2015年1月24日土曜日

1/23のLovejoy彗星

週末天候が好転したので、ガリバーまで撮影に行きました。今回は、初!背広で参戦です。
この日は賀詞交換会があり、20:00まで横浜のホテルでフランス料理を堪能です。皆さん、ビールだのワインだのをグビグビ飲んでいますが、私はひたすらオレンジシュースとウーロン茶で我慢です。会は、予定どおり20:00ぴったりにお開きとなり、挨拶もそこそこランドマークタワーを飛び出すと、一路ガリバーを目指しました。高速はすこぶる順調で、2時間後の22:15到着。GPVの予報どおり空は快晴で、気にしていた透明度も悪くありません。まずは双眼鏡で見たのですが、これが結構びっくりで、過去見た中でもっとも尾がよく見えました。今までは背景が少し変?程度で、見えてんだか無いんだかよくわからなかたのですが、今回は明らかにコマからうっすら伸びる尾が見えます。角度で1°ぐらいでしょうか。
ただ、残念なことに彗星はすでに、西の空にけっこう傾いています。やばい! というわけで、背広・革靴のままダウンジャケットだけを羽織って、氷点下4度の寒空の中、望遠鏡を組み立てて・構図を決めて撮影準備完了まで約30分。やればできるじゃん。でも、無茶苦茶に寒い。
今回は、イオンテイルの描写をできるだけ鮮明にしたかったので、60sec露出まで切り詰めました。やはり空が良かったのか、前回の天城高原の画像よりもよく写りました。
もっと南中付近で撮影できていれば・・・と贅沢なことを思っています。
 ※ 今晩は、木星を撮影する予定

日時  :2015年1月23日 22:52(JST)
場所  :ガリバー
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出60sec×26枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  : RAP2でDark/Flat処理
             DSSで彗星モードでコンポジット
       ステライメージ7によるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理


2015年1月18日日曜日

1/17のLovejoy彗星2

※ 1/21 前回画像がちょっと酷かったので入れ換えました。しかも縦構図に変更・・・

昨晩のLovejoy彗星、Part2です。
FLAT補正が決まらないですね。結果、色ムラ・輝度ムラが消せません。まぁ、背景は汚いですが、イオンテイルの様子は
よくわかるようになりました。

日時  :2015年1月17日 19:34(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
       PSでの色調・強調処理

1/17のLovejoy彗星

     
※ 1/27画像入れ替えました。
金曜日、土曜日と連チャンで天城高原に行ってきました。さすがに、金曜日は私ともう一組だけでしたが、土曜日は快晴が予想されていたこともあり、かなりのにぎわいでした。天城高原名物の強風も、金曜日こそそこそこ吹いていましたが、土曜日はさほどではなく、夜半前にはほぼ無風となりました。
この日の透明度はかなり良く、Lovejoy彗星の尾っぽも5cm双眼鏡でうっすら見えます。前日にテスト撮影をしていたこともあり、ほぼ予定どおりのスケジュールをこなせました。
画像は、135mmで撮影したM45と彗星です。M45との距離は8°ぐらいなので、淡いながらも10°以上の尾が伸びているようです。

日時  :2015年1月17日 22:00(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :Zeiss Apo Sonnar T* 2/135 F2.0→F2.8
Filter  :Kenko製 LPR Type2
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 1,600、露出3min×16枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
       フラットエイドV2.51で周辺減光補正 ※ 素晴らしい!!
       PSでの色調・強調処理

2015年1月13日火曜日

2015/1/11 Lovejoy彗星 


 ※ 1/31 画像入れ換えました
強風が吹き荒れる中、天城高原まで撮影に行きました。
車は揺れるは、眼鏡は飛ばされるは、双眼鏡で彗星を見ていると体ごと揺すられるはで、とにかく大変でした。それでも根性出してセッティングしていると、雲もまで流れてきてホント涙目。それでも、ダメもとで撮影をしてみると、2枚に1枚ぐらいはなんとか星像が丸くなります。 ※ ぶれて肥大はしていますが
条件を色々と変えた中で、90sec-ISO3,200で撮影した画像が一番良かったです。
彗星本体は十分肉眼で見えますが、尾はかなり淡くて、双眼鏡で見てもなんとなく尾があるようなないような・・・? 
撮影画像でもかなり淡く、強引に強調してみたら、真っ青になってしまいました。DarkもFlatもしていないJPEG画像のコンポジットなので、画面のムラも酷く今日はここまでです。いずれ再処理してみます。

日時  :2015年1月11日 21:01(JST)
場所  :伊豆天城高原
光学系 :ビクセン VSD100-F3.8+レデューサー(合成F3.0)
カメラ :EOS 6d(ノーマル)、ISO 3,200、露出90sec×6枚
架台  :EQ-6、自動ガイド(オートガイド無し)
処理  :JPEG画像をDSSで彗星モードでコンポジット
     Pixinsightによるデジタル現像・周辺減光補正
     PSでの色調・強調処理

今週、また行く予定。

2015年1月6日火曜日

2015年 初木星

新年明けまして、おめでとうございます。 

今年最初の観測は、木星でした。実は、1月1日にも観測していましたがそれは酷いシーイングで、近赤外だけ撮影してやめちゃいました。 ※ 右の画像

1/4は、撮影開始当初こそ酷い状態でしたが、夜半過ぎにかけて徐々にですが安定してきました。結果、一番良かったのが、最後に撮影した近赤外画像です。
処理後に分かったのですが、これならばもう1シーケンス撮影していれば、もっと良かったのではと、ちょびっと残念な結果でした。

太陽撮影は、あと2ヶ月ぐらいは無理かな。
シーイングが良くならないかな。
寒いな・・・
でも、来週はLovjoyを撮影しに行きます。冬は、やっぱり遠征だな!





2014年12月21日日曜日

2014年 ふたご座流星群

皆様、お久しぶりです。気がついたら年末ですね。
仕事は相変わらずで、毎週のように中国に出かけては宿題をいっぱいもらって帰ってくる日々を繰り返しています。
そんな中、久々の更新ネタは先週のふたご座流星群です。
土曜日に帰国したのですが、さすがにその日に見に行く根性は無く、選挙を済ませた日曜から月曜日にかけて、伊豆の達磨山で観望してきました。
出発が遅くなり、現地に到着したのは22時過ぎでしたが、低空に若干の雲があるものの透明度も良く、流星観測にはもってこいの日でした。活動自体は平年並で、たぶん、極大は夜半前に過ぎていたのでしょう。明け方にかけて流星数がどんどん増えていくという感じではなかったのですが、そこそこ明るい流星も流れて、夜半過ぎまで楽しむことができました。
AM4:30撤収後は会社に直行。床に寝袋をひいて社員が車で仮眠を取っていました。久々に観測をしたな!という気分になり、疲れはあったものの楽しいひと時を過ごせました。

2014.12.15 25:30~30:00
Eos60Da ISO3200  45sec 固定撮影 JPEG画像 8枚の流星を合成
TOKINA AT-X 107 DX Fisheye 10~17mm (10mm)  F3.5->F4.0

伊豆 達磨山にて

2014年11月2日日曜日

11月2日 JSTの木星

夜半は雨が降っていましたが、GPVの予想では明け方は晴れ間がありそう。
晴れれば撮るかと思ったのですが、布団に入ったのが失敗。明け方目が覚めたら5:30でした。外を見てみると、薄明の中、木星がかっちりと見えています。まぁ、せっかくだから撮影してみました。
ちょうど大赤斑が正面に見えていて、タイミング的にはばっちりでした。シーイング自体は良くも悪くも平均的で、大きめの模様は安定して見えていましたが、細かい模様が見えずピント合わせに苦労しました。LRGB・IR・CH4を一通り撮影すると、肉眼では木星は見えなくなり撮影を終了しました。
あまり期待はしなかったのですが、処理をすると思ったより細かい模様が浮き出てきたのでちょっとびっくり。やはり撮影してみるまで分からないな、と思う今日此の頃でした。

DK125 (318mm, F20) + Kasai 1.5x
DMK21AU618(B/W) LRGB Fiterによる合成画像 各 32msec-120sec
              NIR (>680nm)           60msec-120sec
              CH4 (889nm/18nm)       700msec-120sec ※ 直焦点
動画撮影   FireCapture2.3.21
スタック処理 Autostakkert2.3.021
画像強調   Registax6.1.0.8
画像合成   WinJUPOS 10.1.6
色調整     Photoshop CC

2014年10月30日木曜日

今シーズン 初木星!

双望会で受け取った?エネルギーがまだ残っていたのか、久々にスイッチが入りました。たぶん、2014年初木星です。
 ※ 追記 今年の2月に撮影していました。2014年はこれで2回目。 少な!!
ただ、撮影に至るまでは大変でした。鏡筒はばらしたままなので、日付を越えた時刻にも関わらず、鏡筒の組み立てから始まりました。鏡を取り付け、副鏡のセンタリングをしようとしたのですが、暗くて副鏡がよく見えません。懐中電灯をクリップで固定して、なんとか見えるようにしセンタリング完了。その後光軸調整を行ったのですが、作業が終わってピント位置を確認すると、フォーカス位置が滅茶手前でぎりぎりピントが合わない。がっくりするも、副鏡位置をずらして焦点位置を補正。この作業で光軸はかなり狂ってしまい、結果2回戦が始まりました。光軸調整完了後も、行方不明の撮影機材を探し出してきて、結局、テスト撮影が終わったのは深夜の1:30過ぎでした。(=_=) 
布団に入ると朝まで寝てしまいそうなので、居間で仮眠をして4:00に起床。外にでると、あらま!「曇っている」 エ~~
諦めきれないので空とにらめっこしていると、5時過ぎから雲間が広がり、なんとか撮影できました。シーイングは思ったよりよかったのですが、薄雲の影響で露出が不安定だったのが残念でした。

DK125 (318mm, F20) + Kasai 1.5x
DMK21AU618(B/W) LRGB Fiterによる合成画像 各 32msec-120sec
              NIR (>680nm)           32msec-120sec
              CH4 (889nm/18nm)       700msec-120sec ※ 直焦点
動画撮影   FireCapture2.3.21
スタック処理 Autostakkert2.3.021
画像強調   Registax6.1.0.8、Pixinsight 1.8
画像合成   WinJUPOS 10.1.6
色調整     Photoshop CC

2014年10月28日火曜日

双望会2014に参加してきました

なんと、前回更新したのが8月でした。前回のブログは9月に書いたつもりでいたのですが、まさか8月だったとは・・・。
ボケが始まっているのかもしれません。
さて、仕事は相変わらずの状況ですが、2年ぶりに「双望会(そうぼうえ)」に参加してきました。
出発の2日前までは、キャンセルメールを目の前にして、送るかどうか1時間以上悩んでいましたが、努力の甲斐あって? なんとか参加することができました。
機材の積み込みは、出発する日の朝だったのでそれはもう大変でした。今回持ち込んだ機材は、こんだけです。

 ・ DK125    318mm-F20: 月惑星の主力機材です。我が家から出るのは今回が初です。
 ・ OMC-200  200mm-F20: DK125のサブとして持って行きました。
 ・ AP155EDF  155mm-F7: 150mmのHα望遠鏡に仕上げる予定でした。でも、2週間と言っていた部品が2ヶ月
                     経っても届きません。USAは、相変わらずアバウトです。
 ・ Losmandy-Z赤道儀: DK-125用 20年前に購入しました。
 ・ EQ-6赤道儀: OMC-200、AP-155用
 ・ Skymemo(改造品): おまけ

なんだかんだと、かなりの荷物になりました。でも「双望会」には、この程度の機材を持ち込む方がゴロゴロいます。なかには、軽自動車で66cmのドブソニアンを運び込む方までいらっしゃいました。とにかく会場には怪しいオーラーが渦巻いていて、2年ぶりの参加でしたが帰宅した現在もその毒気が抜けなくて困っています。
写真はあまり撮影しなかったのですが、次回はいくつか興味を引いた機材を紹介したいと思います。

ではでは、お楽しみに・・・

2014年8月15日金曜日

太陽面の画像処理

       ※ 8/16画像入れ替え

3日に撮影した画像を15枚ほど繋げてみましたが、シーイングによる解像度の違いが顕著で、思ったような画像にはなりませんでした。時間の経過とともに模様も変わるので、繋ぎ目が所々見えてしまいます。元画像の1/4まで縮小して、ブログに載せました。

さて、全部ではないのですが、画像処理の大雑把な流れを書いてみました。
RegistaxでWavlet処理sをすると、表面が汚く見えるので、通常は簡易な先鋭化処理として、Autostakkert2のSharpend
画像を使用しています。

 ※ 注意: 画像は段階を踏んでいるのですが、コピペするとコントラストが変わってしまいました。手順のみを参考に
    して、画質は好みでお願いします。

さて、ここから本題です。作業は、Photoshopで行っています。

 ① 光球面のみの画像だと暗部の階調がほとんど無いので、レベル補正で適当に切り捨て、コントラストを上げます。
 ② 次に、背景をレイヤーにコピーします。
 ③ コピーしたレイヤーに対し、フィルターメニューのハイパスを選択して、実行します。(半径2.2とか8.4とか 好みで)


 ④ ハイパスした画像と、元画像をオーバーレイ合成します。すると模様の先鋭度及びコントラストが向上します。
    効果が強すぎる場合は、不透明度を下げて調整します。
     ※ 下記画像(上:処理前、下:オーバレイ合成後)


 
⑤ ハイパスのレイヤを選択したまま、レベル補正を行います。ハイパス画像は、中央付近に山があるので、暗部側を
  まず40~50程度で切り捨てます。次に、明部側を、好みの画質になるように調整します。
   ※ 下記画像(上:処理前、下:レベル補正後)


⑥ 最後に色を付けます。太陽の場合は、レベル補正画面で行っています。
   ・ チャンネル レッド : 中間調を山の左端付近にスライド
   ・ チャンネル グリーン : あまり変更しない。好みで微調整。
   ・ チャンネル ブルー : 中間調を山の右端付近にスライド。
⑦ 色の微調整は、色相・彩度で行っています。私の場合は、上記処理後に色相を+10程度上げて、黄色っぽい色調に
   しています。
  また、活動域を白っぽく見せたい場合は、トーンカーブでブルーの明部の階調を持ち上げると、改善できます。
  上記⑥、⑦の手順を定量的に行えば、色調は安定すると思います。 ※ 私は、感覚でやっていますが。


この後も、コントラスト調整などをだらだらと行っています。
ではでは。

2014年8月3日日曜日

8月3日(JST)の太陽(Hα)



最近は彩層面ばかりだったので、 久々にプロミネンス撮影しました。
以上です。
(2013-08-03 彩層面の画像を追加しました)
(さらに裏像修正)

BORG 125mmSD (110mm)、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W) 30FPS
30msec-30sec(300frames to stack)

2014年8月2日土曜日

ASI130MMのフレームレート

ASI130MMのフレームレートが15FPSになってしまう件ですが、Firecaptureの設定を変更したら30FPSになりました。
Control Panelの中に、通常はGammaを設定するスライドバーがあるのですが、その中にUSB Trafficとい項目があります。ここが"1"だと15FPSまでしか出ませんが、設定を "2"に変更すると無事30FPSになりした。多分、なにかのきっかけで、ここが”1”になってしまうようです。
古いノートPCでも、問題なく30FPSで撮影できました。



2014年8月1日金曜日

8月1日(JST)の太陽(Hα)

今朝もシーイングは良かったです。東から2132黒点が見えてきました。黒点自体は小粒ですが、周辺がとても明るく見えています。この黒点でも、Cクラス程度のフレアも発生しているようなので、明日、撮影できるチャンスがあればいいのですが。ちなみに、この画像は、9枚のモザイクです。相変わらずCMOSのノイズが酷かったのが、残念でした。
さて、今朝の撮影はまたまた15FPSに戻ってしまいました。PCやHDDの性能というより、ソフト的な原因のような気がしてきました。設定で、USBの帯域らしきものがあるとのことなので、自宅に帰ったら試してみます。

BORG 125mmSD (110mm)、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W) 15FPS
30msec-60sec(300frames to stack) × 9pics

2014年7月31日木曜日

7月31日(JST)の太陽(Hα)

今朝もシーイングは良かったです。昨日と比較すると、ちょっと悪くなったかな?とは思ったのですが、画質にさほどの違いはありませんでした。今回は、6枚の画像をつないでいます。
今回の画像も、東の黒点群です。昨日と同じような絵面ですが、先度、左の2130黒点でM2.5のフレアが発生したようです。今後の活動が楽しみになってきました。明日の天気は微妙ですが、がんばって撮影してみます。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-60sec(600frames to stack) × 6pics

2014年7月30日水曜日

7月30日(JST)の太陽(Hα)

今朝も早起きして撮影しました。いつまで続くのでしょうか?
さて、画像は2127(右)・2130(左)黒点です。2130黒点では、Cクラスのフレアが複数回発生しているようなので、今後が楽しみです。
ASI130MMを、仕事用の高性能なノートPCで試したら、30FPSで動作しました。PCの性能なのかHDDが原因かは不明ですが、とりあえず性能が引き出せる方法が分かったのでよかったです。
相変わらずCMOSのノイズが目立ってしまうので、2枚モザイク後に解像度を下げて、取り繕いました。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-60sec(500frames to stack) × 2pics

2014年7月29日火曜日

7月29日(JST)の太陽(Hα)


画像は、2121黒点です。大きめのダークフィラメントがへばりついていて、撮影し甲斐があります。
今日の残念は、ASI130MMがフルサイズだとなぜか15FPS以上にならないことです。昨日は、30FPSで撮影できたのですが、なぜ??? フレーム数が少ないので、CMOS特有のノイズが目立ってしまい、がっかりな出来でした。Photoshopのノイズ軽減処理を、結構きつめにかけて、多少なりともノイズを減らしています。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-30sec(120frames to stack)

2014年7月27日日曜日

太陽撮影システム (Daystar社 ION 0.7Å) その2

昨年の6月に、Daystar社のION-Filterを紹介しました。その時は、次回はこのFilterの使い勝手云々などと書きましたが、すっかり忘れていました。今朝方、少しデータが取れたので、忘備録を兼ねて紹介します。
写真のユニットが、Daystar社のION-Filterです。モノについては、昨年のブログを参照してください。このFilterを使用する場合、いくつかクリアしなければならないポイントがあります。

① 説明書が超カンタンで、実際なにも分からない。
ユニットの画像を見てもらうと、「SUN」、「RED」、「BLUE」などのシールを貼っていますが、理由は、これらの情報が説明書に記載されていないためです。全部、メーカーに英文メールを送って確認しました。

② 電源が必要
このFilterは、温度制御をして通過波長を調整しています。したがって、+12Vの電源が必要です。また、温度が安定するのに5分程度かかります。波長調整後にも、数分待つ必要があり、チルト調整のように画像を見ながら調整することができません。

③ Hα波長の微調整
メーカー出荷時に調整はされているようですが、ユニット画像にあるダイヤルで、±0.5Å程度波長をシフトさせることができます。下記の画像は、Hαを中心に0.2Å程度シフトさせた時の画像です。見ての通り、この程度の波長変化でも、表面模様がかなり変化するのが見て取れます。いつもは、Hα(センター位置)で撮影していますが、黒点周辺のプラージュは、Hα-0.2Åの画像の方が明らかに明るく見え、小さいプラージュも確認できます。


④ 画像ムラ
これが、一番大変です。太陽望遠鏡においては多かれ少なかれ、この問題に直面する方が多いと思いますが、このFilterもしかりです。
まず、このFilterだけではないのですが、ASI130MMは、干渉リングの発生が顕著でした。これは、カメラの取り付けアダプターを傾けて、改善しました。ただ、改善後も、輝度ムラが残ります(画像の右側)。このムラはけっこう激しい箇所があり、1/2"CCDだと画面の1/3まで被ります。これを改善するため、カメラを中心からオフセットさせました。ぐりぐり回してずらして、一番ムラが少ない位置を決めています。最後の画像が調整後接眼部周辺です。干渉リング防止目的で、紙を挟んで傾けていているのと、カメラをオフセットさせるため、フランジが上下でずれているのが確認できます。



いかがでしたか? 面倒くさい? お金があれば、Daystar社のQuantumにすれば、もう少し使いやすくなると思いますよ。
ではでは・・・

2014年7月26日土曜日

7月26日(JST)の太陽(Hα)



ご無沙汰しています。 なかなか暇にならず、気がつけばもうすぐ8月です。
太陽撮影機材の調整を兼ねて、久々に撮影しました。
カメラは、ASI130MMです。太陽撮影で有名な、大島さんのブログで紹介されていたので購入してみました。値段は安いのですが、それなりに写りそうです。

さて、今朝撮影したプロミネンスと黒点周辺部の画像です。仕事の合間に処理しているので、構図は適当、一部ムラありですが、シーイングが良かったこともあり、そこそこの解像度で写りました。明日も撮影してみます。

BORG 125mmSD、Daystar-ION (0.7Å)
Powermate 4x, ASI130MM(B/W)
30msec-20sec(150frames to stack)

2014年6月1日日曜日

5月31日(JST)の土星


結局、5月の更新は1回だけでした。この2週間も、ほぼ出張で埋め尽くされてしまい、相変わらずの日々を過ごしています。引き継ぎを兼ねて出向いているので、これで落ち着くと良いのですが。

さて、成田空港で久々WEBを確認すると、今晩はシーイングが良さそうです。帰宅すると、火星はアウトでしたが土星はいいタイミングなので、早速撮影に入りました。でも、シーイングは、微妙・・・  悪くは無いのですが、期待したほどではなく、小刻みにうねうねと歪んでいて、少々がっかり。透明度も悪く露出も長めなので、やる気が↓いっぽうです。だらだらと撮影をしていると、23:40ぐらいに状況がやや改善してきました。モニタ上で、カッシーニが全周がちらちら見えるようになり、思い切ってL画像を120secx5set撮影しましたが、その後はまた悪化してしまいました。
結果、出来上がった画像はそこそこ良い仕上がりになりました。ただ、やはり高度が低いのか、B画像はかなり荒れていて低解像度の画像しか得られません。RGBの各画像が綺麗に出揃うと、もう一段画質が上がるのですが・・・

2014/05/31 23:43.3 (JST) LRGB
DK125 (318mm, F20)
PGR Chameleon + LRGB, L: 600sec, RGB : 120secx3
Autostakkert2, WinJUPOS, Pixinsght, Photoshop

2014年5月12日月曜日

シラー・クレータ (Schiller)


ご無沙汰しています。こつこつアップするつもりでいましたが、気がついたら一月経過していました。仕事は相変わらずで、連休はトータルで2日間休めましたが風邪でダウンしていたのが、実際のところです。昨日の日曜日は、そう言った意味では、久々の休日になりました。太陽望遠鏡も、復活させたので、週末には撮影できそうです。

さて、久々に月面を撮影しました。「シラー(Schiller)」と呼ばれている細長いクレータです。見るたびに、ゾウリムシを想像してしまいます。このような形になった理由にはいくつか説がありますが、有力なのは、隕石が浅い角度で月面に衝突したという説です。
さて、このシラークレータには思い出があります。
数年前ですが、夜半過ぎに木星?を撮影していた時です。シーイングが良かったので、南東に昇ってきた月を撮影しようと、望遠鏡を向けました。最初に飛び込んできたのが、縁付近にあったこのシラーでしたが、驚いたのはその内部が静止しているかのごとくよく見えたことです。えっと!!思ったのですが、もしや木星もと思ってしまい、再度そちらに振り向けたのが失敗でした。木星方向のシーイングは、あまり変化がありません。再度、シラーに向けると、やはりこちらの方が安定しています。なんにしろこれは撮影しなければと思い、カメラを月面撮影用に切り替えて、「よし写すぞ!」とピントを合わせようとすると、なんとフレーム内に雲が流れているのが見えます。上空を見上げると、西から雲が流れてきて、あっという間に月を覆い始めました。わぁぁぁ・・・しかたない露出開始だ、スタートボタンを押したのですが、すでにクレータは霞んでよく見えなくなっていました。個人的には、人生でもっともシーイングが良かった?と思える日として、記憶に残っています。  ※ 逃がした魚と同じですが・・・

主な地名
手前       シラー (Schiller)
左奥の前側  セグナー(Segner)
左奥の前側  ズッキウス(Zucchius)
      
DK125 (318mm, F20)
PGR Chameleon + IR-Filter, 60sec
Autostakkert2, Photoshop