帰宅時は曇り空。予報でも雲雲だったので油断しているとN君からメッセージが入り、晴れているとのこと。外に出てみるとたしかに雲が無い。シーイングも悪くないようなアナウンスだったので撮影を開始しました。23時くらいまでは薄雲越しでしたが、その後は徐々に改善。シーイングも暴れと静穏を短時間で繰り返す様な状況で、平均するとそんなに悪くはなかった印象です。
でもその後が大変でした。もっともシーイングが良かった時間帯のserファイルが、なぜかフレーム数"0"で処理できません。ヘッダ情報にフレーム数が書き込まれなかったようで、あれこれアプリを試したのですがどうやっても先に進めません。最後の手段で、フレーム数を計算した後バイナリーエディターで直接ヘッダー部を書き換えました。これでアプリから認識できるようになったのですが、今度は後半のフレームデータが破損していることが判明。以前紹介した"SERPlayer"は、フレーム範囲を指定して切り出せるので、それらを利用して後半のNG部分を削除しました。これでなんとか画像データの半分を救済することが出来ました。格闘すること約2時間。疲れたびーな一枚です。
2016年4月7日木曜日
2016年4月4日月曜日
3月31日(JST)の木星
2016/03/31 23h51m35s (JST)
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.45x Barlow (F=29)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 256, 600sec
CMI=61.7° CMII=120.7° CMIII=143.4°
Diameter=43.6", T=2/5, S=3-4/5
2016年3月29日火曜日
木星の衛星 Amalthea(アマルテア)
今晩はシーイングが良さそうな予報だったので期待大だったのですが、残念ながら関東地方は、やや荒れた天候になり夜半過ぎまで晴れませんでした。それでも、日付が変わった頃から晴れ間が見えてきたので、ダメ元で撮影してみました。でも、気圧の谷が通過した直後だけに、気流のうねうねがよく分かる荒れた木星面でした。何カットか撮影したのですが、あんまり気が乗らず早々にあきらめて、別テーマを試してみました。今回のテーマは、木星の衛星「アマルテア」です。
アマルテアは、ガリレオ衛星4個の次に明るい木星の第5衛星です。Wikiの情報によると直径189kmとエウロパの1/15。したがって、明るさが14等と非常に暗いです。そのため、軌道半径がイオの半分程度で木星の近傍をぐるぐる回っている割には、見たり撮影したりする方は非常に少ないのではないでしょうか。今回、夜半過ぎに離隔が最大になったので、そのタイミングで撮影してみました。木星がハレーションで倍ぐらいの大きさになりましたが、以外とあっさり写りましたね。まぁ、撮影できたのですがそれ以上の意味は無いので、今回はここまでとさせていただきます。
アマルテアは、ガリレオ衛星4個の次に明るい木星の第5衛星です。Wikiの情報によると直径189kmとエウロパの1/15。したがって、明るさが14等と非常に暗いです。そのため、軌道半径がイオの半分程度で木星の近傍をぐるぐる回っている割には、見たり撮影したりする方は非常に少ないのではないでしょうか。今回、夜半過ぎに離隔が最大になったので、そのタイミングで撮影してみました。木星がハレーションで倍ぐらいの大きさになりましたが、以外とあっさり写りましたね。まぁ、撮影できたのですがそれ以上の意味は無いので、今回はここまでとさせていただきます。
2016/03/29 00h36m38s (JST), + 600sec
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham),
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Baader IRpass-Filter
Exp : 1sec, Gain 450
CMI=338.3° CMII=59.9° CMIII=81.8
Io = 5.0mag , Amalthea = 14.1mag
T=4/5, S=2/5
2016年3月26日土曜日
2016年3月24日木曜日
SER Playerのご紹介
最近のCMOSカメラは10bit以上のADを保有する物が多いのですが、惑星撮影時にaviで保存すると8bitに変換されてしまいます。まぁ、通常のCMOSセンサーで得られる画像のSNRは40~50dB程度なので、理屈からすると十分なはずなのですが、なんとなくもったいない感はありますよね。その場合"ser"形式で保存すれば16bitまでのデータを記録することができます。ただ欠点として、データ量が大きくなるのと、映像が専用アプリで開かないと確認できない点でした。
不便だな~と思っていたのですが、やっぱり世の中は広い。その名もズバリ、"SER Player"というのがありました。ライセンスはフリーのようで、これをインストールしておくと、serのサムネイルが中身を反映した表示になり、Wクリックするだけで動画として再生することができます。撮影した動画の確認が超簡単になるので、お勧めします。また、OS X, Linuxにも対応しています。
不便だな~と思っていたのですが、やっぱり世の中は広い。その名もズバリ、"SER Player"というのがありました。ライセンスはフリーのようで、これをインストールしておくと、serのサムネイルが中身を反映した表示になり、Wクリックするだけで動画として再生することができます。撮影した動画の確認が超簡単になるので、お勧めします。また、OS X, Linuxにも対応しています。
※ 2025/5/17 リンク先を変更
PIPPを含めオリジナルは見えなくなっていましたが、Free_Astroというサイトで管理されているものが入手できます。
2016年3月23日水曜日
3月21、22日(JST)の木星です
※ 3/24 画像入れ替えました
GPVの予報に反して、晴れました。また。シーイングも思ったよりも良かったです。
赤道帯に見える濃いフェストーンが印象的です。ただ、ASI224MCだと、あんまり青っぽくは写らないです。
GPVの予報に反して、晴れました。また。シーイングも思ったよりも良かったです。
赤道帯に見える濃いフェストーンが印象的です。ただ、ASI224MCだと、あんまり青っぽくは写らないです。
2016/03/21 22h40m55s (JST) + 120sec
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.3x Barlow (F=26)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 220
CMI=239.3° CMII=15.0° CMIII=35.0°
Diameter=44.1", T=3/5, S=3/5
3月22-23日の木星追加
大赤斑が見えるまでねばったのですが、シーイングがまったくもってダメでした。拡大率を少し上げてみましたが、このシーイングでは効果は不明ですね。
3月22-23日の木星追加
大赤斑が見えるまでねばったのですが、シーイングがまったくもってダメでした。拡大率を少し上げてみましたが、このシーイングでは効果は不明ですね。
2016/03/23 00h16m10s (UT) + 120sec
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.5x Barlow (F=30)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 260
CMI=94.8° CMII=222.4° CMIII=242.7°
Diameter=44.1", T=4/5, S=2/5
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.5x Barlow (F=30)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 260
CMI=94.8° CMII=222.4° CMIII=242.7°
Diameter=44.1", T=4/5, S=2/5
2016年3月19日土曜日
3月17-18日(JST)の木星です
久々の木星撮影です。16-17日、17-18日の2夜撮影しましたが、17-18日はシーイングが良かったです。4/5ぐらいでしょうか?
そんな中で、今回は一番画像が良かったのは、Color CMOSカメラのASI224MCでした。ベイヤー配列のカラーカメラは解像度の面で不利だと言われていたのですが、予想に反して解像度の高い画像が得られました。なにが作用したのかは分かりませんが、ちょっとびっくりです。
2016/03/18 00h04m30s (JST), + 120sec x 4 (Total 480sec)
WinJUPOSによるDe-rotation処理
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.3x Barlow (F=26)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 220
CMI=20.1° CMII=185.9° CMIII=204.8°
Diameter=44.27"
T=2/5, S=3/5~4/5かな?
そんな中で、今回は一番画像が良かったのは、Color CMOSカメラのASI224MCでした。ベイヤー配列のカラーカメラは解像度の面で不利だと言われていたのですが、予想に反して解像度の高い画像が得られました。なにが作用したのかは分かりませんが、ちょっとびっくりです。
2016/03/18 00h04m30s (JST), + 120sec x 4 (Total 480sec)
WinJUPOSによるDe-rotation処理
DK125(318mm-F20 Dall-Kirkham), 1.3x Barlow (F=26)
ZWO ASI224MC, Wedge prism (2deg), Astrodon L-Filter
Exp : 20msec, Gain 220
CMI=20.1° CMII=185.9° CMIII=204.8°
Diameter=44.27"
T=2/5, S=3/5~4/5かな?
2016年3月16日水曜日
ハワイ島へ行ってきました マウナ・ケア ドライブ編
雲の中のオニヅカ・センターでしたが、やっぱり星が見たいということで、レンタアーで山頂を目指しました。すると、10分も走らないうちに雲の上へ。そこは先ほどまでは打って変わって、紺碧の青空と一面の雲海が広がっていました。家族一同テンションはMAX! 「いけ~」とばかりにグイグイ昇っていきます。調子に乗っていますが、実はマウナ・ケアの山頂ルートは、大半のレンタカー会社の保険は免責扱いです。したがって、故障や事故による物損・ケガなどの対応は全て自己責任になります。唯一? Harperというレンタカー会社は、免責$5,000という意味不明な条件で許可しているところもありますが、それなりのリスクがあるのでご注意を。なので、これらのトラブルを回避したい方は、やはりツアーに参加した方が良いと思います。・・・とか言いながら、後先考えずに昇ること30分。山頂までの道は、未舗装ながら見てのとおり意外とフラットなので、思ったより高い位置まで上がることが出来ました。でも、標高4,000mぐらいの手前でしょうか、急激にエンジン出力が低下していき、水温計が二目盛りほど跳ね上がりました。空気が薄いので、エンジン回転数に対し出力が上がらないため、オーバーヒート気味のようです。アクセルに対する応答も悪くなったので、今回のドライブはここまでとしました。頂上を目指すなら、やはりLowギヤ付きの4駆がベストのようです。
Uターンして下山している最中も、多くの車が山頂でのサンセット目指して昇っていきます。大半はツアーの大型車かJeepでしたが、なかにはセダンも・・・。逆行している我一家は、道路途中のスペースを見つけて、そこを陣取りました。サンセットは山陰で見られそうにありませんが、正面には見渡す限りの雲海、その先にマウナ・ロアと絶好のロケーションです。家族一同写真撮りまくりで、この絶景を楽しむことができました。
この日の天文薄明の終了時刻は19:40ごろでしたが、日も暮れてしばらくすると、頭上高くオリオン座が見えます。カノープスも正面に見えて、緯度が低いことを実感できます。そしてなによりも驚きなのが、やはり冬の天の川でしょうか。薄明がまだ終わらない時刻ですが、すでに日本の観測地で見る、はくちょう座周辺よりも明るくはっきり見えます。水蒸気がないので、星像がとってもシャープ。西表島の星空も凄いと思いましたが、星が滲むように見えます。そこが大きな違いですね。ここで、いて座周辺の天の川を見たかったですね。もの凄いでしょうね、きっと。
D810A+SP15-30mm(15mm:F4)1min×3枚 ISO1600,SKYMEMO-R
※ けっこうなガイドミスあり。15mmの1min露光ですが、足元が砂地状なので極軸がズレたようです。
記念撮影程度にはなりましたが残念・・・
Uターンして下山している最中も、多くの車が山頂でのサンセット目指して昇っていきます。大半はツアーの大型車かJeepでしたが、なかにはセダンも・・・。逆行している我一家は、道路途中のスペースを見つけて、そこを陣取りました。サンセットは山陰で見られそうにありませんが、正面には見渡す限りの雲海、その先にマウナ・ロアと絶好のロケーションです。家族一同写真撮りまくりで、この絶景を楽しむことができました。
D810A+SP15-30mm(15mm:F4)1min×3枚 ISO1600,SKYMEMO-R
※ けっこうなガイドミスあり。15mmの1min露光ですが、足元が砂地状なので極軸がズレたようです。
記念撮影程度にはなりましたが残念・・・
そして圧巻だったのは、黄道光。日本だったら、どこかのサーチライトか?思ってしまうほどの明るさでした。ちなみに先ほど冬の天の川は、黄道光より前に撮影しています。見てのとおり、薄明が残っている時間帯なのにこの星空ですから、抜けの良さが分かると思います。
マウナ・ケアは22:00以降の入場は制限さえれているようなので、余裕を見て21:00頃に撤収する予定でしたが、19:30頃から嫁さんの体調が悪化し始めました。軽い高山病になったのかもしれません。無理をしてもしょうがないので、薄明終了を待たずに撤収となりました。撤収をしている最中ですが、山頂から車がどんどん降りてきます。サンセット以降は、山頂から閉めだされるようですね。我々は、それらの車群が一段した頃に下山を開始しました。高度が下がるにつれて嫁さんの体調もよくなり一安心していると、あちこちの道路スペースに先ほどのツアーの車が止まっていました。どうやら下山途中に星空観望会を開いているようです。うちらは山頂行きを諦めた分、期せずして場所取り合戦は完勝となっていたようです。そんなこんなで、20:00過ぎにオニヅカ・センターに戻ってきました。出発時は雲の中でしたが、この時間は快晴で素晴らしい星空が広がっています。しかも大型の望遠鏡が5台程度稼働していていました。嫁さんの体調も回復したようなので、あと少しとお願いして望遠鏡をいくつか覗いてみました。最初に見たのは、C-11での木星です。良好なシーイングを期待したのですが、時間的にはまだ20:00。高度が低いせいか、SEBとNEB以外は、あまりよく見えませんでした。その後M42、M81などを見ましたが、もっとも良かったのはやはりM42でしたね。C-11なので視野一杯に広がっていましたが、コントラストが良いので、非常に階調豊に見えます。残念なのは、光軸が少し狂っていたことでしょうか?星がやや楕円になっていました。
こうして、山崎家のマウナ・ケアへのプチ遠征は終わりました。星空に関しては、まさにプチ体験になりましたが、その片鱗には触れることができたので、満足な旅路となりました。
最後にアロハ!なドルフィンツアーの画像をアップして終わりにします。それこそたくさんのイルカを見ることができました。 みなさんも是非!!
2016年3月15日火曜日
ハワイ島へ行ってきました オニヅカビジターセンター編
マウナ・ケア中腹から望む、マウナ・ロア
今回は、娘含め家族3人での旅行でした。私の唯一の旅の目的は、マウナ・ケアでの星見でしたが、当然ながら家族内での優先順位は低めです。なので、今回はツアーにはせず、状況判断しながら気軽にプラン変更できる方法、つまりはレンタカーで行くことにしました。なので、当初の目的地は、中腹にありオニヅカ・ビジターセンターでした。
マウナ・ケアについては今更説明するまでもありませんが、ハワイ島に位置する休火山で現地語で「白い山」と呼ばれています(山頂が雪で覆われることがあるので)。標高は4,205mもあり、富士山よりも高い山です。山頂付近がなだらかな上に気象条件が良いことから、現在13基の天文台が建設され稼働しています。、その中には、日本が誇る「すばる望遠鏡」もあります。このような場所ですから、多くの観光客が星を見るためにこの山を目指し、結果観光客の増加から、山頂付近の立ち入りが時間制限されるようになりました。したがって現地のツアーも、「マウナ・ケアでの星空」とはうたっていますが、山頂で見るのは日の出や夕焼けで、星を見る時間帯は中腹まで降りて道路わきのスペースで見ているようです。
さて、そんなマウナ・ケアへの道はサドルロードと呼ばれるハワイ島の東西を横断するハイウェからスタートします。かつては悪路だったようで、レンタカーでの走行が制限されていましたが、現在は全面舗装されていてしかも交差する道がほとんどありません。視界も良いのでみなさん60マイル/h以上の速度でかっとんでいました。ただし取り締まりも厳しいようで、上下線どちらでも、青いライトをくるくる回した覆面4駆?に捕まったと思われる車を見かけました。違反すると英語で言い訳しなければならないのですから、英語力に自信の無い人はスピードを控えめに。
サドルロードから見た、マウナ・ケア全景です。 もっとも高い処に白い点が見えますが、どこかの天文台のドームです。見ての通り平べったい山なので、富士山より高いとは思えないんですがね。ヒロ側から目指しているので、この先で右折になります。ちゃんと標識もありました。
※ この画像は、次の日にコナへの移動時に撮影しました。マウナ・ケアに登った日は、ドン曇りでした
ヒロから約1時間半で、オニヅカ・ビジターセンター(Maunakea Visitor Information Station)に到着しました。ここまでは全て舗装道路なので、通常のレンタカーで問題なく来ることができます。標高2,800mに位置するこの建物は、山頂で働くスタッフの高度順応を兼ねた休憩所として、また一般向けの教育機関としての役割を担っています。18:00~22:00にかけては、ボランティアによる天体観望会も開かれています。
でも、この日は見ての通り雲の中。記念のTシャツを買ったり近辺をぶらぶらするも、晴れそうな気配なし。また、人も車けっこう多いので、のんびり天体写真を撮影できる雰囲気ではありません。
で家族会議。せっかくここまで来たのだから、行けるところまで行こう!! ということとなり、17:00過ぎにマウナ・ケア山頂を目指して出発しました。
(続く)
2016年3月11日金曜日
ハワイ島へ行ってきました キラウエア火山編
しばらくブログをアップしていなかったので、忙しかったのでは? と思われた方もいたかもしれませんが、そんな期待?を裏切って、私は先週ハワイ島に行ってきました。ハワイ島、最高にいいです。とにかくアロハな島でした。横断歩道で道を渡ろうとする時など、ほぼ100%止まってくれます。日本も海外と比べればマナーはいい方ですが、ここハワイ島はそれが徹底していましたね。食事でも、ツアーでも、買い物でも、まったく不愉快な思いはしませんでした。ハワイに行くならハワイ島! おすすめです。
さてさて、ここにアップした画像は、あの有名なキラウエア火山のハレマウマウ火口で、直径約800mほどあります。ジャガー・ミュージアムと呼ばれる展望台から撮影しました。以前はこの反対側にある火口直近の展望台まで行けたのですが、2008年に水蒸気爆発があり、それ以降は周遊道路が閉鎖されてしまいました。ここから見る火口の昼間のイメージは迫力ありませんが、日が暮れると、下のように様相が一変します。この火口は溶岩湖を形成しているので、日が暮れると噴煙に溶岩のオレンジが反射する火映を見ることができ、火口周辺がオレンジ色に染まります。双眼鏡で見てみると、時折吹き上がる溶岩を見ることが出来ました。
そんな中、頭上を見上げるとオリオン座が見えました。この時期? ハワイ島は昼過ぎになると、雲がわき上がりどんよりした天候になるのですが、なぜか雲が消えてきれいな星空が見えています。ただ、三脚は車の中に置いたまま。いつ曇るか分からないので、とりあえず欄干にカメラを押しつけて、手持ち2秒で撮影したのが、下の画像です。ISO12,800で撮影しました。これが思ったほどぶれていません。とりあえずなんとか撮ったぞ! 次は固定撮影だと、車にさっそう・・・ではなくよたよたと小走りで三脚を取りに行き、再度のトライ。構図を合わせピントを合わせ、絞りだISOだとあれこれしていたら、いつの間にやらどん曇りになっていました。「キラウエアと冬の銀河」、残念ですが幻の一枚となりました。
次回は、あのマウナケア編です。
2016年2月13日土曜日
2月10日(JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
原村で撮影した最後の画像で、カタリナ彗星です。海外の画像を見てみると、2月の初旬まではイオンテイルが写っていましたが、この日はほとんど写りませんでした。ダストテイルは相変わらずで、0.5°以上の長さがあります。だいぶ小粒になりましたが、800mmで写す分には十分な大きさですね。
2016/02/10(JST) 22:27~ (30sec x 30pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-26℃), AXD赤道儀, 原村にて
NGC3718, NGC3729, HCG56 (おおくま座)
原村で撮影したNGC3718周辺です。アープ・アトラスと呼ばれる特異銀河で、見てのとおり独特な形状をした美しい銀河です。人生初の4時間露光ですが、甘かったですね。淡い部分はノイズでざらざらでした。光害カットフォルターを装着すればよかったかも。
NGC3718と並ぶ小さ目の銀河がNGC3729。3718の真下に米粒のように並んでいる5つの銀河群は、HCG56(ヒクソン・コンパクト・グループ)の番号が付いています。15cmではまったく歯が立ちませんが・・・
2016/02/10(JST) 23:28~ (30sec x 460pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-26℃), AXD赤道儀, 原村にて
NGC3718と並ぶ小さ目の銀河がNGC3729。3718の真下に米粒のように並んでいる5つの銀河群は、HCG56(ヒクソン・コンパクト・グループ)の番号が付いています。15cmではまったく歯が立ちませんが・・・
2016/02/10(JST) 23:28~ (30sec x 460pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-26℃), AXD赤道儀, 原村にて
2016年2月12日金曜日
M64 黒目星雲
11日が休みだったので、原村に撮影に行きました。当日は、-10℃まで気温が下がり、望遠鏡もかちかちに凍る中での撮影です。一晩中晴天に恵まれましたが、透明度は思ったほど上がりません。これもPM2.5の影響なんでしょうか? 明け方に昇ってきた夏の銀河も、透明度? 薄明? どちらの影響かは分かりませんが、ほとんど確認することは出来ませんでした。
今回は、たぶんこれが最後となるカタリナ彗星と、いくつかの銀河を撮影するのが目的です。カタリナ彗星は、暗さもそうですがイオンテイルがほとんど見えず、ダストテイルのみのなんとも面白くない姿に変貌してしまいました。処理の関係で、撮影枚数の少ないM64からアップします。薄明時刻の40分前から開始したので、50分程度の画像しか確保できませんでした。かなりノイジーなのでデジタル現像をせず、Photoshopで、チマチマ処理しています。全体的にモノトーン調の地味な画像になってしまいましたが、その分、目元だけはDeconvolution処理でパッチリさせてあげました。
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-26℃), AXD赤道儀, 原村にて
2016年2月1日月曜日
昔の画像で遊んでいます
昨年の西表島で撮影した、天の川です。処理途中で放り出していたものを再処理しました。
2015/05/16 3:17 (JST) , 30sec x 6Frames
Eos60Da, Tokina12-24mmF4 (24mm, 開放), ISO3200
西表島
この画像は、昨年の10月に撮影したぎょしゃ座です。D810Aで撮影しました。レンズは借り物のZeiess Planar T*50mm F1.4です。4スミの星像は若干間延びしますが、それ以外は鋭い像を結びます。いいレンズでした。Nさん、ありがとうございました。お借りしたのに申し訳ないのですが、やっと画像をアップできました。
2015/10/17 0:31 (JST) , 180sec x 20Frames (Total 60min)
D810A, Zeiess Planar T*50mm F1.4 (F3.5), ISO800
原村にて
今回は画像のフラットを微調整して、周辺減光やカブリを極力減らすことに注力しました。従来よりフラットの精度が高められた分、淡いところまで処理ができたと思います。まだ色の濁りや、微光星の処理に難がありますが、ぽつぽつやっていきます。
2/1 ちょっといじくったナンチャッテ画像を追加しました
2015/05/16 3:17 (JST) , 30sec x 6Frames
Eos60Da, Tokina12-24mmF4 (24mm, 開放), ISO3200
西表島
D810A, Zeiess Planar T*50mm F1.4 (F3.5), ISO800
原村にて
今回は画像のフラットを微調整して、周辺減光やカブリを極力減らすことに注力しました。従来よりフラットの精度が高められた分、淡いところまで処理ができたと思います。まだ色の濁りや、微光星の処理に難がありますが、ぽつぽつやっていきます。
2/1 ちょっといじくったナンチャッテ画像を追加しました
2016年1月27日水曜日
バラ星雲の南側
カタリナ彗星の合間に撮影したのですが、いくつかがほったらかしになっていました。そのままお蔵入りさせるのもなんなんで、処理してみました。バラ星雲と南側に位置する散光星雲です。バラ星雲の上にはコーン星雲があるのですが、300mmでは一発で入らないので下狙いになりました。今回はフラットに気をつけて処理したのですが、バラ星雲自体がかなり硬調になってしまったかな。星雲は難しいですね・・・
2016/01/13(JST) 23:45~ (30sec x 260pics)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0 f = 300mm
SONY-A7S ISO6400, (冷却温度-20℃)
AXD赤道儀, 天城高原にて
2016年1月19日火曜日
1月17日(JST) カタリナ彗星とM101のコラボ
先週末のカタリナ彗星です。この日も原村に行ったのですが、いつもの駐車場に着くと、なんと火柱が。(´・ω`・)エッ? 複数台の車が占拠していてキャンプファイヤー??? 村祭りなのか勝手にやっていたのかは不明でした、どのみちこれはしばらく無理だなと判断し、八ヶ岳牧場の方まで流れていきました。この日は朝まで快晴だったのですが、水蒸気が多かったのか透明度はあまりよくなく、撮影した画像の星もにじんでいました。そして目的は彗星とM101のコラボ。でも、これを意識し過ぎたのが失敗で、彗星のテイル変化にまったく気付きませんでした。他の方々の画像を見て(・。・)アレま・・・ イオンテイルが大きく蛇行していました。そんなことになっているとはこれっぽっちちも思っていなかったので、今回は15cmでモザイクだ!などと考えてしまい、結果、中途半端な視野角となりました。尾っぽも変なところでフレームアウト。処理の方も、背景が合わない、合成ソフトがきちんとつないでくれない、ゴミの後がうまく消えない・・・もぉーやだ。
慣れないことはしないことですね。疲れ果ててしまったので、今回はここで打ち切りです。もうワンカットあるのですが、処理する気にならない・・・
C/2013 US10とM101 (カタリナ彗星)
2016/01/17(JST) 3:19~ 30sec x 10pics x 9Frames
M101周辺のみ 30sec x 20pics
計 10Frames (Total Exp. 55min)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 , (冷却温度-22℃)
AXD赤道儀, 原村にて
慣れないことはしないことですね。疲れ果ててしまったので、今回はここで打ち切りです。もうワンカットあるのですが、処理する気にならない・・・
2016/01/17(JST) 3:19~ 30sec x 10pics x 9Frames
M101周辺のみ 30sec x 20pics
計 10Frames (Total Exp. 55min)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 , (冷却温度-22℃)
AXD赤道儀, 原村にて
2016年1月16日土曜日
1/14 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星
カタリナ彗星とM51の接近狙いで、天城高原に行ってきました。PM10:00頃に到着しましたが、嫌な予感は的中し、つものごとく強風で木々が揺れています!! ホント、ここは風の通り道ですね。とりあえず彗星撮影までの暇つぶしにと、15cmを引っ張り出しましたが、テスト撮影の画像はお絵かきした☆のよう。これはダメだとVSDに切り替えました。M51とのコラボ狙いだけなら、こっちで正解なんですが。彗星はほぼ地球に最接近状態なんですが、イオンテイルはますます薄くなり迫力がありません。でも、天城の透明度はそこそこ良かったので、ダストテイルは双眼鏡で見ることができました。
C/2013 US10 (カタリナ彗星)
2016/01/14(JST) 3:11~ (30sec x 20pics x 2Frames)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0 f = 300mm
SONY-A7S ISO6400, (冷却温度-20℃)
AXD赤道儀, 天城高原にて
2016年1月12日火曜日
2016年 四分儀座流星群の動画
静止画 D810A、ISO6400, 10sec
動画 α7S、ISO102,400, 1/10sec
2016年1月6日水曜日
NGC2403 四分儀座流星群のおまけ
今回の流星観測では、15cmも引っ張り出して天体撮影もしていました。撮影対象は、きりん座のNGC2403。視直径が22' x 13'もあるりっぱな銀河です。M33に似ているとの評判でしたが、たしかにそっくりさんです。シーイングの影響か? 中心付近の解像度はいまいちでしたが、全体の雰囲気は表現できたのかなと思っています。
2016/01/04(JST) 22:43~ (30sec x 300pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-19℃), AXD赤道儀, 原村にて
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2016/01/04(JST) 22:43~ (30sec x 300pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400 (冷却温度-19℃), AXD赤道儀, 原村にて
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2016年1月5日火曜日
2016年 四分儀座(りゅう座Ι)流星群
新年明けましておめでとうございます。本年も、よろしくお願いいたします。
さて、2016年最初の観測は四分儀座(りゅう座Ι)流星群となりました。1月3/4日の観測でしたが大方の予想どおり、流星は明け方にかけて増えていきました。最終的にはHRで30前後と打ち止めになった思います。ただし明るい流星はちょぼちょぼで、全体として地味な観測となりました
写真の方は、短経路(静止)流星や同時流星などが目立ったものの、残念ながら大火球と呼ばれるものは写りませんでした。さえない画像が多かったので、まとめてなんぼにしています。
・α7S:Samyang 14mm F2.8
・D810A : TAMRON SP15-30mm (15mm F2.8)
そんな中、短経路流星の流星痕が撮影できたので、動画にしておきました。さすがはD810A。15mmの広角レンズでもここまで解像したのには、ちょっとビックリでした。
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