2015年12月23日水曜日

カタリナ彗星のイオンテイルの動き

12月5日に撮影したカタリナ彗星のイオンテイルの動きを、動画にしているのでアップしておきます。
4分単位で区切って処理した画像を、5枚程度つないでみました。わずか20分間ですが、それでもイオンテイルの形状が変化しているのでが分かります。この画像をもとに単純計算してみると、イオンテイルの見た目の後退速度は、秒速100km程度となりました。この値には、彗星の固有運動速度、地球の公転速度、イオンテイルの後退速度などがMixされています。そのため、そのままでは正確ではありませんが、太陽風の速度が400km/秒、今年の初めにフィーバーしたLovejoy彗星のイオンテイルの後退速度が、遅めで40km/secとのことなので、まったくでたらめな値でもなさそうです。 ちょっと、天文してみました。

2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 8pics×5frames)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて

2015年12月21日月曜日

12/20 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

カタリナ彗星がバーストした? との情報があったので、急きょ出陣しました。自宅を出発したのは、なんとAM2:00。しかも機材は会社に置いてあるので、まずはそこからでした。近場のガリバー方面のGPV予報はいまいちだったので、半ばやけくそ気味で原村まで出向きました。現地到着は4:30。慌てて準備をしてとりあえず5:00には撮影できる体勢を整えたのですが、最後に罠が・・・。
時間が無いので、AXD赤道儀の自動導入に頼ったのですが、これがうまくいきません。木星でアライメントをとるところまではOKだったのですが、次にピント合わせの目的でレグルスの導入を実行すると、なんと、望遠鏡が下向きに方向に移動。え~! 慌てて停止させるも頭の中は???。再度電源を入れなおし、まずは木星・・・OK。も~時間がないから、カタリナだ! と実行させると、またも変な方向に動き出す。なんだ???。こんな事をしている間に、すでに5:00を過ぎてしまいました。仕方が無いので、ファインダーの無い15cm-800mmをカタリナ彗星の方向に向けて手動で導入を試みることに。こんな時に凄いのがα7S。電子ビューファインダーの中は、8~9等級の星がわんさか見えます。そして、導入開始から1分もしないうちに彗星状天体を確認。試し撮りしてみると、ビンゴでした。でも、なんだかんだで撮影開始は5:11から。5:30には薄明が始まるので、実質の露光時間は25分となりました。この日の現地の気温は-6℃。 ちょー寒かったです {{ (>_<) }}。
ちなみに、見た感じではバーストしたような様子は確認できませんでした。彗星の活動は逆に衰え気味かもしれません。F5.3の光学系ではやや露出不足の感があり、イオンテイルも全般的に薄味になってきたように思えます。今回の画像は、核周辺の輝度を意図的に抑えてイオンテイルが吹き出す様子を見やすくしてみました。

2015/12/20(JST) 5:11:12~ (30sec x 50pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO6400, AXD赤道儀, 原村にて

2015年12月17日木曜日

2015年 ふたご座流星群

結果だけ・・・
ふたご座流星群は、ちょびっとだけですが見ることができました。観測地は清里でしたが、日付が変わる頃から40分程度。またAM3:30頃から薄雲の行き交う中、薄明が始まるまでの1時間半程度でしたが・・・
今年のふたごは条件が最高とのことでしたが、天候が秋空のようにめまぐるしく変わり、いっこうに冬型になりません。12月の清里なのに、夜半過ぎの気温が4℃。いつもと違う雰囲気の中での観望となりました。では実際の出現ですが、先の0時台は、かなりの流星が流れました。雲が行き交う中、1分に1~2個の流星を見ることが出来ました。たぶん条件が良ければ、HR100をかるく越えていたと思われます。でも、あんまり明るいのは飛びませんでした。3:30以降は、流星数はややピークアウトした感があります。雲が多かったので、暗い流星が見にくかったことも影響しているとは思いますが。ただ明るい流星が多くなり、この日一番明るかったのも4時過ぎに出現した-4等級の流星でした。
画像は、0時台に撮影したものです。40分で10個程度写っていますが、どれも暗いので、最初の3コマだけ合成しました。まぁ~、見えないよりかは見られて良かったのですが、ちょっと消化不良のふたご群でした。

NIKON D810A ISO6400, 20sec x 3pics + Tamron SP15-30 (15mm, F2.8)

2015年12月12日土曜日

12/9 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星 その他

12/9に撮影した色々なものです。
まずは、カタリナ彗星です。月の影響はほとんどなくなりましたが、金星の近くだったので、その光芒が映り込んでいました。低空からの撮影だったので、グラデーション状の光害も加わり、複雑怪奇な画像を無理やり処理しました。結果、彗星の淡い部分は消し飛んでしまいましたが、雰囲気だけは伝わったかなと思います。相変わらず本体はちっちゃくて、双眼鏡で見るとかろうじてダストの尾が見えたような?気がしました。

上の画像は、C/2014 S2パンスターズ彗星です。現在、パンスターズ彗星は、C/2013 X1とこの彗星の2個が見えます。両者とも9等星ぐらいで、X1の方が高度も高く撮影しやすいのですが、この日はS2を撮影しました。F5.3 30分ではやや露出不足だったようですが、極端な処理をしてみると尾が2本あるように見えます。ダストとイオンテイルの両方が見えていると思うのですが、この画像ではまだ怪しいですね。次回は、ちっちゃく写りますがVSDで撮影してみようかと思っています。

おまけは、しし座のトリオの銀河です。M65,M66,NGC3628です。彗星待ちの間に、暇つぶしで撮影しました。55分程度の露光なので、淡いところはさっぱりですがそこそこ写ってくれました。

2015/12/09(JST)
C/2013 US10 : カタリナ彗星  4:14:40~ (30sec x 60pics x 2mosaic)
C/2014 S2 : パンスターズ彗星  3:37:40~ (30sec x 60pics)
M65,M66,NGC3628 : 2:23:42~ (30sec x 115pics)

AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて


2015年12月5日土曜日

12/5 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

12/5早朝に撮影した、C/2013 US10 Catalina カタリナ彗星です。山間部は雪の可能性があったので、GPVで晴れの可能性のあるガリバーに遠征しました。この日は終始快晴でしたがなぜか透明度がいまいちで、星があんまり見えません。シーイングも酷いもので、明るい星がギラギラ輝いていました。ガリバーでは富士山裾野からの出現なので、ある程度の高度にならないと撮影できません。結局はAM5:00からの撮影になり、なんとか20分程度露出ができました。ただ、やはり月の影響は大きく、背景かぶりは酷かったです。処理後の彗星のイメージはイオンテイルがねじねじで、前回の撮影した画像とは大きく異なっていました。断続的に放出されているのか、複雑な紋様を見せてくれます。今後がますます楽しみですね。5cm双眼鏡では、やっぱり尾は見えませんでした。

2015/12/05(JST) 05:04:15~ (30sec x 36pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO2500, AXD赤道儀, ガリバーにて
コメット基準で合成

2015年12月2日水曜日

12/1 (JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

12/1早朝に撮影した、C/2013 US10 Catalina カタリナ彗星です。今現在は、明け方の東の空、金星よりもさらに低い高度に位置しています。低空で月明かりも残っていることから観察するには厳しい条件ですが、今週末からはその影響も少なくなるので見やすくなるでしょう。
現時点での光度は5~6等と、直前の予報光度よりもやや明るい印象です。5cm双眼鏡で楽に見えますが、見た目は球状星団のようで、薄明も始まる時刻ですから尾は見えませんでした。その姿ですが、ダストとイオンの尾っぽが大きく開いた、アンチテイルに近いフォルムで、見ても撮っても楽しそうな彗星になりました。特にイオンテイルは現時点で2°はあり、今後地球に接近することを考えるともっと長くなりそうですね。
薄明の中での撮影なので粗は多いですが、直近の彗星のイメージを得ることができました。ふたご群の時は、こいつも忘れないでね・・・

2015/12/01(JST) 05:08:00~ (20sec x 30pics)
AP155EDF(F7)+Telecompresser F5.3 f = 820mm
SONY-A7S ISO3200, AXD赤道儀, 原村にて

2015年11月27日金曜日

11/27(JST) C/2013 US10 カタリナ彗星

久々に更新します。今朝撮影した、カタリナ彗星です。近日点を通過してようやく北半球から見えるようになりました。双眼鏡で見る分には、5~6等で明るい球状星団のように見えます。近日点通過前に増光が止まってしまい、6等台で見えるのではないかと言われていましたが、それよりかは明るそうです。
上の画像は薄明の中での撮影だったのでそのままでは背景カブリが酷いのですが、けっこう強引な画像強調を行うと、ダストとイオンの尾がスッと伸びているのが確認できました。上に伸びたイオンテイルは2度弱。まだ高度も低く、月齢も満月過ぎなので撮影するのには厳しい状況ですが、地球への接近はこれからなので、しばらくは明るい状態を維持します。12月の新月期が楽しみですね。

2015/11/27(JST) 05:27:48~ (8sec x 25pics)
VSD100(F3.8)+レデューサー F3.0, SONY-A7S ISO800
AXD赤道儀, 田貫湖


2015年11月3日火曜日

Drrizzleの効果

Drizzle 2xの画像です
M33-x2-2
DSS(Deep Sky Stacker)にはDrizzlle機能があり、CCDピクセル数以上の解像度を得ることができませす。試しにM33の画像を使って、Drizzle なし, 2x, 3xの画像を作成してみました。切り出した範囲は、M33のHⅡ領域(NGC604)です。見てのとおり、なしとありではかなり違いがあることが分かります。効果を得やすいのが、Fの小さい明るい光学系でCCDサイズが大きい撮像素子を使用した画像です。惑星撮影している方はご存知かもしれませんが、AutoStakkert2にもDrizzle 1.5x,3xの設定があります。でも、惑星で使用している方はほとんど見かけません。Drizzleはアンダーサンプリング画像の解像度を上げる技術です。惑星撮影のような強拡大撮影の場合は、オーバーサンプリング画像になるので効果は期待できません。オーバーサンプリング画像の解像度を上げる技術は、Deconvolutionが一般的です。
DSSのDrizzleで注意したいのは、元画像のサイズが大きいと処理途中でメモリエラーで止まってしまいます。その場合は、DSSのCrop機能で事前に処理エリアを決め、範囲を絞って処理を実施すれば回避できる場合があります。α7Sはだいたいうまくいきますが、D810Aは範囲を絞らないとダメでした。ちなみにPCのメモリを増やしても改善できません。アプリが32bitなので、使用できるメモリが2Gないし3Gで制限されてしまうためです。銀河の撮影をしている方は、効果が高いのでお勧めです。
                  なし                      2x                        3x

2015年11月2日月曜日

300mm F3.0で撮影した永続痕

10月12日に撮影したM31の画像に永続痕が写っていました。20分間の画像をアニメーションにしてみました。永続痕は、15分間分の画像で確認できました。ISO3200の単発画像をハイコントラストにして作成しているので、背景はモヤモヤですが・・・

2015/10/12(JST) 19:46~20: 06 流星出現時間 19:50
VSD300(F3.0), α7S(改造), ISO3200, 30sec x 36Frames
AXD赤道儀による自動ガイド

追加画像  ※ 流星画像と2コマ先(60秒後)の流星痕画像を合成
流星痕画像ですが、流星の軌跡がなかなかどうして興味を引く内容だったので、載せておきます。
よく見ると軌跡が多重に見えます。画像上部から下にかけて黒い線が伸びていますが、その右側に並行してうっすらと線が見えます。その線は、画像の下側にいくと徐々に明瞭になり、黒い線が消えた後も伸びています。流星の移動方向は不明なので、発光点なのか消失点なのかは不明ですが、なんなんでしょうね? 対で飛んだのか、発光直後の痕の画像なのか?
分かる人がいたら教えてください。<(_ _)>


2015年11月1日日曜日

10/31(UT)の金星

久々にブログタイトルらしい画像を撮影しました。金星のUV画像です。3年ぶりですね。
今朝はすっかり寝坊してしまい、起きた時はすでに薄明が始まっていました。結局木星はあきらめ、金星のみの撮影になりました。最近徹夜は多いのですが、早起きが苦手になっていますね。
残念ながらシーイングはよくなく、かなり強引な処理を試みましたしましたが細かい模様は出てきませんでした。

2015/10/31(UT) 20:38:56~ (180sec), Seeing=2/5
318mm(F20) Dall-Kirkham, fl=6,350mm
Flea3 FL3-U3-32S2M, 100msec, 600frames, UVenus Filter

2015年10月27日火曜日

M81とM82再処理

ap155_m81_m82
Flickerとリンクさせてみました。
10月17日に撮影した画像の再処理です。
色もノイズも少し脇に置いて、解像度優先で処理してみました。15cmでもそこそこ解像するのが
確認出来たので、次回はたっぷり露光してみたいと思います。

2015年10月26日月曜日

IC1805の再処理

フラット撮影しました。
正直、D810AのJPEGそのままと、あんまり変わらないです。ノイズの処理なんかは、JPEGの方が圧倒的に楽ですから。私向きのカメラですね。

Flickrとのリンクテスト ※ 画像を変更しました
L-IC1805-Lin


2015年10月25日日曜日

M45 再処理

先日撮影したM45ですが、AP155のフラットを撮影したので再処理してみました。実は昨日、一度載せたのですが、相変わらず会社のPCでビビット調にした画像は、自宅のノートPCで見ると耐えられないほどの、派手画像になってしまいます。最近は注意するようにしていたのですが、昨日は面白がって処理している内に、すっかり忘れてしまいました。今回、改めてアップします。
ISO6400に対し、総露出時間が90分程度なのでノイズを消しきれませんでした。前回は、星雲の彩度がきつかったので、星の色を含めて今回はおとなしめにしています。
私の技術では、背景のうねうねをきれいに出すには倍以上の露出が必要そうです。
 ※ 長岡君へ コメント消してしまってごめんなさい・・・

2015年10月23日金曜日

10月21日 α7Sで撮影したオリオン座流星群


ピンボケの酷い絵ですが、せっかくなのでアップしました。
α7Sで撮影したオリオン座流星群です。約2.5時間程度の動画には、合計で20個の流星が写っていました。※ オリオン群を含む全流星数です。
α7SのマウントをCanonのEFマウントに変更しているので、無限遠でピントが合いません。ペルセから引きずっている問題で、あれこれやっていますが未だ解決する方法が見つかりません。ふたご群までには、なんとかしたいです。

2015/10/22 01:49:32-02:17:10(JST+9) 
α7S ISO-102,400 1/10FPS+Sigma 24mm-F1.4

2015年10月22日木曜日

2015年10月21日 オリオン座と流星

オリオン座と・・・流星です。
オリオン群ではなく、おうしの南群? オリオン群は、しょぼいのしか写りませんでした。相変わらず、引きが弱いです。
今回も、いつものごとくGPVに振り回されました。関東は広範囲で晴れそうな予報でしたでしたので、ガリバーに出撃しました。が、まさかのドン曇り。なのに、天文家?がわんさかと陣取っています。平日なんだけど・・・っと、自分の事を棚に上げて思ったのですが、しばらく待機。23時半まで粘りましたが、回復する兆しが感じられなかったので、そのまま南下して伊豆まで移動しました。沼津の先までは曇りでしたが、伊豆半島に入り込んだら見事に快晴です。でも、全体的に寝ぼけた空で、27:00前後の30~40分間はまた雲の中でした。
流星数は25時台でHR20程度でしたが、明け方にかけて流星数が増える感じはしません。明るい流星も少なかったので、たいした収穫もなく終わりです。活動は平年並みだと思いますね。(=_=)zzz

2015/10/21 25:44:00 15sec, 固定撮影
Nikon D810A ISO6400, TAMRON SP15-30mm (15mm) F2.8
 ※ トリミングしています

2015年10月20日火曜日

原村のおまけ


原村で撮影した、系外星雲です。メジャーなものばかりですが、今回のメインはM31でした。が、大失敗です。やけにでかい画像ですが、実際はほぼ全域を撮影できています。ただ、構図を変更した際にレデューサーの固定が甘かったようで、イメージサークルがカメラ中心から外れてしまいました。一種の光軸ズレのような状態になり、周辺減光の極端の偏りと、周辺部の星像が肥大化してしまい、すっかりやる気が×になってしまいました。しかたがないので、中心部の使えそうな所だけを切り出してアップした次第です。細かい処理は端折っていますので、ご勘弁を・・・ ※ 画面右に、その名残が見えますが
M81・M82ですが、近くにNGC3077いるのを忘れていました。視野の端っこにぎりぎり写っていたので、残しています。反省点は、M82の中心部が飛んでしまったことでしょうか。周辺部は、2~3時間は露光しないとしんどうそうですね。

2015/10/17
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、AXD赤道儀
M31-ISO4000、30sec×250pic (125min)
M81, M82, NGC3077 - ISO6400×100pic (50min)

追加 M42周辺
借り物の50mmで撮影しました。D810Aの画像です。オリオン座全体を撮影したのですが、全体のバランスを取るのがとっても大変で、ギブアップです。中心付近が綺麗だったので、縮小を最低限になるように切り出しました。


2015年10月19日月曜日

10月17日 原村にて


GPSでの週末の天気がやや怪しく出撃はしない予定でしたが、夕方から急激に天候が回復してきました。
meade16inchさんも燃え上がっていたので、天候回復の早そうな原村に向けて出発しました。ルート中の空はほぼ快晴です。これは当たりと!喜んでいましたが、原村に到着して夜空を見上げるとドン雲り。「あれれ・・・」とは思いましたが、雲間から星空も見えているので、とにかく準備です。1時間もしないうちに北極星付近にも晴れ間が! 極軸を合わせて機材のセッティングが完了するころには、天候回復が実感できるようになりました。
この日は無風なので15cmで撮影です。撮影当初は残っていた薄雲もほぼ無くなり、天の川がよく見えます。この日の欠点は、もの凄い夜露でしょうか。終了後に会社に戻ったのですが、機材を整理するとどれもびしょびしょのまま、水がしたたる物まで。仕方が無いので会社の駐車場で、機材の日干しを行いました。道行く人の視線が痛かったです。
ちなみに、この日の撮影したのは、M31とM45。オリオン座とぎょしゃ座。それに火星と木星。久々にあれこれ撮影です。とりあえず、M45をちゃちゃっと処理しました。フラットを撮っていないので、背景は抑え気味にしています。後処理が追いつきません・・・

2015/10/17 20時頃
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×180pic (90min)
AXD赤道儀

2015年10月16日金曜日

10月12日 天城高原その2

天城高原で撮影したM31です。改造α7Sは、マウント部をEOS用に変更していますが、取り付け部のねじがガタつくようになってしまい、フィルター用のサイズ変換リングを利用して作ったものに置き換えてました。そのテストを兼ねて試写したものです。中国製のEOS互換のフランジ部は、若干ルーズで、長時間撮影には不安が残ります。また、スケアリングも少し狂っていました。そんなこんなしているうちに、CentralDSからメールが届きました。交換部品の見積もりをお願いしたのですが、組み直しをすれば大丈夫と書いてあります。手順通りに作業したら、問題なくネジが締まるようになりました。かってにネジ山がバカになったと思っただけのようです。D810A、買ってしまいましたが・・・
さてさて、そんなα7S+VSD撮影したM31ですが、けっこう淡い部分まで写るんですね。M31を撮影するなんて30年ぶりぐらいですね。 ※ 記憶がない
でも、みなさんの画像を見ていると周辺部がかなり青っぽいのに、私の場合は全然青くならない。M33は簡単に青を引き出せたのですが(やや出しすぎでしたが)、M31はダメですね。無理やり周辺を青っぽくしましたが、胡散臭い画像になってしまいました。3時間ぐらい露出すれば、周辺部の淡い部分もきれいに出せそうです。

M31
2015/10/12 19:35~
VSD100+レデューサー(F3.0)、
A7S(Modified)、ISO3200, 30sec x 100pics, 50min in total
AXD Equatorial Mount

10月12日 天城高原

   
※ 会社のモニターで見ると、背景がややマゼンタより。でも、ノートPCで見るとグリーンが全般的に乗っている感じ。みなさん、どう見えますか?

10月12日に天城高原に遠征に行きました。到着してみると、明日が平日にも関わらず、何組かの天文家が撮影していました。しかし、ここは2回に1回は強風下の撮影になりますね。時々車が揺れるぐらいの風なので、15cmは諦めてVSD100で撮影しました。AXD赤道儀と組み合わせれば、このくらいの風でも、なんとかなります。
今回は、カメラを新調しています。なんと”Nikon D810A” 。訳あって、α7Sのマウント部にガタが生じてしまい、撮影に支障がでるようになってしまいました。
先週末に、急きょD810Aを探して購入しました。勢いもあったのであまり価格を気にしなかったのですが、今まで買ったデジイチではもっとも高い買い物です。
性能評価はこれからですが。今回の撮影で感じたことを書いておきます。

良い点
 ・ 低ノイズ:EOS-6Dと同程度という噂でしたが、それよりも良いような気がします。ノイズも均一的で、後処理がやり易い印象を受けました。
 ・ jpegエンジンが優秀:上の画像は、jpegから作成したのです。ダーク・フラット無しですが、けっこう色が出ました。
 ・ Hαについては、それなりに写ります。これは当たり前ですが、メーカ品なのでその状態でもホワイトバランスが良いです。EOS60Daより優秀かな。
 ・ 天体用の露出設定があるので、カメラ単体で2min×100枚のような連続撮影ができます。けっこう便利です。
ダメな点
 ・ ライブビューが期待外れ:天体向けモードがあるのですが、ゲインを上げているだけなのか、ノイジーで使いにくいです。ピント合わせが結構しんどい。
 ・ リモートソフトは付属していない。 ※ なんと有料オプション
   高いカメラなんですから、そのくらいは付属してほしかったです。あと、予備電池かACアダプターぐらいは・・・

それでも、いままで使ったカメラの中では、もっとも後処理が簡単なカメラだと思います。
Canonもフルサイズで天文用カメラを出さないかな・・・ ※ Nikon用のレンズは一本も持っていないので

IC1805 & IC1848
2015/10/12 22:09~
VSD100+レデューサー(F3.0)、
D810A、ISO1600, 1min x 60pics(jpeg), 2min x 60pics (jpeg), 180min in total
AXD Equatorial Mount

2015年10月10日土曜日

10/8(JST) C/2014 S2 パンスターズ彗星

パンスターズ彗星が急増光したので、撮影しに行きました。明るくなったと言っても10等級ですが、ちょうど北極星付近を通過しているので見つけ易く、一晩中見えてます。今回は、GPVを参考にして原村に行きました。仕事が終わったから出発したので、現地に着いた時は23時を過ぎていましたが、雲はほとんどなくほぼ快晴です。ただ空気が湿っぽく、夜露対策は必須でした。彗星自体は簡単に導入できましたが、極付近なので構図が大変。北極星と彗星の位置関係もやや離れていたので、フルサイズでもお互い端っこでぎりぎりで、四苦八苦しましたがなんとか収まりました。
来月にはカタリーナ彗星が日本から観測できるようになります。楽しみですね。

撮影地:原村
2015/10/09 0:37~ 
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×60pic
AXD赤道儀

あと、残り時間で撮影したM33です。最近こればっかりです。撮影時間は2時間に及びましたが、途中で月が出てきたので後半30分は背景が明るくなり、
コンポジットには使えませんでした。
月の傍には金星が寄り添っています。火星や木星も登ってきて、明け方の空は賑やかでした。
  ※ 画像入れ替えました。最初、9月に撮影したものを気づかずに処理していました。ごめんなさい。

撮影地:原村
2015/10/09 1:16~ 
AP155EDF+Telecompresser(F5.3)
SONY α7S (改造)、ISO6400、30sec×180pic
AXD赤道儀