記の機能を、よく使用しています。
Astronomy_Tools
・ Local Contrast Enhancement
・ Make Star Smaller
・ Increase Star Color
びっくりするような効果があるわけではありませんし、ステライメージにも重複した機能があるので必需品とまではいきませんが、価格が安く、Photoshopでの一連の作業の中で気軽に使用できるので、重宝しています。
(1月23日 追記)
青みを増してみましたが、会社の液晶モニタなので変化の比較がむずかしい。
2013年1月21日月曜日
Samyang 14mm(F2.8)のピント位置
前回の伊豆の撮影では、14mmの広角でも撮影していました。レンズは、低価格で有名な、Samyang製の14mm(F2.8)です。
昨年のふたご座流星群から使用していますが、今回の撮影ではピント位置がよくわからず、寒さも手伝って途中でやめてしまいました。テストで撮影した画像は、どれも星がまん丸で、酷いピンボケです。EOS CLSフィルターを使用すると、焦点位置がずれるのでその影響と思い、地上の風景で
テストしてみました。
絞り開放で中央付近にピント合わせた場合、目盛の位置はなんと0.5m付近になりました。
※ 少し見にくいのですが、黄色の目盛はフィート(ft)表示です。
さらに、画面4隅のピント位置は、0.8m付近です。あまりのズレに、目印用のシールを追加したぐらいです。ちなみに、EOS CLSフィルターを使用しない場合は、3m付近に移動しました。正直、ここまで変動するとは思っていなかったので、現場でピントが合わないとあたふたしたようです。
どちらにしても、∞のマークは意味をなしてないです。
安い割に性能が良いとの評判ですが、それなりに手を抜いているところがありますね。当たり外れのようなこともありそうです。Samyangを始めて使用する方は、フィルターなどをセットして、事前に地上の景色で、およそのピント位置を出しておくことをお勧めします。
ついでに、絞り開放時のピントの状態を確認してみました。中央でピントを合わせた状態で、対象を画面右上の端まで移動すると、これだけピントが狂います。右上でピントを合わせ直した画像が一番下です。
ご参考までに・・・
2013年1月20日日曜日
バラ星雲付近の結果
24枚の画像をコンポジットしたバラ星雲付近です。
300sec×24枚を処理しましたが、正直、最初の印象は、「2時間分も露出したのに・・・」という感じです。ノイズレベルがフラットになっているのは確認できましたが、星雲の印象はあまり変化なし。もっと、明確になるもとの思っていました。そんな画像をこねくり回した結果、なんとかここまできました。ちょっとやりすぎですが、相変わらず星雲がベタ塗りの赤っぽい画像になってしまいます。現時点での私の知識では、ここが限度のようですね。同じようなエリアを、同じような光学系で撮影したものには、もっとえぐい画像なのに、階調がとてもなめらかなものがあります。まだまだやるべきことがありそうです。
2013年1月19日土曜日
残雪の中、撮影に行きました
残雪が残る、伊豆の達磨山に行ってきました。主要道路は順調でしたが、残り5kmあたりから、景色が一変。アイスバーンの山道を、ノーマルタイヤで駆け抜けました。そこは4WD。トロトロ走る分には特に問題はありません。帰りの下りは、時速30km!にも満たない、超低速ドリフトも走行を楽しむことができました。
CanonのS95で撮影した、星景写真?です。ここには、馴染みの鹿さんが縄ばっていて、私がウロウロしていると甲高い声で鳴き続けます。20~30mの至近距離で突然鳴かれた時は、流石にビビリました。紙などを食べてしまう可能性があるので、天文の本などは、出しっぱなしにできません。ちなみに、この日の気温は-3℃。風がないので、思ったほどの寒さは感じませんでした。
今回は色々とテストをするつもりでしたが、事前準備がいい加減だったので、大半のテストは、次回持ち越しとなりました。まともに撮影できたのは、コーン星雲周辺~バラ星雲にかけてです。
総露出は120分できましたが、コンポジット作業が一発では出来ず、基準位置で合わせる必要がありそうです。今日はもう疲れたので、とりあえず1枚のみを処理してみました。
相変わらず無理やりですが、1枚画像からでもこれだけの情報は引き出せそうです。
問題点
・ 星雲の色が赤一色になってしまった。
・ 星の縮小処理の影響か?星の周囲に目立つ滲みが発生。
EOS60Da + Sigma 85mm(F1.4) F4 , ISO1600, 300sec
EOS CLSフィルター使用
2013年1月14日月曜日
第1次 天城高原遠征 その2
天城高原で撮影した、NGC1499、IC348、M45です。
85mmで、メジャーな星雲・星団がぎりぎり視野の両端に配置できるので、よくばってしまいました。さらにはステラナビゲータを見ると、その中央付近にIC348があります。構図はこれでOK! というノリで撮影をしてみましたが、現像してみると、中央付近には何かの痕跡が辛うじて写ってるだけでした。よくよく調べてみると、IC348は非常に淡い星雲とのこと。下調べは重要ですね。
(今回の反省)
リニア彗星を撮影しに行ったのに、望遠レンズを忘れた。相変わらず忘れ物が多い。
(追記 1/15)
M42周辺を追加しました。
これも少しヘンテコな構図ですが、馬頭~IC2118までを1枚に入れました。淡い星雲はもっと露出しないと浮き出てこないのを、実感できました。また、上下の画像で色調が異なるのも×ですね。Hα域が赤過ぎてしまいました。
1月12日 伊豆天城高原
EOS60Da、Sigma85mm F1.4(F4)+CLSフィルター
(上)ISO 800、露出300sec×8コマ、ISO1600、露出300sec×4コマ
(下)ISO 1250、露出300sec×8コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾
第1次 天城高原遠征 その1
この日は一晩中晴れるとの予報だったので、普段より足を伸ばして、伊豆の天城高原まで遠征しました。いつもの達磨山より、30分余計にかかります。
21:00過ぎに到着しましたが、新月ということもあり、すでに数名の方が陣取っていました。
私も早々に駐車場の一角でお店を開店。SKYMEMO+EOS60Daで撮影開始です。成果は順次アップしていきます。今回色々と撮影しましたが、写すのは簡単なものの、雑誌に掲載されているような画像に仕上げるのが容易ではないことを、改めて実感しました。
一発目は、拡散フィルターを使用した無難なオリオン座です。12月に撮影した「初オリオン座」よりかは、一歩前進です。
(追記)
不慣れなせいで、ダークデータを取らずに帰宅。最初の画像はDark無しで処理しています。運良く、今日は町田市でも初雪が降りました。気温が-1℃で、ほぼ今回の天城高原の気温付近です。さっそくダークを撮影して、反映させたのが
下の画像です。バックグランドがちょびっとクリアになったような?
感覚的に画像処理しているので再現性に難がありますが・・・
一つ賢くなりました。ヨネヤンさん 感謝!
1月12日 伊豆天城高原
EOS60Da、Samyang35mm(F4)+CLSフィルター+PROソフトン(A)
ISO 800、露出300sec×5コマ
SKYMEMO-Rによる自動追尾
下画像は、ダーク処理あり
2013年1月9日水曜日
鏡はR.F.Royce製でした
年末(と言ってもクリスマス前ですが)に、鏡を掃除しました。見ての通りすごい状態です。庭に出しっぱなしなので、ホコリが舞い込み、半年でここまで汚れました。ちなみに、右の欠けは、前々回に掃除した時のなごりです。 (´;ω;`)
以前、このブログで触れたかもしれませんが、この望遠鏡はカナダの方から個人売買で購入しました。望遠鏡の紹介では、R.F.Royce製と記載されていましたが、届いたものには銘版などはなく、しかたがないので「たぶんRoyce製」というレッテルで通してきました。
さて、今回の掃除にあたり、あらためて鏡の裏を見てみると・・・ちゃ~んとサインがありました。
「rfr」と読めます。
ちなみにHPを探してみると、同じサインが銘板に記載されている画像がありました。
http://www.rfroyce.com/index.htm
これで、この件はすっきりしました。
で、ここに至るまでに約2年です。最初の鏡のメンテ時にきちんと見てれば、なんてことないことだったのに・・・
1月8日の木星
この日のシーイングは、まぁまぁでした。
やや薄曇りかた開始し、1時間後には曇ってしまいましたが、撮り初めの画像が一番まともでした。もう少し条件が良ければ、シーイング3/5をつけたと思います。
今回の、カラー画像はRGB合成です。このぐらいのシーイングの場合は、どちらかと言えば、LRGB合成の方が解像度が高いのですが、今回は、大赤斑が端に位置したのが原因か、色が淡すぎてしまい不自然な画像になってしまいました。解像度にそんなに違いがないので、RGB画像を載せています。
LRGBだ!RGBだ!と、コロコロスタイルを変えるのが私の良くないところですが・・・
あと、今回はメタンバンドがよく写りました。
2013年1月7日月曜日
ライナーγ ~ マリウス丘 ~ アリスタルコス
2013年2月号の星ナビに入選した作品です。
嵐の大洋と呼ばれる、月面でもっとも大きな海の一部を撮影しています。
左上:ライナーγ(ガンマ)と呼ばれる不思議な地形。
彗星の衝突跡? 天体衝突時の衝撃痕跡? とか言われています。
中央やや上:マリウス丘 火山ドーム群です。
右:アリスタルコス台地と呼ばれる台形状の地形です。明るいクレータがアリスタルコスです。
左下:ケプラーです。
当初の予定は、ライナーγからマリウス丘まででした。10月7日にアップした画像が、まさにそれです。アリスタルコス台地にあるクレータはとても明るいので、階調処理が難しくなること。全景に映る個々の対象が小粒になることから最初は敬遠していたのですが、ずるずると追加していき、結局この画像になりました。不思議地形のオンパレードという意味では、適切かもしれませんが。
ケプラーは正直不要でした。でも、消すわけにも行かないので、星ナビのタイトルでは無視した表現にしています。嵐の大洋というほどの広範囲の画像でもないので・・・
シーイングがベストではなく、CCDもピクセルサイズがやや大きめのDMK51AU02を使用したので、解像度という点では、あと一歩です。
ライナーγ単独で鑑賞に耐えられる画像も、今後のテーマの一つです。
当初の予定は、ライナーγからマリウス丘まででした。10月7日にアップした画像が、まさにそれです。アリスタルコス台地にあるクレータはとても明るいので、階調処理が難しくなること。全景に映る個々の対象が小粒になることから最初は敬遠していたのですが、ずるずると追加していき、結局この画像になりました。不思議地形のオンパレードという意味では、適切かもしれませんが。
ケプラーは正直不要でした。でも、消すわけにも行かないので、星ナビのタイトルでは無視した表現にしています。嵐の大洋というほどの広範囲の画像でもないので・・・
シーイングがベストではなく、CCDもピクセルサイズがやや大きめのDMK51AU02を使用したので、解像度という点では、あと一歩です。
ライナーγ単独で鑑賞に耐えられる画像も、今後のテーマの一つです。
2013年1月6日日曜日
2013年 初惑星
明けまして、おめでとうございます。
今年も、ゆるいペースになるとは思いますが、写真をアップしていきたいと思います。
2013年の惑星撮り始めは、やはり木星でした。でもシーイングはやっぱりダメ。少し期待したのですが、今年の冬はなかなか良い日に当たりません。
大赤斑のすぐ近くを、イオが通過しています。木星面を通過している衛生は、メタンバンドでははっきり写りますが、可視光では小さな白点でしか写りません。
そろそろ、明け方の土星が撮影できる高さになってきました。
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